かつて南海ホークスに竹口昭憲さんという投手がいた。

左投げ左打ち、その投げる姿はTVのスポーツニュースなどでほんのわずかしか見たことないが先発、中継ぎとして通算184試合に登板、1984年にはキャリアハイとなる40試合に登板されている。当方の高校時代、毎朝「前日の試合で竹口投手の登板はなかったか!?」と新聞のスポーツ欄でまず最初に南海の試合結果をチェックしていたことなどが思い出される。
当方の実家からは目と鼻の先、隣町の山江村のご出身だということを聞いたことがあるが、当方が知る限り、当方が出た高校からNPBの選手になったのは後にも先にもこの竹口さん以外にいない。

先月末に行われたNPBのドラフトに続いて先週四国ILのドラフトも行われたがその中で当方個人的にとても気になる選手を発見した。徳島インディゴソックスが「入札抽選枠」で指名したこの選手。

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「入札抽選枠」の何たるかもよくわかっていないがいずれにせよトライアウトに合格して指名を受けた選手なのだろう。正式契約に至ればNPBではないものの先の竹口さん以来の同高校からの「プロ選手」ということになるのではなかろうか。この選手は見たこともないし何も情報は持ち合わせていないが「バーチャル高校野球」で見ると確かに2013年の夏は主戦投手として投げていたようだ。ただ今年の九州六大学の名簿を見ても久留米大学にこの選手の名前は発見できなかった。何らかの理由で大学では硬式野球を続けてなかったのだろうか…。当方が気にしても全く仕方のない話、いつものごとく余計なお世話ではあるが是非に一度見てみたい選手がまたできた。来シーズンその機会に恵まれることを楽しみにしたい。

さて四国ILのドラフトではその他にも気になる名前はあった。有名なところでは徳島4位指名の岸潤一郎選手だろう。高校時代の甲子園での活躍は目覚ましいものがあった。特に高3の夏、敗れた試合で放った意地の一発は個人的には特に印象深かった。確か大学でも春のリーグ戦、1年生にして4番を務めたのではなかったろうか。投打二刀流、事情があって野球部を辞めたというのはネットの記事で知ったがまた違う場所で野球を続けてくれるのは勝手に嬉しく感じる。四国ILできっと活躍してくる選手だろう。

その岸選手の1つ上、やはり徳島から3位指名された有明高校出身の内村選手も興味深い。2年前の秋季熊本大会、(これまた偶然)人吉高との試合でたまたま1度見ただけだが4番を打つ打撃はともかく肩の強さは十分にインパクトがあった。

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秋には志望届を提出するも指名はなくどこかの大学か社会人で野球を続けるのだろうと勝手に思い込んでいたがどうやらその後は地元の軟式のチームでプレーしていたようだ。また硬式でプロ目指してプレーしてみようと思ったきっかけが何だったのかは当方知る由もないがやはり四国ILから上位で指名されるだけの実力を持った選手だったということなのだろう。これは楽しみ、来シーズンは何としても徳島ISの試合見に行かねば(^-^;。

さて今週末は1ヶ月ぶりの熊本の実家。ということもあって上記のような投稿に至った次第。
本日は昨夜からの雨のため見に行こうと思っていた野球の試合はグラウンドコンディション不良のため中止。今年の野球シーズンも残りわずか、この期に及んでの中止はなんとも残念過ぎる(T_T)。
それでも昼前には天気も持ち直したので特に何の当てもなかったが親を連れ立って多良木町方面へ出かけてみた。この時期「産業祭」や「農業祭」など呼び名はいろいろあるが秋の収穫を祝うフェスを開催する自治体が多い。多良木町は偶然にも本日がその日だったようだ。こちらは「農林商工祭」、たくさんの出店に加えてステージも設置されいろんな出し物が披露されていた。

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特別ゲストで綾小路きみまろさんも!?(←fakeです(笑))。

この場所は初めて来たが多良木町役場のすぐ裏にある野球場のようだ。結構立派なスコアボードや観戦スタンドもある野球専用のグラウンド。

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こんなグラウンドがあるとは知らなかったなぁ。国体では軟式野球の会場になったようだが硬式はちょっと厳しいかな。それでも次は野球で探訪してみたい。

金魚すくい、ヨーヨー釣りなどチビが一緒なら大変なことになる出店もあったが、両手一すくい分のお米を無料で提供してくれるサービスもあった(もちろん1人1回限りです)。

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この辺はさすが「農業祭」、目一杯すくったつもりだったが約400g、2.5合、もう少し頑張ればよかった(>_<)。
明日は近隣の他の村でも同様の催しが行われるようだ。

そして帰りはこれまた意味もなく多良木高校に立ち寄ってみた。
正門前の銀杏並木はしっかり色づいていてとてもきれい、思わず1枚写真に収めた。

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多良木高校はこのブログにも時々登場するが今年の4月から新入生の募集を停止しており、現在は2,3年生のみ、来年度をもって閉校されることが決まっている。片田舎の公立校ではあるがそれでも近年野球では好成績を残してきた。こちらはかつて阪神、オリックスでエース級として活躍された野田浩司さんを輩出している。質素なものではあるが野球専用のグラウンドもある。こちらも昨夜からの雨で状態不良、部員たちが水取り作業中、既に14時近かったがこれから練習するのだろうか。

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このグラウンドで練習を重ねてきたであろう選手達も今年の野球探訪の中で何人か見てきた。東海大九州の前田選手は脚もパンチもある好打者。

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崇城大の北崎投手は高校時代、夏ベスト4の原動力になった。

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別府大の岩本選手は打席での迫力十分、別府球場で強烈なグランドスラムを目の当たりにした。

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法政の中村捕手は未だ見る機会がないがこうやって九州の大学で活躍する選手が増えている。
東芝・善投手のドラフト指名がなかったのは残念だが社会人で活躍している選手もいる。日本選手権の九州予選、アイビースタジアムでは沖コンピュータ教育学院の河添選手のこれまた見事なホームランを見た。

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この他にも何人か見てきたような気がする。これだけいい選手を輩出していながら廃校となってしまうのは本当に残念だが、秋からの新チームは2年生だけのチーム、秋は既に敗退してしまったが3年生だけで臨む来年の夏に向けては最高の結果が出ることを期待したいものだ。ガンバレ、多良木!!

多良木だけでなく人吉・球磨地区の高校には頑張って欲しいがやはり母校、およびそのOB選手には頑張って欲しいところだ。冒頭の話に戻るが来シーズン、石本選手が四国ILで活躍している姿を見る機会が得られればいいが、今年も結局投げるところは見れなかった東亜大のこの投手も来シーズンこそは見る機会を作りたい。

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中国大学野球連盟からは岡山商科大から2名の選手がドラフト上位で指名されたがこの選手も来年の活躍次第では…。(ちょっと気は早いが)石本投手や藤本投手が竹口さん以来のNPB選手に近づくような活躍を期待したい。

「地方創成」。
安倍政権誕生当初からかかっているこの号令にどれだけの方がそれを実感されているか。
先日、都市対抗野球の九州枠が3→2に縮小するというショッキングなニュースもあった。その理由に関してはいろんな憶測はあるが九州の社会人チームの絶対数が減っている現状を考慮すればそれも致し方ない部分もある…。

少子化は九州だけの問題だけではないが学校数が減ればセンバツの枠も将来減らされるかもしれない。

地方が元気を出さなくてどうする!
地方に元気を与えるようなことをしなくてどうする!
「鮮ど市場」の2チーム持ちは拍手m(__)m。

そんな感じで雨で野球もなく実家周辺で悶々としながら、
秋の収穫祭で気を紛らわした本日の投稿は終わりm(__)m。
こういうフェスもずっと盛況で継続されることを切に願うばかりである。