コロナウィルス が流行している昨今、人ごみの中に出かけるのは気が引けますので、浜松市の山奥に和菓子を求めて出かけました。
浜松市天竜区春野町。かつて林業で栄えたこの町に、100年近く前から伝わる銘菓がある。青々とした若草色が鮮やかな「あおねり」です。
プルッとした食感の皮で白あんを包んだ和菓子。ちょっと珍しい和菓子ですねえ。現在は本多屋、新月堂(?)、月花園の3店舗で販売されています。
本多屋製菓舗は、明治42年に創業し、四代に渡り、春野名物「あおねり」を作るあおねり伝承の店です。「あおねり」の由来は初代 角太郎 は山が大好きで、おにぎりを持って山に行き木々を眺めながら食べたそうです。弟子達をお供に連れて。山好きの角太郎が新緑をイメージして、青々とした山々と練った生地から「あおねり」と命名しました。
「今の時代に合わせて甘さを控えめにするなど、味は少しずつ変えています。ですが、もちもちとした食感は変わらず守り続けています。」
主な原料は小麦粉と砂糖。これを理想の固さになるまで、棒を使って練り続けます。独自の食感を守るためには欠かせない作業のようです。本多屋菓子舗さんには季節ごとの素材を使った「四季のあおねり」があるそうです。
春ー桜あおねり
夏ーレモンあおねり
秋ー栗あおねり
冬ーゆずあおねり
暖かくなってきた今の時期は、桜あおねりが店頭に並んでいました。桜の綺麗なピンク色で鮮やかです。
ですので、今回は定番の緑色のあおねりと桜あおねりを頂きました。
主な原料は小麦粉と砂糖。ういろうのような食感で、白餡は甘さ控えめです。生地と白餡がうまくコラボしていて、あっさり食べられます。
桜あおねりは、さくら餡でやや塩気が感じられます。
本多屋菓子舗
住所:静岡県浜松市天竜区春野町気田985-3
Tel:053-989-0516
営業時間:9:00~19:00
定休日:不定休