シルバーウィークの最終日に関宿の「深川屋」さんを訪れました。
関宿は、東海道五十三次の47番目の宿場町で三重県亀山市(JR関駅近く)にあります。
江戸時代には、東海道を東の追分からは伊勢別街道(津方面)、西の追分からは大和街道(奈良方面)が分岐する活気ある宿場町だったようです。
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江戸時代後期から明治時代にかけて建てられた情緒ある町屋が今でも200軒以上現存しています。
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その町屋の一角に寛永年間より店を構える菓子司「深川屋陸奥大椽(ふかがわや むつだいじょう)」があります。イメージ 3
    深川屋陸奥大椽(ふかがわや むつだいじょう)
創業は、372年になるそうです。銘菓「関の戸」は、赤小豆のこし餡を求肥皮で包み、阿波の特産和三盆をまぶした一口大の餅菓子。370年間配合や作り方は変わっ
ていないとのことです。イメージ 4
入口には関の戸の試食がありました。イメージ 5
試食を口の中に入れると、どこかで食べたことのある味だけど・・・?そうそう「あん玉松露」の味。あんだ玉松露を柔らかくしたものによく似ていたように思うのですが、私だけでしょうか?はい!イメージ 6
             あん玉松露
上品できめ細やかなその様は、関宿の背後にそびえる鈴鹿の嶺に降り積もる白雪になぞらえたといわれています。街道を行き来する諸大名達の間で人気を得た『関の戸』の噂は、やがて京都の朝廷にも伝わり、御室御所(仁和寺)和菓子屋として、江戸の文化伝承を心掛け『銘菓 関の戸』のみを作り続けています。イメージ 10
 関の戸(6個入り500円)  お茶の香 関の戸(6個入 600円)イメージ 11
この御用達菓子司を仰せつかったことを意味する従二位陸奥大椽の官位を賜ったとのこと。ここ本店には、御室御所へ納めるときに使った「荷担箱」(にないばこ)入りの関の戸があります。
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面白いのは、庵看板(いおりかんばん)。江戸側と京都側では「関の戸」の字体が違います。
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         左側                 右側
「ひらがな」を辿れば京方面、「漢字」を辿れば江戸方面ということになります。これはどの宿場町でも同じだそうですが・・・。当時のGoodアイデアですよね。
 
 深川屋 陸奥大掾 (ふかがわや むつだいじょう)
住所:三重県亀山市関町中町387
TEL0595-96-0008
交通手段:関駅前の道をまっすぐ約300m進み、街道筋を左へ約250mほど。
関郵便局の斜め前です。
関駅から479m
営業時間:9:0018:00
定休日:木曜日(祝日の場合は営業)
ホームページ:http://www.sekinoto.com/