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先日、お母さんがお父さんが亡くなって初めて夢をみたんだって。

だだっ広いお部屋。

だけど、色々なものがあって片付けられていないお部屋の中で、

お父さんは『何も食わせてくれん!!』ってそこら辺にある毛布に身をくるんでふてねしてたらしい。

よくよく考えると、その日は本当の49日の日だった。


偶然なのかそうでないのかは分からないけど・・・。


お母さんと先日話をしてたんだけど、


生前、やっぱりお父さんは寂しかったんだろうな。


お盆が過ぎたくらいから、部屋のベッドではなく、常に誰かのいるリビングのソファーベッドで寝るようになり、結局最期までリビングにいた。


それもやっぱり寂しかったからなんだろうな。


私は、生前お父さんにお父さんのこと大好きだよって伝えることが出来なかった。


大嫌いだったけどやっぱり大好きで、だけど私はそれを表現できる術を知らなかった。



たった一言、『お父さんありがとう』って伝えられてたら・・・。


それを表現する唯一の術が足のマッサージだった。


けれどやっぱり口で言葉に出して初めて伝わるもののほうが多い。


家にいても結局、お父さんはいつも居場所がなかったんだろうな。


いつも口数の少ないお父さんだったから、私はお酒を飲んでいる時のお父さんが大好きだった。


よく喋るからだ。


饒舌になると、いつも思ってることを話したりしてくれた。


けれど、面と向かってじゃなくって、一緒にお酒を飲んでる人に間接的に。


だけどそれが嬉しかった。


いろんな事があったけれど、やっぱり世界に1人しかいないお父さんで、もう会うことも喋ることも出来なくなってしまった。


後悔はいくらでもする。


くいのないようにって思ってもいくらでも沸いてくるかのように後悔の気持ちがある。



けれど、これは今後に生かしていく以外になくって、同じ後悔は二度としないことって自分に言聞かせるほかない。


お父さんが亡くなって、そして家からお父さんのなきがらが亡くなって、『ただいまー』って帰ってこないし、やっぱり死んだんだなぁと最近変に考える時がある。


お父さんにとって家族の中で一番心配なのはきっと私だろな。


だけど、いっぽ一歩、毎日を積み重ねていくよ。

言えなかった『ありがとう』を、今度は誰かにちゃんと言えるようにね。