こんにちは、訪問診療医です。

 

今日も、施設や個人宅を

訪問診療してきました。

 

さて、初診の患者さんを

1週間に数人診ますが

困ることが一つあります。

 

それはズバリ、

ポリファーマシーです。

 

いわゆる薬漬けです。

いいすぎですが

そこまで言います!

 

今日も15種類36錠!!!

を毎日内服している

患者さんを減薬しました。

 

いつもは

信頼関係を築いてから減薬しますが

こんなに薬が多いので、今日は

初診で減らさざるを得ませんでした。

 

減薬の作業は、いろーんなことを

考えないといけないから

けっこう労力がいるんです。。。

 

この半年で、何十人

いや百人以上

ポリファーマシーを解消してきました。

正直、疲れた・・・

 

でも、減薬すると

だいたい患者さんの体調が

よくなるから

やめるわけにはいきません!

 

例えば、

心房細動、心不全、糖尿病、

心筋梗塞既往を同時に抱えている

患者さんとかだと

どうしても薬が多くなるのは

仕方ないのですが

 

大したことないのに(大体これ)

7、8種類服用している

後期高齢者がなんと多いか。

 

ある研究によれば

後期高齢者の半数以上が

5種類以上の薬を

服用しているといわれています。

 

自分が、高齢者の立場だったら

たくさんの薬を飲みたいと思いますか?

まあ、たくさん飲みたい患者さんも

一定数いますが(笑)

 

あと、前回お話した通り

睡眠薬を3種類とか

抗パーキンソン病薬を4種類とか

とにかく、ある1つの病気に対して

何種類も出しすぎなんです。

 

薬の種類が多くなると

何が効いていて、何が効いていないのか

訳が分からなくなります。

 

あと薬同士がケンカして(相互作用)

効きすぎたり、

逆に効かなくなったりします。

 

その副作用を消すために、

また新しい薬を出すとか。。。

例の、「処方カスケード」

ってやつです。

 

あと、

同時に何種類も一気に出したりすると

副作用が起きた時に

どの薬が原因か

特定できなくなります。

 

薬で助かる命もありますが

薬によって体調を崩したり

場合によっては命を縮める

なんてこともあります。

 

わたしは、

 

適正・適切な処方をしたい。

相互作用や副作用をできるだけ把握したい

ポリファーマシーはできるだけ避けたい。

必要最小限度の処方を心掛けたい。

医学的根拠に基づいた処方をしたい。

(実は、医学的根拠に乏しい薬を

私たちは今でもたくさん出しています。)

 

医学部でも、ぜひ上記を

医学生に教えていただきたいです。