「葛湯(くずゆ)」の名前は耳にしたことがあるかと思います。葛湯とは、葛粉から作ったとろみのある飲み物です。通常、葛粉を水で溶いて砂糖を加え、鍋等で緩やかに加熱しながら透明になるまで練って作ります。とろみがあるために冷めにくく、体が温まり、消化にも良い為、昔から離乳食・流動食・介護食・病み上がりの食べ物として食べられてきました。

   掛川は葛の産地として根はカッコンとも言われ「くずゆ」に、蔓は「葛布(葛の繊維を紡いだ糸からつくられる織物)」に織られてきました。

葛の根は葛粉にして四角に固められ軒先に干され、この形から1個2個を豆腐のように一丁二丁と数えられたのが桂花園「丁葛」(ちょうくず)の由来だそうです。

   旧東海道沿いに店を構える、歴史ある和菓子の老舗。明治より続く伝統の製法と技術を守り続け、今もなお「手作業」で、一本一本丁寧に「葛湯」を作り続けています。

   駐車場は、お店の裏手側に結構広くあります。駐車場からお店の玄関に行く途中の道端で、小最中の種を焼いている作業が見られました。慣れた手つきだ~。

   お店の造も風情を感じられますね。店内の売り場スペースは広くはなく、メインは「小夜乃梅(小最中)」と後は丁葛(葛湯)。どら焼きや柏餅もあり、チョイスしましたよ。

   丁葛(葛汁粉)は、要するに葛汁粉の元。 中は粉で、先に熱湯で容器を温めておいて、容器の湯を捨て、粉を容器に開け、100cc~150ccのお湯を注いで掻き混ぜると出来上がりです。若干紫色のとろみのある汁粉は、ほんのりと甘い。とろみがあるので、温かさが持続しますが、何とも言えない口触り。暑い日でもほっこりします。

丁葛は、オーソドックスな 葛汁粉(110円)、くず湯(110円)、ゆず葛湯(170円)

の三種類をお買い上げ。

桂花園

住所:静岡県掛川市仁藤町10-1

Tel:0537-22-2607

交通手段         

掛川駅から591m

営業時間:9時~18時

定休日:水曜日