GW初日、いつものごとくどうするかかなり悩みに悩みぬいた( 一一)。もちろん糸島Eの練習もあるのだが久々に家族も全員揃う。野球探訪などしてていいのか…。

福岡で開催された高校野球の春季九州大会も結局見れずじまい。それでも福岡、佐賀では今日も地区大会などが開催されている。九州の大学野球は各リーグがいよいよ佳境、熊本では地区優勝をかけ東海大九州と熊本大が全勝対決する。あーどうしよう(>_<)。にしてもこの熊本の試合は東海大の好投手・小川投手相手に熊本大が延長まで追いつめる善戦を見せたようだ。やはり熊本大は強くなっている。

で結局どうしたか。クルマを走らせること約1時間45分、関門橋を越えて九州を飛び出し下関まで来てしまった。

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初夏を思わせる好天、関門海峡の海の青さは一段とキレイ。下関は仕事関係で結構長年に渡りお世話になりそれなりに思い出深い地でもあるが、ほとんど観光めいたようなことはしていないのでこういう風景はどちらかと言えば新鮮である。そして関門大橋を渡り下関ICを降りるとそこから10分程度、どちらかというと新幹線の新下関駅に近い位置にある「下関北運動公園」。

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この公園の中に今日の(ようやく決めた)目的地、下関球場がある。

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この球場に来るのはほぼ6年ぶり。まだ長男が高校時代に下関の高校と練習試合したのをチビと一緒に見に来て以来。プロ野球にも使用される立派なスペックの野球場である。

今日はここで中国六大学野球を観戦した。

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なんだかんだで3週連続の大学野球。中国六大学は去年の春季リーグを津田恒実メモリアルスタジアムで観戦して以来だ。中国六大学の春季リーグの日程表を見た時、実は「今日はここに行きたいなぁ」と早い段階で決めていた。中国六大学は岡山、広島などを巡回しながら開催されるが見に行ける「タイミング」と「場所」は今日の下関球場しかない。まだ投げるところを見たことがない当方が今年最も期待、注目している東亜大のこの投手を見るのが最大の目当てである。

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最近、同郷・多良木高校のOBをこのブログで取り上げることが多かったが、同郷でも高校まで同じとなると大学や社会人で野球を続けている選手はこの投手含め極めて少ない。今年は間違いなくチームの主戦格としての活躍が期待されるが開幕週こそ第1戦の先発を任されたものの第2週は3試合ともに先発がなかった。どこか身体が本調子ではないところがあるのだろうか。果たして今日は当番があるのか…、リーグ戦は2週間、間があいたので体調も万全になっているかもしれない…とういうようなことが行くかどうかで「悩みに悩んだ」最大の理由。東亜大は昨年も春季リーグ、夏季オープン戦と2度見る機会があったがこの投手の登板とはタイミングが合わなかった。今日こそはなんとか…。

東亜大と対戦したのは岡山商科大。

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岡山商科大は2015年の秋季リーグ・三原球場で見て以来。昨年は楽天1位の近藤投手、ヤクルト3位の蔵本投手と2枚看板を擁して日本選手権にも出場している。その穴を埋めきれるかどうかが今年の最大の課題となってくるだろう(なんて解説者気どり、スミマセン)。

両チームのスタメン。

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やはり東亜大の先発は当方目当ての藤本投手ではなく前週、3試合連続先発した2年生の中内投手。

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この投手は去年の夏季オープン戦、近大産業理工学部との試合で見たががっちりした体格からまさに「力」と「重さ」を感じるボールを投げ込んでくる印象が残っている。今日は序盤、やや制球に苦慮、さらには走者の脚を警戒して執拗に牽制とややテンポが悪くなってしまったがそれでも7回途中までを1失点で切り抜けた。maxは143km(多分)。ただ球速以上に「球威」がある。制球が安定すれば結構いい投手に成長するポテンシャルがあると思う。

一方の岡山商科大はサウスポーの前田投手が先発。

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130km台後半の速球とブレーキの利いた変化球をうまく使う。ただ今日は序盤に失点、押し出しで点を与えた場面もあったが流れになかなか乗り切れなかったかな。岡山商科大は今日は4人の投手が投げたが各投手ボール先行気味で守りから攻撃へのリズムが作れなかった感じがする。やはり投手のテンポがよければチームにいい流れが生まれる、みな力のあるいいボールを放っていたので次戦以降の巻き返しを期待したい(これまた偉そうにスミマセンm(__)m)。

昨年見た東亜大の試合で最も印象に残った谷本選手は今日も5番スタメン。

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160cmという小柄な体でクリーアップを務めていたのにびっくりしたが今日も昨年見た時と同様に5番。とにかく試合でもよく声が出ているのがとても好印象。

初回に1点を先制して迎えた2回の初打席は先頭でレフト前へクリーンヒット。

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この谷本選手のヒットを足掛かりにさらに2点を追加した東亜大が試合を優位に進めた。野球は体の大きさでやるものではない、こういう小さくても元気一杯の選手は見ていて気持ちがいい。

7番・DHで出場の寺元選手も投手にとってはイヤなバッター。

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こちらも谷本選手同様に160cmと小柄だがその小さな体をさらに縮めてしゃがむように打席に立つ。ベンチからは「もっと低く、低く!!」と声も飛んでいたがこういう選手たちが5番や7番を担うのも東亜大の打線の特徴的なところだろう。

さて上位打線。
1番の長谷川選手は登録は捕手だが今日はサードで出場。

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今日は2本ヒットを放ったがミート力のありそうな選手。それでいてパワーもありそう。

2番の主将・神田(カミダ)選手と3番の徳嶺選手は多分沖縄の出身。

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神田選手は美里工、徳嶺選手は具志川商の出身なので間違いないだろう。初回、長谷川選手と神田選手が連打でつなぐと徳嶺選手の内野ゴロで早々に1点先取。神田選手には盗塁もあったし、徳嶺選手はツーベース含む2安打3打点。この1,2,3番はきっちりつなぐ意識のバッティングができている気がする。

そして4番は横石選手。

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初回さらにチャンスは続きスクイズするも小フライとなり併殺…。初回から4番にスクイズのサインが出るのにも驚いたが1打席目、2打席目とちょっとフラストレーションの残る結果に終わったものの3打席目に見事な4番の仕事、しっかり振りぬいた打球は大きく乾いた打球音を残して両翼100mの下関球場の右中間スタンドに飛び込むホームラン!!

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いやぁいい当たり、見事な一撃(^^)/。

"左"全盛の今の時代で1番から5番までが右打者というのも珍しい。スタメン9人中、左は2人(うち1人はスイッチ)だけ、なんかユニークな感じのする東亜大打線でした。

一方の岡山商科大は対照的に左打者がズラリ、結構体格のいい選手もいてパワーとスピードのポテンシャルでは東亜大を上回っているかもしれない。

4番の槇選手、5番の古田選手、6番の中村選手はいずれも左打ち。

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4番の槇選手はライト前へヒット1本、5番の古田選手は確か柳ヶ浦高の時代から注目されていた選手だった。6番の中村選手は昨秋のリーグ首位打者。今日もヒット2本放ったがとてもセンスを感じるバッティングをする。名門・広商の出身。

同じ広商出身、途中代打で出場の落合選手は目一杯のフルスイング(@_@。

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とにかくどんどん思い切り振ってくるスタイルは見ていて面白い(と言っては失礼か)。このスタイルは是非に続けて欲しいものだ。

今日、岡山商科大でもっとも印象に残ったのは1番・セカンドで出場の本干尾選手、岡山・関西出身の2年生。

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いかにも1番が似合う雰囲気がある。今日は打つ方ではいずれも逆方向にタイムリー含む2安打、セカンドの守備も軽快。昨年見た時は同じ関西高出身の田中彼方といういい内野手がいたがもっとパンチ力が身に付けばさらにいい打者になりそう。

岡山商科大は1年生もいい素材の選手がいた。
それぞれ3番・DH、9番・サードでスタメン出場の藤本選手と中山選手。

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今日はともにヒットを放ったが藤本選手などは3番に起用されているのでかなり打撃には期待されているのだろう。また代打で起用された松下選手もなんか打席で雰囲気を感じる打者だった。

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ガッチリしたいい身体している。これら1年生のこれからの成長も岡山商科大にとっては楽しみなところだろう。

試合は7回、先頭が出塁したところで2番手の田中力投手がリリーフ。右サイドハンドの投手。

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先発の中内投手とは違って緩い球を制球よく操って打者を打ち取るタイプ。マウンドでは「よっしゃー」(?)とかよく声が出ているがボールは100kmくらいの緩い変化球だったりするので打者は幻惑されるかも(^-^;。投手陣もなかなかユニークな東亜大、田中投手の好リリーフもあって先勝した。

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この前に見た試合が1時間40分で終わるとてもテンポのいい試合だったのでなんだがとても長く感じてしまったがそれでも2時間半では終了、両チーム通じて三者凡退は1度だけではなかったろうか。毎回のように走者が出るタフな展開となったがおつかれさまでした。

さて当方、今年期待の注目投手は…結局リリーフでも登板はなかった。う~ん、またしても投げ姿見ること叶わず、本当に残念(>_<)。

試合後は応援の方々にお礼のあいさつ、背番号は「18」に変わっていたが多分その選手がそうだろう。
どこか故障でもしてなければいいのだが。
明日の試合では是非に先発でバンバン投げてもらいたいものだ(もっともさすがに2日続けて見に行くことはできませんが)。

きっと球磨・人吉、地元の方々も応援しています。

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次見るチャンスがあるとすれば夏季オープン戦か秋季リーグ戦…。
全国目指して、さらに上のステージ目指して頑張ってください。

さてこの試合の前に徳山大と福山大という試合も見たのだがそのことはまた後日。

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さて糸島Eは明日は春季リーグ開幕3試合目、筑豊まで遠征。

もう1週間前となるが「地元開幕」となった第2戦も勝利、開幕連勝スタートなった。
まぁ特別取り立てて言うことでもないのだが先発投手がノーヒットで完封、まぁまぁよく投げたのではなかろうか。

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これで無四球だったら言うことはなかったのだが。火を噴くようないい当たりが野手の正面を突くというラッキーも何個かあったが簡単に四球を出さない粘りが試合の流れを逃がさなかったのだろう。
それ以上に内野の好守が光った。「大記録の裏に好守あり」とは言い過ぎかもしれないが7回1死、完全に抜けたと思った三塁線の強烈なゴロを横っ飛びで止めて1塁でアウトにしたプレーはとても良かったと思う。

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いろいろ十分に練習ができない時もあったがサードの守備は安定しているし打つ方でもクリーンヒットがあった。ナイスプレー。

明日はリーグ戦の最初のヤマ、明日勝てばプレーオフ出場が決まるので大切な試合になる。
にしても明日対戦するこの選手、先週は糸島Eのホームグラウンドで好きなように(?)打ちまくってくれた((+_+))。

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1打席目にフェンスオーバーのHRを放つと4の4の大当たり。この選手を抑えるのは簡単ではなさそうだ。
先週以上の好投、好守が飛び出すことを期待したい。

何としてもプレーオフ出場を。
そしてジャイアンツカップ予選の弾みを…。

ではお休みなさないzzz。