和泉清は20歳の時に地元の九州で結婚したが実家で一緒に住んでいた嫁と親の折り合いが悪く結局半年ほどで離婚した。それが原因で親と大げんかになって家を出て大阪に来た。親とはそれ以来20年会っていない。
一人だけいた姉とだけは連絡をとっていた。
大阪に出てきて最初は中華料理屋の住み込みで働き始めた。
金が溜まってアパートに引っ越してから中華料理屋はやめ平野区の工場で働き始め同じ職場の2歳年上の彼女ができ、付き合いはじめてすぐに同棲しはじめた。
同棲してからすぐに仕事はやめてあまり働かなくなった。たまに派遣の日雇いの仕事をしてその給料は全てパチンコに使った。その事について彼女は責めなかった。それどころか小遣いまでくれた。優しかったが束縛がひどく彼女が仕事に行く以外はほとんど一緒にいた。仕事の合間には何度もメールしてきた。
日雇いの仕事も全くしなくなりパチンコの資金がなくなるとする事が全くなくなった。どんなに暇でも仕事はしようとしなかった。
あまりに暇で無為の日々に耐えれなくなると図書館に行き本を読み漁った。歴史の本、小説、主婦の友まで幅広く読んだ。
図書館で本を読む以外はスマートフォンをひたすらいじっていた。途中からはネットオークションに手を出し部屋にあるいらないものを売りはじめ小銭にを稼ぎはじめた。
お互い全く結婚する気がないまま10年付き合ったが結局彼女の心変わりで別れることになった。同棲していたマンションは彼女名義になっていたため和泉清は部屋を出て行かなければならなかった。急に部屋を追い出される形になり新しくマンションを借りるにしても時間がかかるので、その場しのぎであいりん地区の激安ホテルに止まりはじめた。安いところで一日800円から泊まれるところがあった。
所持金が少なくなるとあいりん地区の職安に行き日雇いの仕事を探しに行った。ある程度金がたまると近くのゲストハウスに住み移つり今もそのままあいりん地区に住み続けている。
