私は左卵管狭窄、旦那は軽度乏精子症ということが判明し、顕微受精に取り組んでいる者です
妊活を始めて不妊や生殖医療の知識が全然ないことに愕然とします
私の知識レベルを今回は書いてみようと思います。。
私は泌尿器科の後期研修医なんですが、男性不妊について詳しいことはほとんど知りません。
泌尿器科医として普段の業務では、
悪性腫瘍(腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、清掃腫瘍、陰茎癌)と
感染症、尿路結石や前立腺肥大症、過活動膀胱などを主に診療していて
精液検査は提出した事ないです。
TESE(精巣内精子採取術)も経験ありません。
診察していてたまたま精索静脈瘤を見つけることはありますが(自覚症状ない事がほとんど)、
手術するためには拡大鏡や専門の道具が必要なためうちの施設では出来ず、他の病院に紹介します。
男性不妊について勉強するためには、自分で教科書や論文を読んで学ぶ以外に、
専門医を取得した後専門の施設に行って経験を積む必要があります。
専門の施設も少ないですし、まだまだ未開拓の分野だと思います。
というわけで、精子初見をみせられても
「WHO基準と比べて低い高い」は分かりますが、
精子濃度1500万/mlなら人工授精で妊娠がどれくらい期待できるかとか、体外受精に進むべきなのかとか、
どのくらいの精子濃度&運動率なら自然妊娠期待できるのか、どの値からは顕微受精にした方がいいのか
といった精液初見の解釈は全くできません
男性不妊の治療についても、
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・ホルモン異常(低ゴナドトロピン性性腺機能低下症、低テストステロン血症、高プロラクチン血症があるならそれに対する治療をする
・精路の閉塞があるときは再建手術をする
・精索静脈瘤があるときには手術する
・無精子症の時はTESEで回収する
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みたいなざっくりした知識しかなく、さらに特発性不妊症については
・FSHアナログ製剤投与してもいいかもしれない
・抗酸化剤やサプリが効果的かどうかは結論出ていない、根拠がはっきりしない
みたいな、「じゃあどうすればいいの」って感じの参考にならない知識しかありません
他は、生活習慣の改善です。
・睾丸を温めないようにする
(長風呂、サウナ、トランクス、膝の上でのパソコン作業やめる)
・タバコを吸わないようにする
・適度な運動をして適正体重を保つ
(痩せすぎも太り過ぎもダメ)
・ストレスを溜めないようにする
(睡眠時間6〜8時間くらいとる)
これといった治療法は無さそうなんですよね…
うちの旦那は多分ホルモン異常とか精路や精巣の異常はなくて、
ただ精液が薄いって感じだと思います。
そういう人だと、多分
生活習慣を見直して
効果あるかどうか分からないけど亜鉛とかカルニチンとかのサプリ飲んで
FSHアナログ製剤ももしかしたら打ってみてもいいかもしれない…
結局、健康な生活と陰嚢の風通しを良くする
ってことに尽きるのかな…
知らない事だらけなので、もうちょっと勉強しようと思います