続けて第2試合についても。

藤崎台球場への道中、熊本市内、至る所の大渋滞には本当に閉口したがまだ震災の影響も残っているのだろう。先月、熊本出張した時点では瓦が落ちたままの姿になっていた熊本城の天守閣も1年経って本格的な補修工事が始まったようだ。

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片側1車線区間が残っていた九州自動車道もこのGWに合わせて昨日ようやく全面開通。まだまだ生活に不自由なことも多いと思うが、本格的な復興は着々と進んでいる。

藤崎台球場は左中間後方、オオクスの木陰も入場が可能になったいたがいい感じの観戦環境になっていた(^.^)。

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しかし改めて見るとこういう観戦場所がある野球場は本当に珍しい。

RKK旗・準決勝、第2試合はともにこの春の九州大会に出場した熊本工と文徳というカード。

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熊本工はセンバツ出場による推薦枠として、文徳は春季熊本大会優勝校として出場。九州大会は先週沖縄で開催されたばかり。3年生にとっては夏の選手権に向けて加速度的に時が過ぎていく感じがするのではなかろうか。
しかし文徳の選手の頭の刈り具合は見事(^.^)。気合いが入っているのが十分に伝わってくる。

両校控え部員による応援も夏さながら。

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これぞ高校野球の空気感、やっぱいいなぁ。文徳の女子マネさんだろうか、絶叫(?)に近い応援はきっとグラウンドの選手たちの大きな力になるだろう(^^)/。

熊本工は昨夏の準々決勝、対秀岳館戦以来、文徳は昨年10月・福岡大グラウンドでの大濠との練習試合で見て以来の試合観戦。

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第1試合が予定よりかなり早く終了したので30分前倒しで試合開始されたが、こちらは延長にもつれ込む熱戦、2時間半を超える長い試合となった。

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熊本工の先発は当方の個人的な今年の「高校生注目度No1」山口くん。今年のセンバツでも球速No1になったようだがとても将来性を感じる好投手。この投手を見るのも3回目か。

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初回から140㎞台後半を連発(@_@。

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この日の最速は148kmだったか。見た感じ、肩の可動域が大きく腕がしなやかに良く振れているので球質もいい。それでも2回以降は140㎞を超えるようなボールは少なくなりスライダーや落ちるようなボールを織り交ぜながら制球重視のピッチングスタイル。夏を勝ち抜くにはそういうことも必要だろう。今日は10回投げて打たれたヒットは5本?かな。失点はエラーからみの2点、バックネット裏にはスピードガンを持った人たちが多く陣取っておられたが今日の投球はどう見えただろうか。

11回からは右サイドの赤星くんが登板、この投手は初見。

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サイドから伸びのあるボールと大きな変化球で低めコーナーギリギリを突いてくるなかなかの好投手。山口くんの負担軽減のためにはこの投手の活躍も重要なカギを握ってくるだろう。

リードする捕手は丸山くん、2年生。昨年5月に練習試合見た時は既に1年生にしてスタメンマスクを被っていた。

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というか熊本工はこのセンバツの時もそうだったように丸山くんはじめスタメンの7人が2年生という若いチーム。センバツで経験値も高まっただろうが、夏に向けてさらに成長できるか。ところで丸山くんは試合途中に打者のバットが左手首付近を直撃、そこで途中交代となったが大事に至ってなければいいが…。

今日、熊本工でもっとも印象に残ったのは2番・センターで出場の嵯峨根くん、こちらも2年生。

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この選手はいい脚している。打撃ではバントヒット含め3安打したが、センターの守備でもすばらしい好守があった。やはり脚が使えるのは相手には脅威、大きな武器になってくる。

1-2、1点ビハインドの6回裏、3連打で無死満塁のチャンスを作るも2人が倒れチャンスついえたかと思ったが、ここで庵本くんが辛うじてレフト前に同点タイムリー。

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しぶとく外野に運んだバッティングは見事だったが、ここはビッグイニングで一気に突き放すチャンスでもあったので熊本工にとってはちょっともったいないイニングになったかな。

さてこの試合でも熊本の審判さんは厳しかった(^-^;。

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先月の大学野球でも(愛のこもった?)厳しい言葉があったが今日もてきぱき。ただ今日も微妙な判定となったプレーがあった。文徳1死でランナー2塁、打者の打った打球はライト前にいい当たりのライナー。これにライトの八木田くんがダイビングして好捕、ノーバウンドか、ワンバウンドか微妙な当たりだったが判定は「ダイレクトキャッチ」。2塁ランナーは既に3塁に到達しておりボールはセカンドへ送られダブルプレーが成立。これに文徳ベンチは抗議。1つはライトがワンバンドキャッチではないのかということだと思うが、もう1つは2塁ランナーの走塁。当方が見ていた限り2塁ランナーは飛び出したわけではなくライトがダイビングキャッチしたのを確認してタッチアップしたようにも見えた。これでアウトということはリスタートが早かったという判定だろうか。なんかその辺のところはもやもや…という感じだったか当然判定は覆らず。ライトはファインプレー、文徳にはちょっと気の毒なプレーになった。

でも文徳は投手中心によく守った。先発は背番号「18」の2年生、津川くん。結構いい体格しているが130km前後の真っすぐと大きな変化球をうまく打たせて取るスタイル。

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6回までで結構ヒットも許したが(多分)無四球、粘りのピッチング。

1番は主将の齊藤誠基選手。初回、記録はエラーとなったが強い当たりのライトへ抜ける打球で出塁すると熊本工のバッテリーミスをついて先制のホームイン。

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この齊藤くんにもセンターで見事なダイビングキャッチがあった。今日は両チームの外野の好守が光った。ちなみにこの試合スタメンでマスクを被った斎藤義基選手とは双子の兄弟とのこと。

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これはご両親も期待と楽しさ倍増!?協力し合って頑張ってね。

守備も堅いが主軸の打撃は力強い。
3番の辻崎くんは2安打、6回ライト前へ強烈なヒット、ダイビングしたライトがボールを後逸する間に一気に三塁を陥れた。

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背番号3ながらライトでも素晴らしいプレーがあった。この選手は脚も使えるしいい選手。

4番の中島くんはバットのグリップを頭上高々に構えるなんか迫力あるバッターボックス。

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犠牲フライに盗塁も2つ。ショートの守備も安定感がある。

そして5番の福田くんは試合前、ベンチ前での素振りから気になっていたが力強いスイングをする。

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1安打打って迎えた12回の表、膠着状態が続いた試合をブレークする見事なこの日2本目のヒットは決勝のタイムリー。なんか打ちそうな雰囲気はあったがよく打った。

そしてそのリードを7回から登板の寺岡投手が守り切った。

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この投手も先発の津川くん同様に大きな変化球を武器に打者のタイミングをうまく外していくスタイル。結局6イニング投げてヒットを許さなかったのかな?好打者の多い熊本工相手に立派な内容、ナイスピッチング!!

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今日の試合は守りの差が出てしまった感じかな。熊本工の「若さ」が悪い方に出てしまったかも。特に6点のうち3点が走者を3塁においてのバッテリーミスというのは痛かった。低めギリギリを狙った結果なので仕方ないがこの辺は夏に向けて改善を。というか熊本工は毎年夏は不思議な力を出してくるのでそれはそれで楽しみ。

逆に文徳は「強い」野球を見せてくれた。背番号1の投手は見れなかったが内外野の守りがしっかりしているので接戦には強いだろう。打倒・秀岳館の1番手!?いや、その他の高校も虎視眈々、まだまだわからない。

当方最初は3塁側、試合途中から1塁側と移動して観戦したので両校の保護者の方からお茶やコーヒーをいただいた。ありがたいこと、なんかこの辺、熊本の保護者さんは手厚い(^.^)。

決勝は6日に行われるらしい。
秀岳館、文徳の清宮くんとの対戦が楽しみだ。

まっすぐ実家へ帰るつもりが藤崎台で約4時間の寄り道…。
しかもそこから実家へはまたしても渋滞、それにせっかく全面開通した高速も事故で迂回、なんか疲れる帰省となった。
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さて話は前回投稿の冒頭、先の日曜日に戻るが糸島Eのリーグ最終戦。

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対戦相手は地元・筑豊の田川ホークス。2週間前に練習試合もしたが(多分)力は互角、あとは気持ちの問題か。

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当方、監督に打順を決めてくれと言われたのだが、これは責任重大(>_<)。ちょっといつもといじってみたのだが初回はそれが的中!?3点を先取するいい滑り出しとなったが、やはり相手打線も強力、予想した通りの接戦となったが最後は惜しくもサヨナラでの敗戦となった。

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個々のプレーのことを上げればいろいろ言いたいこともあるが、みな一生懸命にやった結果、当方ベンチにいていい試合するなぁと敗れはしたが正直感心するようなことも多くあった。
最後は相手チームの脚にやられてしまったが、力は互角なれどそういうアグレッシブさの差が勝敗という形になって出たのかもしれない。

ここ1ヶ月くらいで見た高校、大学、社会人の野球を通してもみんなで声出してカバーしていく姿勢は勝利に向けて大切なことだと感じている。よく「チーム一丸になって」とか言うが本当に一丸となって戦うのは簡単なことではない。エラーもあればチャンスで凡打するのも野球。そんな時、他の選手までが「シュン」となってしまうようではだめだ。そういう時こそみんなで声を出す、そして「一丸」になる。いつも打てる打者はそうそういないし、いつも必ず好投する投手もいない。

主将を中心に「チーム一丸」となった野球を再構築できれば…。

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…できれば、チーム最大の目標である来月の選手権でも力を発揮できるだろう。

それがやれる選手が揃っている。
3年生残りわずか、その残された時間でのさらなる成長を楽しみにしたい。