GW3日目、野球三昧の日々が続いている。
昨日は中国六大学での熊本・九州学院勢の活躍を投稿したが今日はその九州学院グラウンドへ行ってみた(^-^;。
 
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熊本市の北部、徳王町にある専用グラウンド。ラグビー場やサッカー場を隣接する同校の総合グラウンドになっている。過去にも何度か通りかかったことがあるがいずれも無人…今日は練習試合開催中でようやく立ち寄ることができた。閑静な住宅街、山を切り崩したような場所に作られたグラウンドは山の斜面をうまく利用した客席が設置されているのが特徴的である。いろんなところからグランドが見渡せるのはなかなか面白い。
 
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春夏合わせて熊本工に次ぐ14回の甲子園出場歴を持つ強豪。熊本でいくと近年は秀岳館が台頭しているが熊本県民にとって高校野球と言えばやはり熊本工とこの九学という印象が強いのではなかろうか。昨秋も九州大会出場、この春は県決勝で惜敗、やはり確実に上位に進出する力がある。熊本工のグラウンドは2年前に探訪できたが九学のグラウンドを今日ようやく探訪できたのはよかった。
 
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というかわざわざそのために熊本へ行ったわけではない( 一一)。
このGWは9連休にさせてもらっていて今日か明日には熊本の実家に帰省しようと思っていたのだが昨夜になって今日帰省することに決めた。一昨日、下関に行くか熊本に行くかで悩んだ野球探訪、結果的には下関を選択したが熊本では地区優勝をかけた東海大九州と熊本大の対戦が2試合連続で延長になる激戦、東海大の1勝1分けで今日の第3戦にもつれ込んだ。これは当方にとっては好都合(^-^;、実家に帰る途中、寄り道してその第3戦を観戦することにした。
 
試合会場となったのは藤崎台球場、いつものごとく二の丸公園駐車場に車を置いて球場へ。まだまだ熊本城は痛々しい姿…。
 
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二の丸から球場へ抜ける通路もまだ震災の名残がしっかり残っている。
 
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熊本の復興はまだまだ途上である。
しかし今日の藤崎台はいつもに増して爽快、スマホのカメラで何気なく撮った写真だが空の青さとオオクスの緑がとても気持ちいい(^^)/。
 
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これだけ癒され感のある野球場は九州でも屈指ではなかろうか。
試合前のシートノック、当方が座った目の前、東海大九州のファーストの2人は気になる(^-^;。
 
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当方「今年期待・注目」の打者、猪口選手ともう1人は宮野選手。2人とも立派な体格、パンフによるとともに「88kg」、まるで兄弟のようだ(また勝手なこと言うてます、スミマセンm(__)m)。
 
そしていよいよ試合開始、東海大が勝てば4期連続の優勝、熊本大が勝てば第4戦へとさらにもつれ込むことになる。
 
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熊本大は昨春のリーグ戦以来2度目の観戦だが昨春見たチームはとても強かった。ここのところ3期連続で東海大に次ぐ2位、なんとか悲願の初優勝を勝ち取りたいところだろう。
 
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さて試合前のシートノックで気になった猪口選手は新チームでは主将を担っているようだ。やはり打席では雰囲気、迫力を感じる。
 
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九州の大学生の中では指折りの強打者だと思う。
 
対する熊本大の主将は中野選手、昨春のリーグ戦でも1番を担っていたが今日の試合でも1番、スイングはとても思い切りがよく、リードオフマンとしてチームに火をつける役割としては最適な気がする。
 
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チームにおける主将の力はやはり重要なファクターである。
 
ただ前週まで開幕4連勝の東海大とは対照的に熊本大は苦戦の連続、とても苦労して勝ち点をもぎ取っている。
 
対崇城大 ○5-2
対崇城大 ×1-2
対崇城大 △2-2(延長12回引き分け)
対崇城大 ○2-1(延長10回)
 
対学園大 ○7-1
対学園大 ×3-4
対学園大 ○10-3
 
そして今週のカード。
対東海大 ×2-3(延長10回)
対東海大 △3-3(延長12回引き分け)
 
なんとも激しい戦いの連続(*_*)、ただ粘り強く戦い抜く力は確実についてきているようだ。
 
東海大九州の先発は小川一平投手、この試合の目当ての一つ、当方が現在九州の大学生投手の中で最も注目している投手の1人である。
 
 
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昨春初見で1イニングだけだったが糸を引くような伸びのある真っすぐは鮮烈な印象が残った。昨春はスピードガンのない山鹿での観戦で目測ながら軽く140kmは超えている感じがしたが今日はやはり初回から140km台連発。
 
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maxは147kmだったと思うが柔軟さを感じる腕を目一杯振って投げる真っすぐはやはり勢いを感じる。
リードする捕手はこれまた当方の勝手な評価ながら「大学生九州No1捕手」の伴選手。
 
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小柄な捕手だが攻守にセンス抜群、打撃では今日も2安打したが当方が見た試合では必ずヒットを放っている。昨年見た熊本大は徹底して機動力を使ってきたが今日は盗塁はなかったかも。このバッテリーを相手に塁を盗むのはたやすいことでない。
 
それでも今日は熊本大のいいところが前面に押し出される試合となった。この春季リーグ、これまでの勝ち上がりもアメイジングだがこの試合でもまさに"amazing"なプレー連発、見事としかいいようがない試合運びを見せてもらった。
 
"amazing"の1つ目は7番・サードで出場の白井選手。鹿児島の大島高校の出身。
 
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大島高校は2014年に21世紀枠で甲子園に出場しているがその時のメンバーかもしれない。4回満塁で迎えた打席、好投手・小川投手を相手に何かあるかと思ったがやはりスクイズ。
 
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しかしこれはファールフライ、小川投手がダイビングキャッチを試みるももう一歩及ばず命拾い。そして打ち直すと1塁線を際どく抜いていく先制のタイムリー2塁打‼
 
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これは本当によく打った。白井選手はこの次の打席でもセンター前へヒット、ランナーを返す1打を放った、大したものだm(__)m。
 
さらにチャンスは続き、またスクイズあるかなと見ていたのだが8番の岩野選手は普通に打ってライト前へタイムリー。
 
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福岡の進学校・城南高校の出身、決して野球に関して有名な高校ではないがこういう選手もいるのかとちょっと驚き。1打席目もセンター前にヒットを放っていたので小川投手に合っていたかもしれない。
 
そしてここで畳みかけるように9番・捕手の小川選手がスクイズ。
 
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(熊本大には失礼ながら)東海大から一気に4点を奪うちょっと意外な展開となった。
 
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昨春は機動力ばかりに目がいったがみなしっかりしたいいスイングしている。
 
"amazing"の2つ目は投手陣、先発は済々黌出身の3年生左腕、緒方投手。
 
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スピードは120㎞台だがそれに100km前後の緩い変化球をうまく使う。だが決して軟投派という感じではない、スリークォーター気味のところから低めへキレのあるボールを投げ込んでくる。強打の東海大打線相手に要所を締めて8回無失点の好投。
 
最終回の1イニング投げたのは川原投手、こちらは先のセンバツに21世紀枠で出場した佐賀・伊万里高校出身。
 
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こちらも緒方投手同様低めに丁寧なピッチング。今日は1イニングを無失点、結局2人の投手リレーで東海大を完封してしまったがこれまたお見事m(__)m。
 
そして今日最大の"amazing"はライトで出場の平田選手、まるでスーパーマンのようなダイビングキャッチでピンチを救った‼
 
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6回表1,2塁の場面、完全に抜けたと思った右中間の打球をギリギリのところでスーパーキャッチ、本当にこの打球が抜けていたらこの試合は勝利の行方が分からなかったと思う。そして9回表にもビデオ再生を見るかのような右中間へのダイビングキャッチ、打球の落下点へ一直線、脚もあるがなんとしても捕ってやるという気持ちが生んだファインプレーだろう。平田選手は広島・呉三津田高校の出身。呉三津田と言えば監督としてヤクルト、西武を初優勝に導かれた往年の名ショート・広岡達郎さんを輩出した高校。その大先輩からも褒めてもらえそうなプレーだったのでないかな!?。熊本大は平田選手のこういうビッグプレーに限らず内野陣もしっかり守ったのが勝利につながった。大事な場面でのダブルプレー、うん"amazing"。
 
昨年見た試合とはまた違った驚きをもらった熊本大だが名伯楽・山口監督の指導によるところが大きいのだろうか。普通の国立大、それでも今日見た試合には「強さ」を感じた。この強さは本物だろう。
 
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どういう指導、練習をされているのかちょっと気になる(^-^;。
 
という感じで熊本大の話題ばかりになってしまったが東海大九州の試合ではいつも東海大九州の選手の話題ばかりになるのでこういうことは当方的には珍しい。東海大では唯一1年生でスタメン起用された下田選手が2安打の活躍。
 
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系列の星翔高校の出身、今日は5番打者での出場だったがこの選手あたりはさらに伸びてきそうだ。
 
今日は想像してない展開で熊本大の完勝、見事な試合ぶりだった。
 
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これで1勝1敗1分けのタイになったがさてどちらが優勝を勝ち取るのか。小川投手もきっとリベンジに燃えているだろう。
 
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今日はちょっと制球に苦慮、四球で出した走者をヒットで返される嫌な展開になったがポテンシャルの高さはやはりかなりなものであることを再確認できた。
 
さぁ東海大九州の連覇か、熊本大悲願の初優勝か。
運命の第4戦は明日山鹿で行われるようだ。
 
これは経過と結果が気になって仕方ない。
 
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ということで冒頭の話に戻るが藤崎台の大学野球の後に九州学院グラウンドに立ち寄った次第。今日は山口の宇部鴻城を招いての練習試合。
 
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昨夏は県ベスト4で敗退したがここのところ着実に上位に進出する山口では屈指の強豪校、やはり主軸は力がありそうだ。
 
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対する九学もさすがという選手が揃う。マウンド上にはとてもガッチリしたいい体格の投手が。
 
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重くて力のありそうなボールを武器に好投。またそれ以上に打線が躍動、当方が見た試合は時間的に2試合目でしかも途中4回からの観戦となったのでどういう選手が出場していたのかはよくわからないが出てくる選手、出てくる選手コンパクトで力強いスイング、ヒットで塁上を賑わせていた。
 
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決していわゆる「大振り」ではなく脇が締まってきっちりミートする打撃が徹底されている。うん、さすが九学。
 
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今年の夏は秀岳館にリベンジなるだろうか。いや文徳も強いし夏には熊本工も調整してくるだろう。
 
その前哨戦、選抜された8校によるRKK旗は明日藤崎台で開幕するがこの九学も出場する。一つ勝てばベスト4で5月に行われる招待野球に出場する権利を得る。今年招待されるのは横浜高校、熊本勢との対戦が楽しみ、見に行けたらいいなぁ。
 
そして今日、横浜高校出身の松坂投手が復活の勝利。これはよかった(^.^)。
 
そんな感じの寄り道で実家に辿り着いたのは夕刻近く、我ながらこの野球バカさ加減にに呆れる( 一一)。
にしても今日も暑かった、かなり日に焼けて腕がヒリヒリする。
 
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シャワー浴びてすっきりして今日も深野酒造さんのお世話になっている(-.-)。
 
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かなりいい感じになってきた。
家族、関係者(?)のみなさんには申し訳ないが今日もいい野球探訪ができた1日でしたm(__)m。