世界かんがい施設遺産「天狗岩用水」 | 赤城南麓陶遊ロードB

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 天狗岩用水は、3年の歳月を費やし、慶長9年(1604年)に完成した灌漑用水で、当初は植野堰(うえのぜき)と呼ばれていましたが、取水口の巨岩を取り除く際、天狗が助けてくれたといわれることから植野天狗岩堰(うえのてんぐいいわぜき)、さらに天狗岩用水と呼ばれるようになったのです。

 

 天狗岩用水完成後、総社藩は6000石から1万石へと石高が増え、安永5年(1776年)には、農民が元長朝を顕彰し、秋元氏の菩提寺・光巌寺に「力田遺愛碑」(りょくでんいあいのひ)を建立しています。
 

 同用水は現在は、利根川坂東大堰取水合口から八幡川との合流地点までを天狗岩用水、それより下流の烏川への落水口までを滝川と呼んでいます。

 

 令和2年12月8日(火曜日)に開催された国際かんがい排水委員会(ICID)の第71回国際執行理事会において、ICID日本国内委員会が世界かんがい施設遺産候補として申請した同用水を世界かんがい施設遺産として登録することが決定しました。
 

 ちなみに世界かんがい施設遺産に登録される群馬県内の用水は、天狗岩用水のほか、雄川堰(甘楽郡甘楽町)、長野堰用水円筒分水工で知られる長野堰用水(高崎市)の3ヶ所です。

主要地方道前橋伊香保線の天狗岩用水に架かる立石橋から北、上流方向

立石橋から南下流方向

橋を境に急に深くなります

南からの立石橋方向

橋下からの上流方向

下流方向正面の山は愛宕山古墳

上流方向

愛宕山古墳の東、用水に架かる遊歩道橋から下流方向、先の端は秋元橋

同上流方向

遊歩道の橋の東に設置説明板

秋元橋を潜った南からの下流方向