知立市本町の東の入口は、知立リリオ・コンサートホールの角の交差点。ここで目に飛び込んでくるのはレトロな雰囲気がたまらない「都築屋菓子舗」さん。店の目の前の細い路地は、れっきとした旧東海道で明治8年創業1875の和菓子屋さん。創業140年は経ってるそうです。
 イメージ 2
 屋根には、一際目を引く「池鯉鮒銘菓」と書かれた大きな看板の文字が妙に誇らしげに見えます。入口のガラス扉にも金色で縁取られた「都筑屋菓子舗」の文字が刻まれ、どこをとってもレトロ満載。

   老舗の風格たっぷりの渋い和菓子店は、 江戸時代の旅籠を改造したお店のようです。
都築屋の隣には本町郵便局がありますが、実は江戸時代には都築屋と隣の郵便局の建っている土地に「柳屋」という旅籠が店を構えていたようです。明治になって柳屋が廃業してしまった。そこで、都築屋の初代が柳屋の建物半分を購入し、菓子屋を始めたようです。

   店内に入るとすぐのところに、赤い木箱に並べられた数種類の菓子が入ったガラスケースがお客さんを迎えます。その奥に上がりかまち。そして、土間が奥まで続いています。 イメージ 3 イメージ 4イメージ 5 

店頭にならぶ和菓子は5種類程で、100円~140円と手頃な値段です。イメージ 6

   上用饅頭(100円):こし餡。皮とあっさりめの繊細なこし餡がしっとりしていて、癒されるような美味しさでした。イメージ 7

   黒糖饅頭(100円)こし餡:黒糖の量がうまくセーブされていて、皮と餡が上手にいかされていましたよ。GOOD!!イメージ 8

   桃山(160円):こし餡、白餡、卵黄、味甚粉。卵黄の味がかすかにし、ほっこりな饅頭でした。イメージ 9
   夏菊(140円):こし餡、道明寺粉(餅米)。塩梅良く甘さもちょうど良く仕上げられていました。良い仕事してます。イメージ 10
   栗饅頭(?円)焼き菓子のようでしたが、何か良くわかりませんでした。でも、美味しく頂きました。

「池鯉鮒銘菓」なるものは・・?昔は、池鯉鮒饅頭があったとか?現在は上生菓子の他に神社仏閣などから注文される落雁(御紋菓)などを作っており、強いて言えばそれらが「知立名産羅久がん」の名残だという。創業当時から作っていたのは寒天を使った「練り羊羹」。 

そういえば、紅羊羹(600円)がケースにありましたが・・・。 イメージ 1

「池鯉鮒(ちりふ・ちりゅう)」の表記は江戸時代に一般的に使われるようになったようですが、当時、知立神社(池鯉鮒大明神とも称する)の御手洗池に鯉や鮒が多くいたことに由来するといわれています。どうやら昔の人々のユーモラスな遊び心によって、東海道の旅人が「きっとあの宿に入れば美味しい川魚が食べられる」との思いで、この地を目指して元気に歩き続けられるよう名付けたのではないかという説も。確かに、現地の美味しいものを食べることは、今も昔も旅の大きな楽しみのひとつですね。 

ひまわり都築屋菓子舗 (池鯉鮒銘菓 都筑屋美廣) ひまわり

住所:愛知県知立市本町本41
Tel:0566-81-0476
交通手段:名鉄名古屋本線・三河線「知立」駅より徒歩5
     知立駅から285m
営業時間:9:0019:30
定休日:毎週火曜日・第1月曜日
駐車場:無

ホームページ:http://chirifu.jp/ippin/sub17.html