今週は野球探訪なし…。ということで雑感というか備忘録的な投稿を。

この週末、金曜日から1泊で松山へ出張、松山は昨年の10月以来。

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今回は前回訪問しなかった道後方面へ行ってみた。打ち合わせ、懇親会終了後に道後温泉本館にも入浴。

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この本館に入浴したのは30年ぶりくらいかもしれない。松山のシンボルとも言えるこの道後温泉本館は老朽化が激しく耐震性に欠けるため大規模な改修工事が予定されているようだ。当初は今年の秋から着手予定だったらしいが最新のネットの記事を見ると来年の着手に延期されたとの情報もある。また改修工事には7~9年かかるようでその間は入浴ができなくなるとの情報もあり「駆け込み」的な観光需要で賑わっているようだ。約30年ぶりに入ったこの温泉、とてもいいお湯だった(^.^)。これが道後は人生最後になるかもしれない。

前回、松山訪問時は自腹でもう1泊して坊っちゃんスタジアムを探訪したが今回は土曜の朝一便で福岡へ帰還。今回も野球探訪したかったところではあるがなんかいろいろあって2週間顔を出せなかった糸島Eの練習も気になり自宅に帰り着くなり即着替えて多久グラウンドへ出向いた。なんせ本日日曜にはこの1年間の集大成とも言うべき連盟の選手権大会が控えている。その前日練習で選手の様子を見ておかないことにはなんか落ち着きが悪い(-.-)。

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中学硬式野球にはリトルシニア、ボーイズ、ヤング、ポニーなどのリーグ合わせて全国で約1500~1600くらいのチームがあると思われるがその中の日本一を決める「ジャイアンツカップ」の予選となっているのが地区連盟の選手権大会だ。ジャイアンツカップの福岡地区の出場枠はわずか2つ、そのためにはまずポニー九州連盟のこの選手権大会を勝ち抜き、次に他連盟の代表に勝つ必要がある。選手以上に勝手にこっちの方が気持ちが上ずっている気がする(^^;。昨日の前日練習では早朝に松山から帰ってきたにも関わらず「本当に明日が一世一代の試合なの?」って感じののんびり感が漂っていてちょっと拍子抜けしたが午後から監督の気合入れもあって目の色が少し変わった感じは伝わってきた。さて初戦はどうなるか。

そして決戦当日、夜半から明け方にかけての雨のため、開会式は近場の体育館開催へ変更されたがその後天気は持ち直し、無事1回戦が行われた。試合会場となったのは筑豊・田川の猪位金球場。

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この球場に来るのは3年ぶりだろうか、前回来たのは九州地区大学野球連盟のリーグ戦だった。

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糸島Eの試合で来るのは6年ぶりか7年ぶり、このグラウンドもあまりいい思い出がない…。
猪位金球場は何とも言えない独特の雰囲気を持つ球場、使用されていないがセンター後方のスコアボードは緑のペンキで塗りなおされていた。当方、開会式には出ず直接こちらの球場に来たので選手たちを待つ間、球場の管理人さんとしばらく話をしていたが昨日までは天気が良すぎたためグラウンドがほこりっぽくて朝から水を撒く準備をされていたらしいが明け方からの雨のおかげでちょうどいい塩梅にグラウンドが締まったと言われていた。結構な雨量だったはずだが水はけはかなりいい。うん、これで集大成の試合の舞台準備は整った(^-^;。

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対戦相手となったのは福岡D、リーグ戦や練習試合でこれまで何度か対戦している。まぁ手の内を知る相手同士…と言ったところか。

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両チームエースを立てての試合、しまった好ゲームになることを期待。

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福岡D先発のフジサキくんはいい雰囲気を持った選手だ。高校で大きく成長することが期待される。

試合は大会本部とこちらのベンチで試合規定に関して認識齟齬があり、序盤にどんどん選手を繰り出す慌ただしい展開となったが途中で認識違いに気が付いたのは幸い、その後はがっぷりと組んだ展開、両チームよく粘って延長タイブレークにもつれ込む大接戦となったが最後は何とか逃げ切り初戦をものにすることができた。

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タイブレークは1死満塁から開始。8回表、初球にツーランスクイズが成功、さらにタイムリーが出て4点を奪うもその後の満塁のチャンスはものにできず。するとその裏福岡Dの先頭打者に走者一掃のタイムリーが飛び出すなど、再び同点に(>_<)、今度は逆にサヨナラのピンチを招いたがなんとか食い止め試合は9回へ突入。9回は先頭が倒れツーアウトとなるも何とか2点勝ち越し。その裏はダブルプレーで切り抜け2時間半を超える熱戦を何とかものにすることができた。これまでタイブレークの試合は何度か見たことがあるが自らベンチで経験するのはこれが多分初めて。ドキドキと興奮と感動で頭に血が上って倒れそうになったが見るのとやるのでは大違い、これは本当に大変だ。もうこんな試合はしたくない!?選手には悪いがほんとに疲れ切った(*_*)。

残塁16…(言い方は悪いが)もっと楽に勝てても良かった試合だったかもしれない。肝心な時にあと1本が出ない、もう一つ先の塁へ進めない…。言うは易しだが試合の状況を常に頭に入れて緊張感をもって試合に臨まないと来週の2回戦以降はさらに厳しい試合になるだろう。選手には今日の試合をよく振り返って反省すべきは反省して欲しい。
それでも雨上がり中、つまらないエラーはなかったしタイブレークの満塁で押し出しなどの失点もなかったのはよく粘ったと思う。
当方、基本ベンチでただスコア付けているだけだが、それでも場面、場面でつい声も出るしプレーもしてないのにこんなに試合で疲れるとはビックリだ(@_@。

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さてここからは雑感を。
全日本大学野球選手権は立教の59年ぶりの優勝で幕を閉じたようだ。連日J-SPORTSで放送されていたがほとんど見る機会がなかったのは残念。それでも昨日の準決勝は30分だけ見ることができた。上武大と国際武道大の試合。上武大はここ数年、必ず上位に顔を出しているがすっかり全国的な強豪になった。この写真は2009年のポニーリーグ九州連盟・旧ジャパンリーグの選手名簿だがこの時、三潴Fの2年生だった鳥巣選手が今年の上武の主将を務めていた。

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高校時代も注目の選手で久留米商時代に一度プレーを見たことがあるが上武で主将を務めるとは大したものだ。この名簿よく見てもらうとわかるが鳥巣選手と同学年は他に誰もいない。必然的に翌年は主将を担った。中学時代に対戦することはなかったのでどういう事情か詳しいことはわからないがそれでも1人でチームを引っ張てきた逞しさはあるのだろう。大学卒業後は社会人を目指しているようだがもしプロ入りとなれば名簿の1学年上にいる現・オリックスの武田選手に続いて2学年連続で三潴Fからのプロ選手誕生となる。それまたスゴイ(@_@。

準決勝でその上武を破ったのが国際武道大、横浜高出身の3年生、伊藤将投手がエースで頑張っていた。横浜高校時代に2,3度見たことがあるが高校時代からいい投手だった。

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横浜高では当方の好きな柳投手の2学年後輩となる。TV越しではあるが高校時代、長浜グラウンドで見た時よりははるかに下半身が充実していた。この投手も成瀬投手や涌井投手並みに成長するポテンシャルはあるだろう。秋がとても楽しみである。

東海大北海道のベスト4進出も見事だったのでなかろうか。打線の主軸は3年前に甲子園に出場した東海大四の選手が担っていたようだ。その3年前、北海道出張にからめて(?)円山球場で見た南北海道大会、東海大四の4番を打っていた大河内選手はいかにも長打力のありそうなスケールの大きなスイングが印象的だった。

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この大河内選手が今大会では東海大北海道の4番を担っていたようだ。3番の福田選手もいい打者だったが高校時代の3,4番がそのまま大学でも3,4番を打って全国ベスト4に進出するというのもスゴイ。甲子園では西島投手の「超スローボール」が話題をさらったが、大河内選手らはまだ3年生、来年もまた楽しみな選手達である。

九州勢では九産大が2つ勝ってベスト8に進出、初戦ではリーグ戦でも大活躍した打線が同じ九州・日本文理大相手に爆発した。プロ注目の草場投手は今大会最速の150kmを記録したとのことだが、同じ4年生の本田投手も好投したようだ。

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またリーグ戦後半、故障なのかベンチ入りしておらず(勝手に)心配していた2年生の浦本投手も準々決勝で先発していたのはよかった。

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試合には勝てなかったが持ち前の三振が奪える力のある真っすぐを全国の大舞台で見せることはできただろうか。秋のリーグ戦でまた見れることを楽しみにしたい投手。

全国の舞台に出るとやはりいろんな人の目に留まることになる。そういう意味では勝つことはやはり大切なことだ。この春、熊本・山鹿の開幕戦で見てこんないい投手がいたのかとビックリした東海大九州の小川一平投手は少なからず全国にインパクトを与えたようだ。

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「Number WEB」のコラムであの小関順二さんからも好投手と取り上げられていた。これからの伸びしろをまだまだたくさん持った投手だろう。同コラムでは同じ大学の伴捕手のことにも触れられていた。

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この選手も小柄ながら1年生からマスクをかぶる好選手だ。こうやって地方の選手が脚光を浴びることでチームやリーグにも注目を持つ人が増えてくれればこれまた楽しみなことである。
秋の熊本リーグは観客が増えるかな!?

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さらに雑感は続くが先週薩摩川内で見た都市対抗の九州予選はその後も大熱戦が続いたようだが3代表が決定した。どのチームもそんなに差はなかったと思うがそれでもその「僅差」をものにして切符を勝ち取った3チームはさすがである。
無傷の3連勝で第1代表の座を勝ち取ったのは西部ガス。代表決定戦では逆転のサヨナラホームランが飛び出すなど接戦をものにした。過日、JABA九州大会での好投を見た村田投手の登板はなかったようだが3試合すべてにリリーフ登板した今村投手が好投したのだろう。

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とてもキレのあるボール投げるサウスポー、もうベテランの域かもしれないが本戦でのクローザー役も期待されるところだろう。西部ガスは攻撃陣では脚のある選手も多く投打にバランスの取れたいいチームだと思う。

その西部ガスに逆転負けを喫したものの第2代表を勝ち取ったのはHonda熊本。エースの荒西投手は全4試合に登板、うち3試合で先発完投するというすごい活躍を見せたようだ。

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熊本では高校時代から注目される投手だったがもう社会人7年目を迎えるようだ。全国の舞台でもアピールできればまださらに上があるかもしれない。Honda熊本はこの荒西投手以外にも好投手はいるのでチームとしてももちろん頑張って欲しいところだ。

そして粘りに粘って第3代表を勝ち取ったのは九州三菱自動車。こちらは学卒3年目、谷川投手が連日の好投を見せたようだ。

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全6試合中5試合に登板、雨で3回ノーゲームになった試合も含めると6試合に投げたことになる。そのノーゲームとなった翌日の第3代表決定戦では強豪・JR相手に13奪三振の完投勝利、この投手は新人の時にオープン戦で1度しか見たことないがそんないい投手だったとはビックリ(@_@。というかその後、社会人でさらなる成長を遂げたのだろう。こちらも全国でアピールできれば昨年の有吉投手に続いてのプロ…も見えてくるかもしれない。そういう意味では近々もう一度見ておきたい投手だ。

勝ち上がった3代表には頑張って欲しいがJR九州が8年連続での出場が断たれたというのもなんとも厳しい。今年は三菱重工長崎が廃部となり個人的にはJR九州が最有力と思っていただけにちょっと意外といえば意外である。JR九州はじめ、敗れたチームには日本選手権での巻き返しを期待したいm(__)m。

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となんかいつものごとくダラダラと長くなったが来週も何より糸島Eの選手権大会である。来週土曜も強敵と当たることになる。小学生時代にはジュニアホークスに選出、球速130kmを超えてくるという左腕(@_@。

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昨秋のトーナメントでも苦しめられた。ただ投げる方以上に打つ方も凄まじい。

その投手以上に当方が注目しているのはショートで1番を打つ選手。昨秋初対戦の時から気になっているが攻守に素晴らしいセンスを持った選手だ。

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右にも左にも広角に打てるミート力がすばらしいが、芯を捕えた時の打球は軽くオーバーフェンスする力もある。これらの選手を抑えていくのは簡単なことではない。そしてもしこのチームに勝つことができれば土曜はもう1試合、さらにそれに勝てばよく日曜に決勝進出…となるがさてどうなるか。もちろん決して可能性がないわけではない。今日の試合、何が足りなかったかよくよく考えてみて欲しい。あと1週間でできることも限られてはいるがとにかく集中力、緊張感を切らさずいい試合をしてくれることを期待したい。

それに加えて来週は小郡球場での開催となる。福岡・夏の高校野球のメイン舞台ともなる福岡屈指のいい球場である。

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こんないいグラウンドで試合ができることも選手たちは喜びに感じて欲しい。

とか言いつつ、最も楽しみにしているのは当方かもしれない。
小郡球場のベンチが今からもう楽しみで仕方がない(^-^;。