お盆を過ぎて朝晩はちょっと過ごしやすくなった感じがする…などとのんきに時候の挨拶みたいな出だしからスタート。
当方10連休の8日目、これだけ長期の休みを頂いたのは以前はいつだったのかも記憶にないが本日はこの連休4試合目となる野球探訪、九州三菱自動車と日本経済大のオープン戦を観戦した。既に仕事に励んでおられる方には本当に申し訳ない限りですm(__)m。

その話の前に昨日の振り返りから。
昨日は野球探訪はなし、「秀岳館」→「バッティングセンター」→「夏祭り」という一日。昨日も行きたい試合はあったのだがまずはTVで秀岳館と広陵の試合を観戦。秀岳館には「熊本初」の夏・全国制覇を期待していたが残念、広陵のバッテリーはとてもよかった。

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これは昨秋の祐誠グラウンドでの練習試合、川端くんを撮ろうと思ったのだがピントは鍛治舎監督へ(^-^;。昨日の試合を最後にその鍛治舎監督も退任されることとなった。いろんな意見はあるだろうが鍛治舎監督が創られた「新生」秀岳館は確実に熊本の高校野球にセンセーショナルな刺激を与えた。熊本の高校野球のレベルアップにもつながったのは間違いないだろう。後を引き継がれる監督さんも大変だと思うが秀岳館以外にも甲子園で優勝争いするような強いチームが熊本から出場することを期待したい。にしても広陵の中村くんはやはりかなりスゴイ(@_@。

そして秀岳館の試合が終わるとバッティングセンターへ。夏休み、さすがに毎日自分勝手しているわけにもいかない( 一一)。ということで昨日はサッカーもバスケットもないチビに付き合うことにしたがなぜかまた行きたいところは「バッティングセンター」だと言う。う~ん、なんかよくわからん(/o\)。

左打ち打席で遅いボールがあるところをネットで調べて福岡空港近くのバッティングセンターへ。でも入口見ると何のお店なのかよくわからない(^-^)。

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「バッティングセンター行くんだったら少しは野球みたいな服にしたら」と言っても聞く耳持たず、いつも通りのサッカースタイル。場に似合わない「香川真司」がバッティングセンターに登場((+_+))。

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ところでこのバッティングセンターには「30分間打ち放題・1000円」というメニューがあった。お店の方に「こっちの方が得ですよね」と聞くと「まぁ得と言えば得ですが…」と消極的な回答。そのメニューをオーダーするとゲージ入口には「貸切中」の札が下げられ、30分間ボールが投げ続けられる。昨日も30℃は裕に超える猛暑、5分くらいでチビは汗びっしょりになっていたが30分打ち続けるのは相当きつい。4球/分として120球ぐらいだろうか。確かに「お得」という感じではない。半分は空振りだったが「上からバットを落とせ」と言い続けないと打球を飛ばそう、上げようとしてなかなか当たらない。それでも2球ホームランボードにも当り賞品のお菓子をもらったので本人満足げ。でも手の皮がむけてかなり痛そう(-.-)。

そして夜は近所の夏祭り、花火大会へ。当方全く気乗りしなかったのだがチビが連れて行ってくれというので夏休み1日くらいは家族サービス!?

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想像以上の人出で10m歩くのに数分かかると言っても大げさではない状態。「やっぱり来るんじゃなかった」とかグズグズ思いながら出店の方に行くと最初の店で早くもチビの足が止まった、どうしてもこれを買ってくれと。ハンドスピナーというらしい。いきなり1000円也。

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以前は電飾が光るやつをやはりお祭りで誰かに買ってもらったみたいだがこれは特に仕掛けはなし、でも「かなり」回転するらしい。「そんな回転するだけのものなにがおもしろい?」と聞くと「ストレス解消にいいとっ!!」とのこと。ストレス、ストレス…チビよ、お前に何のストレスがあるのか( 一一)。

さらには電球ソーダ、600円也。

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なんかいろんなもん考えるなぁ~。さらには「定番」金魚すくいにから揚げ。思わぬ出費、やはり来るんじゃなかった(T_T)。お祭りでは糸島Eの子達にも会ったがまた明日からは練習が再開されるので宿題ちゃんと終わらせて束の間の休日を楽しんでくれたらいい。

ということで前置きだけで結構長くなったがここからが今日の野球の話m(__)m。

九州三菱自動車の夜須グラウンドは一昨年の5月以来、約2年ぶり。ネットの情報によると10時試合開始予定とのことで20分前に到着したのだがちょうどプレーボールがかかったところだった。オープン戦にはありがちな前倒し進行。

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前回来たときは現ロッテの有吉投手や現ヤクルトの大村捕手等がプレーしていた。特に小柄ながら強肩・強打の大村選手にはちょっとビックリしたのを覚えている。さて今日は新たにどんな選手を見ることができるのか。

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この場所は本来、九州三菱自動車の研修施設のようだ。今日も研修で来られている方がたくさんおられた。研修所の横には広い芝生の広場があり、その広場を挟んで野球グラウンドがある。

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この芝生広場はヘリポートにもなっているらしい。その広場横にある室内練習場はセンター後方に移転し跡地には野球部の寮、合宿所が新たに作られる計画があるとのこと。現在の寮はこのグラウンドからはかなり離れたところにあるのでこれは選手たちにとっては喜ばしいことだろう。

さて2年前、前回来たときはチームの関係者と思われる方が当方の隣に座られ試合中ずっと選手一人、一人について解説頂いたのがとても面白かった。なので「さて今日はどうかな」と思いながら芝生に座って観戦していると1回表が終了した時点でその方が「よかったら椅子を使ってください」と登場され前回同様、当方の横に座って一緒に観戦いただいた。これは今日も面白い話がたくさん聞けそう(^-^)。その方は本来研修所に勤務されている方のようだがチームのマネージャー、選手の世話役のようなことをされているのだろう。前回同様に選手たちのことをわが子のことのように一人、一人(野球以外のこと含めて?)教えていただいた。基本、ネットには投稿できないような話ばかりだが厳しいながらも選手、チームへの愛情一杯のエピソードばかりだった。ということで今日も「解説者」付きの試合レポート、解説者のお話の方が面白いので逆に試合内容はよく覚えていない(^-^;。

今年、九州三菱自動車は九州・沖縄地区の第3代表として5年ぶり3回目の都市対抗出場を果たした。開幕ゲームに登場しタイブレークの末に敗れはしたものの強豪・トヨタ自動車相手に大健闘した。その最大の功労者は東農大出身の3年目、谷川投手だと思うがやはりこれでグッとプロからの注目度も高まったようだ。ただ「解説者」よるとその都市対抗後のオープン戦では苦戦続き、大学生相手になかなか勝てていないとのこと。日本選手権の予選も間近に迫っているが、谷川投手に次ぐ第2の投手の台頭が望まれることだろう。今日はその谷川投手の登板はなかったが4人の投手でのリレーとなった。

先発はアンダーハンドの中村投手、前回来た時も登板した投手。

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高校、大学とカープ大瀬良投手の同級生、アンダーハンドからの強気な攻めが活かせれば面白い。
2番手は勅使瓦投手、今年廃部となった三菱重工長崎からの移籍してきた選手。

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右のオーバーハンド、強気でいいボールを持っている。

3番手は白幡投手、北海道出身で鹿児島・鹿屋体育大から入社して2年目の選手。

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今日投げた中では唯一のサウスポー、4人の中ではもっとも球速はないがそれでもただ一人無失点ピッチング。低めへの制球力には見るべきものがあった。今日の甲子園を見ていても改めてそう思ったが打者を抑えるのに球速は決して必要条件ではない。

9回の1イニングを投げたのは松永投手、当方が今日もっとも興味を持った投手。

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この選手は熊本・有明高校出身でその後九州工科自動車専門学校へ進んでいるが同校は専門学校ながら野球部があって社会人チーム登録されている。これは糸島EのOB、一岡投手の「母校」、沖コンピュータ教育学院と同じような位置づけだろうか。専門学校時代、九州三菱自動車との試合で好投したのが入社のきっかけになったようだ。確かに腕の振りはしっかりしていていい球筋のボールを放っている。今日は高めに浮いたところを連打されて失点してしまったが何か可能性を持った選手ではなかろうか。解説者さんは「今年もし谷川投手がドラフトで抜けたら来年はどうなるか…」とそればかりを心配されていた。「このチームに有吉投手と幸松投手が残っていればどこにも負けないんだが」とも言われていた。そんな中、この松永投手にかかる期待は大きいのだろう。解説者さんも元ダイエーで現在同チームの投手コーチを務めておられる加藤伸一さんも谷川投手に次ぐ存在になることを期待されているようだ。松永投手がそういう存在になるのかあるいはその他の投手の台頭があるのか。来年はまた楽しみな投手が入ってくるかもというような話もお聞きしたがこれは是非に注目しておくことにしよう。

さてそういう九三投手陣に日経大の打撃陣が初回から襲い掛かった。

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みんなコンパクトに低いライナー性の当たりをつなげていく。場内アナウンスもオーダー表もないので選手名はまったくわからないがみないいバッティングをしていた。

4番に入る10番の選手は極端なオープンスタンスを見ることろでは山崎隆司選手だろうか。

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昨秋はリーグ首位打者にも輝いた選手、明治神宮大会予選ではヤフオクドームでホームランも目撃した強打者だ。この試合も2安打、秋に向けての調整は順調なようだ。

そしてようやくこの辺りからがこの投稿の主題となるのだが今日の目当ての一つ、藤本穂高選手は3番・ショートでスタメン出場。

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たまたま中学時代から見る機会があり個人的にはかなり注目しているのだが特に昨夏はとても楽しませてもらった。福岡大会ベスト4、福岡第一の主軸として活躍した。

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身体全体にバネを感じる小柄な体から繰り出される思い切りのいいスイングと俊敏な内野守備は見ていてかなりワクワク感のある選手だ。春季リーグは1年生にしてスタメンに名を連ねホームランも記録したようだが大学に入ってからはまだ見る機会がなかったので今日はこの藤本選手を見るのが1つ目の目当て。そして結果はなんと5打数5安打(@_@。

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社会人の投手相手に驚くべき内容である。特に4の4で迎えた9回の5打席目、低めの真っすぐだと思うのだがフルスイングした打球はいい角度で舞い上がり「ドンッ」と大きな音を残して両翼100mある左中間フェンスを直撃するツーベース。完全に入ったと思ったのだがあと一伸び足りず、でもスゴイ打球だった。う~ん、これは期待以上、これからもっと伸びていきそうな選手だ。

日経大は行澤監督のもと、元阪神の吉竹春樹さんや元横浜の田中一徳さんがコーチに就任されている。打撃陣は一昨日見た九共大や九産大に負けず劣らずのレベルに底上げされてくるかもしれない。にしても九三の加藤コーチ含めスタッフに元プロ野球選手が多い。バックネット裏の本部席には元ダイエーの岸川さんも見かけた(かなり大きい(@_@)。日経大の臨時コーチでもされているのかな。着々と元プロのアマ現場復帰は進んでいる。

日経大の投手陣では先発の清田投手が力強い投球を見せてくれた。熊本・文徳高校出身の3年生。

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結果だけでいけば8回7失点、いつ途中交替するかと見ていたのだが結局猛暑の中、得点を許しながらも8回を投げ切った。これは監督の期待の表れではなかろうか。失点はしたがこれは決してお世辞ではなくとても力のあるいいボールが来ていた。捕手のキャッチングもいいのかミットに「パチンっ」と力強く収まるストレートはなかなかのものでこれには解説者の方も感心されていた。ということはあとは緩急なのか制球なのか…。これから大化けするポテンシャルは十分にあると思う。

9回には昨夏、先の藤本選手同様に感動をもらった福岡第一出身の1年生・比嘉投手がマウンドに上がった。

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今日は打者2人だけの投球だったがまた見れたのはよかった。この投手も1年生にして春から既にリーグ戦で投げているようだ。「Daiichi」勢の活躍に期待。

最後はキハラダ(?)投手で締め括り。

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日経大は春5位からの巻き返しはなるだろうか。九共大、九産大はかなり強いからなぁ~。でもこの日経大の奮闘が福六を熱く、面白くするカギを握っているのは間違いない。台風の目になることを本当に期待してますm(__)m。

今日の投稿はいつにも増して長くなったがあと少し。

九三の打撃陣もなかなか活発、解説者さんとの話に集中していたので誰がどれだけヒットを打ったかはよく覚えていないが初回に3点先制されたもののその裏、早速逆転に成功。

2番に起用されていたのは安藤選手、九国大付の出身。今年の夏の甲子園はホームランが量産されているがこの安藤選手も高校時代は甲子園でホームランを放ったとのこと。

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見た目決してごつい感じではないが都市対抗前の法政大とのオープン戦も一発を放ったようだ。東農大は東農大でも北海道オホーツクの出身。脚も使えそうないい選手。

そして豪快な逆転ホームランを放ったのは野中涼選手。

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がっちりした立派な体格、本来捕手のようだが今日はDH。広島の「県工」出身。見るからに長打力はありそうだがホームランは高く舞い上がって100mのレフトフェンスを越えるキレイな一打。

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お見事な一発でした。
その野中選手を抑えて今日スタメンマスクを被ったのは林祥隆選手。

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上武大の出身の2年目、そのプロフィールで思い出したのだがこの選手は3年半前、大学時代に東洋大とのオープン戦で見たことのある選手だ。その試合ではレフトポールのはるか上空を超えていく特大のホームランを放った。いまでも印象に残っている一打、九三に入っていたとは知らなかった。今日の試合でもクリーンアップを任されていたが野中選手との競争は楽しみ。都市対抗ではJR九州から補強されたベテランの中野選手がDHで出場したらしいが2年前に見た大村選手同様に上を目指して(勝手ながら)切磋琢磨できれば面白いと思う。

福岡大出身の八坂選手も大学時代に何度か見ているが今日はスタメン出場。

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福大時代も思い切りのいい力強いスイングは印象的だったが都市対抗ではホームランも放っている。今日もいい当たりがあったが解説者さんによるとやはりチームの主軸担うことが期待される選手のようだ。

ショートでスタメンの矢野選手も福工大時代に見たことがある。走攻守、いわゆる三拍子揃った選手だろう。

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解説者さんは宮崎の出身らしいが九三には宮崎出身の選手がいない。なので延岡学園出身の矢野選手が入社した時は「やっと宮崎が来た!」と一瞬喜ばれたらしいが、高校こそ宮崎なれど出身は福岡・小倉ということのようだ(^-^;。これまた解説者さん曰く、おとなしい選手が多い中、いろんな意味で元気があって面白い選手とのこと。チームのムードメーカー、営業向き?

大学時代に見たという意味ではこの選手もそう。今日もう一つの大きな目当ては桜美林大出身のルーキー、沼田選手を見てみること。

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この選手を見たのはもう4年前、当時2部リーグにいた桜美林大の首都大学野球のリーグ戦。

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試合には桑田真澄さんの息子さんもクリーンアップで出場していたが、1年生ながらセカンドスタメン出場したいた山野辺という選手がいい選手だなぁと感心して見ていたのだが途中出場してショートに入った同じく1年生の沼田選手もこれまたいい選手で(ちょっと結果論的にはなるが)これは桜美林大は強くなるなぁなんて漠然と思っていた。

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(残念ながら沼田選手の写真は残ってません…m(__)m)。
その沼田選手も九三に入社したことを知り、これまたもう一度見てみたいと思っていたのだが今日はその目標が達成できてこれまたよかった。東京でいいなと思った選手と福岡で再会できるとはこれぞ「野球探訪記」の醍醐味と勝手に感動。沼田選手は1打席目から3打席連続のヒット、その後の2打席は外野フライに倒れたがいずれもいい当たりだった。これまた期待以上で大満足(^^)/。昨年の桜美林大では千葉ロッテに入団した佐々木投手にスポットが当たりがちだが当方としては沼田、山野辺の二遊間の存在も大きかったのではと思っている。ちなみに山野辺選手は同じ三菱自動車の岡崎に入団した。解説者さんに今年の都市対抗に関連する質問をする中で、応援は九州からも動員されたのか聞いてみたところ、仕事があるので福岡からはわずか、あとは東京の三菱自動車関係者中心だったとのことだが同じく都市対抗に出場した三菱自動車岡崎の「友情応援」が大きかったと言われていた。なんかその辺にも勝手なつながりを感じつつ、約3時間に及ぶオープン戦観戦完了。

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打ち合いとなった試合は日経大が勝利、やはり九三は投手陣の奮起が9月の日本選手権予選の大きなポイントなるのかな。初戦はクラブチーム、新日鐵住金大分と対戦。解説者さんは「現状ではクラブチームにも勝てないかも」と心配されたいたが確かに新日鐵には浦岡投手初めいい選手が揃うので実力は拮抗していると思う。

選手権の九州枠はわずか2つ、都市対抗より厳しい戦いとなる。

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主将中心にさらなるチームのレベルアップを。
選手たちは今日もこの猛暑の中の試合を終えるとさっとシャワーを浴びて午後からは営業に出かけるとのこと。好きな野球のためではあるが本当に大変なことだと思う。

さて長々とした投稿はこれにて。
今日も解説、本当にありがとうございました。

ガンバレ、九三!!