ちょっと用があって今週2回目の熊本の実家。
金曜の夜、実家に到着するなり母親が大きな声で「ちょっと見て、ちょっと見て!!」と。何かと思いきや鉢植えしていたサボテンが今日明日にも花が咲きそうな状態になっている。
確かにサボテンの花は当方も見たことがあるようなないようなではっきりとした記憶はない。こんなに長く伸びるもんなんだと感心。さていつ花開くのか。
実家に帰ったもののまずは結局野球(^-^;。最近、長距離運転で腰とお尻が痛くなることが多かったのでホームセンターで運転席用にクッションを購入した。
これはだいぶ違う(^^)/、少なくともお尻は痛くならなかった。これもからも長距離運転することは増えそうなのでいい買い物をした。年齢にはやはり勝てない。
さて今日は薩摩川内へ都市対抗の九州地区2次予選を探訪。
熊本の実家からは一般道で1.5時間程度。今日その薩摩川内で開催されていたのは第2代表をかけた敗者復活戦。今日敗れると第2代表はおろか第3代表戦にも回ることができず終戦となる、もう後がない戦いだ。
第1試合はエナジックと沖縄電力という「沖縄対決」。エナジックは2年前の日本選手権九州予選で見て以来2回目、一方の沖縄電力はこれが初見となった。
確実に力を着けている沖縄勢、今年は都市対抗出場なるのか。
沖縄電力は今日2番手で投げた高坂投手以外は全員が沖縄の高校出身だがエナジックは九州本土出身の選手も数名いる。この辺は両チームのチーム編成に対する考えの違いもあるのだろう。
沖縄電力はチアに応援団も出陣。
都市対抗へ向けた準備も着々と進んでいるようだ。
さて試合の前に気になった選手を何名か。まずは選手ではないがエナジックを率いる石嶺監督。
阪急や阪神で強打の捕手として活躍された。当方個人的には裁監督率いる豊見城高校で2年生ながら4番で甲子園で活躍されたのが懐かしく印象に残っている。エナジックは昨年の5月から監督としてチームを率いておられるようだ。このチームもますます強くなっていくだろう。
沖縄電力では今年からチームに加わった川満寛投手。
九州共立大時代に見て以来だ。長身でとても柔軟な上半身が印象的な投手だったがプロから社会人へ、残念ながら今日は当番はなかったが再起に向け頑張って欲しいものだ。
沖縄電力の投手陣をリードするのは山川捕手、興南高校出身。
現ソフトバンクの島袋洋投手とバッテリーを組んで甲子園春夏連覇した時のメンバーだ。高校に入ったときはもともとかなり有望な投手だったらしいが島袋投手の存在もあってか捕手にコンバートされたとのこと。今日もライトフェンス直撃弾など2安打、やっと今日見ることができてよかった(^.^)。
4番に入るのは金城長選手、もうベテランの域に近づいた!?
八重山商工では投打に甲子園で躍動した。決して大きな選手ではないが4番を任されるとは大したものだ。できるだけ長くこの選手にチームを引っ張ってもらいたいところだろう。
エナジックのルーキー・今野投手は今日はベンチでバット引きのお仕事。
確か福岡スラッガーズ出身、久留米工大時代に試合で見たが安定感のある好左腕だ。この後の試合、東海大九州からラークスに入った辻投手も今日はバット引きだったがともに社会人でしっかり鍛えてチームの主力へと成長してくださいm(__)m。
さて試合、エナジックの先発は井手投手。
エナジックを見るのは先述の通り2年ぶり2回目だが前回見た時もこの井手投手が先発だった。その試合では強豪・Honda熊本相手に見事な完投勝ちを見せてくれたがこの大会でも初戦では鮮ど市場に完投勝ちしている。熊本・御船高校の出身、今日もこの投手を見るのが楽しみの一つだったのだが…2回途中で何かアクシデントでもあったのか突然の降板、確かに初回からなんかノッていない感じの投球だったが故障などしてなければいいが。
試合は序盤沖縄電力が攻勢。初回、3番・田場選手のレフトオーバーのホームランで先制(写真はその時のものではありませんm(__)m)。
インコース高めのやや甘めのボールだっただろうか、上からしっかり叩く感じでオーバーフェンスしたがこれはいいバッティングだった。そして3回には2番の宮國汰選手にもツーランが飛び出した。
この選手もどちらかと言えば小柄だがパンチがある。4打席目だったかレフトへあわや2本目かという大ファールもあった。さすが沖縄電力はいい打者が揃っている。ホームラン攻勢のあとはスクイズも飛び出し4回表までに4-0と沖縄電力がリードする展開、(エナジックには申し訳ないが)打線の勢いからして「ひょっとしてコールド!?」と思わせるような試合運び。
その沖縄電力の先発は狩俣投手。
投球のテンポも良くて制球・緩急もいい好投手である。だが今日はある1球がきっかけとなってリズムを崩してしまったようだ…。
4回裏、先頭の4番・松井絃選手がヒットで出塁。
松井選手は鹿児島高校の出身、体格は立派で4番として期待十分な選手だ。そして問題の1球、次打者田中厚選手への投球は頭部を直撃するデッドボール。
田中選手はそのまま1塁へ向かおうとしたが明らかに様子がおかしく一旦ベンチへ。でも社会人には「臨時代走」の制度はないのだろうか、そのまま本当の代走が出て田中選手は試合から退いた。その後救急車も駆け付けたが救急隊員とともに当方の横をしっかりとした足取りで救急車へ向かっていったので(多分)大丈夫だろう。今日も1打席目はいい当たりのツーベースだったので明日以降の復帰を期待したいm(__)m。
これで狩俣投手も自分のペースを見失ったのか、3連続タイムリーを許して一気に4-4の同点となった。最初の2点タイムリーツーベースを放ったのは宮城倫選手。
前回、2年前に見た時からするとエナジックはほとんどの選手が入れ替わっているが、前回見た時にもっとも投打に印象に残ったこの選手は健在だった(^.^)。ツーベースはとてもいい当たりだったが脚もあるいい選手。
そして新城選手、翁長選手もタイムリー。
たった1球で試合の流れがガラッと変わる。野球はやはり怖い。でも狩俣投手はとてもまとまったいい投手、是非また見てみたい。
という感じで序盤は動きの激しい展開となったがその後は膠着した状態が続き延長にもつれ込む激戦となった。それを演出したのは両チームのリリーフ投手の頑張りに尽きる。
エナジックの3番手は橋本直樹投手、このピッチャーは速かった(@_@。
max150kmを記録したが真っすぐはほぼ140km台中盤から後半、ボールにも力があって沖縄電力の打者をねじ伏せてしまった。ちょっと気になったのでこの選手のことをネットで調べてみたのだがなんか波乱万丈(?)の野球人生を送っている。PL学園ではエースを務めながらも学校を中退しNOMOベースボールチームへ。その後阪南大へ進むもこれもまた中退し独立リーグでプレー。さらにはクリーブランド・インディアンズとマイナー契約を結びアメリカでもプレー経験のある選手のようだ。なんかすごい、まだまだいろんな選手がいるもんだ(@_@。
その橋本投手を継いだのは山城龍馬投手、この投手は気迫が前面に出ていてなんともおもしろい(^.^)。
チェンジでベンチに帰るときはそれはもう飛び上がらんばかりの盛り上がりぶり、そうやって自分自身の気持ちも高めているのかな。とにかく今日はチームを勝ちに導くいい投球だった。
沖縄電力では3番手の平良成投手、かなり重心を沈めて力のある重そうなボールを投げてくる。
球速も140km台中盤を記録していたがきっちりと低めへボールを集められればそうは打たれない投手だろう。
そしてその後を受けた4番手・伊波伸投手もよかった。
この試合は両チーム合わせて9人の投手がマウンドに上がったその中で唯一のサウスポー、左腕全盛のこの時代にちょっと珍しい。伊波投手は左特有の大きく曲がる変化球と緩急をうまく使って得点を許さなかった。両チームともにいい投手揃い、さすが沖縄の野球はレベルが高い!
試合は11回終了して4-4のまま、12回からは規定により1死満塁からのタイブレークに突入。
打順は任意に選択できるが両チームともに1番からの打順を選択。沖縄電力は平識選手、この試合もすでに2安打。
レフトへのいい当たりは抜けたかと思ったがレフトフライに。それでもそれが犠牲フライとなってついに沖縄電力が勝ち越し。
その裏エナジックはツーアウトとなって代打で喜納俊選手が登場。2年前見た試合では4番を打っていたが100kg超のド迫力ボディがとても印象に残っている。
この場面、期待に応えて同点に追いつくタイムリー!いやぁーしびれる(>_<)。
そして次打者の打球は外野やや後方へのフライ、野手が落下点に入りさらにタイブレークは続く…と思った瞬間、本当にまさか、まさかの落球。沖縄電力は一旦捕球後の落球とアピールするものの…、
判定は変わらずエナジックが沖縄対決を制した。
おそらくこれまでああいう打球を取り損ねたことは練習でも一度もないだろう。太陽が目に入ったのか、芝に脚を取られたのか…まさに魔が差したとしか言いようがない。なんて野球の神様は残酷なのか…。
試合後の沖縄電力のナインはとても声をかけられないような空気感に包まれていた。
でもこういうことがあるのもまた野球である。都市対抗はなくなってしまったが日本選手権を目指して気持ちを切り替えていただきたい!!
一方のエナジックは本当によく粘った。確実にいいチームになってきている。
(当方が言うのも余計なお世話だが)次戦以降は沖縄電力の分まで頑張ってくださいm(__)m。
とても見ごたえのあるナイスゲームでした。
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清宮くんはついに99号か(@_@。毎週全国各地の招待野球、疲れもあるだろうがしっかり結果を出すのは本当にすごい。明日にも大台到達するかな!?