お父さんが亡くなったその日は、お父さんの横で少し寝ました。
翌日、朝から訃報を聞いた父の友人や近所の方が父に会いに来てくださいました。
そうこうしながら通夜・お葬式の打ち合わせ。
いろんな事をしなくちゃいけないから、悲しみにくれてる暇もありませんでした。
15時過ぎ、業者の方がこられ、父をいよいよ斎場へ・・・。
父の写真が出来上がり、持ってきてくださいました。
それを見た瞬間、涙が止まらなくなりました。
お父さんがこんな写真になってしまったんだって、見るのがつらかった・・・。
慌ただしく、家をあとにし、お父さんと一緒に斎場へ行きました。
白装束を、上からかぶせてあげて、今日一晩過ごす部屋へ。
そして、慌ただしく、お通夜の時間がやってきました。
お母さんと、妹と、足を運んでくださった皆様を出迎えるべくお通夜の会場入り口にいくと、
たくさんの人がいました。
お通夜の間、耐えられなかったのが、お焼香。
本当にたくさんの人が足を運んでくださっていました。
よく頑張ったね。 と声を掛けてくれる方。
何も言わず、肩を叩いてねぎらってくださる方。
お焼香の間、頭を下げながら、たくさんの人にきてくださって、こんなにも父や私たち家族を支えてくれている人がいたのかと思うと、涙が止まりませんでした。
あとで聞いた話によると、この日は、用意していた席が足りなくって、椅子を出してもらっていたそうです。
それでも椅子が足りず、後ろで立って参列してくださった方もいたそうで、とにかく感謝でいっぱいでした。
お通夜が終わり、控え室に戻ると、またまたたくさんの人が来てくださいました。
我が家はいつもお通夜の席では宴会になります。
みんなでお酒を飲んで、わいわいやります。
この日の夜も結局明け方の3時くらいまでお酒を飲んでわいわい宴をしてくださいました。
みんなで楽しいお酒を飲むことが大好きだった父。
きっと、喜んでくれていたと思います。
あっという間に夜が明けて、お葬式。
お葬式が終わると、お父さんとお別れになってしまう。
とにかく、お葬式が始まるのが嫌でたまりませんでした。
けれど会場に行くと、たくさんの人。
そんなことを思うまもなく、お葬式が始まりました。
お葬式の時、いつも我が家に来てくださるお坊さんが判僧で来てくださっていました。
そのお坊さんにお経を読んでもらえることが嬉しくて、ここでまた涙があふれてきました。
お経が始まり再びお焼香。
やっぱり涙が止まりませんでした。
そして、お経が終わり、お母さんが喪主の挨拶をしました。
私と妹も一緒に前へ出ました。
母は、悲しみをぐっとこらえ、しっかりと挨拶をしていました。
母はきっと、挨拶が出来ないくらいに泣き崩れてしまうんじゃないかと思っていましたが、
母はやっぱり偉大でした。
挨拶が終わり、いよいよお別れのとき、この時が一番来てほしくなかった。
たくさんの人がお父さんの棺の中にお花を入れてくだり、私は一生懸命お花を入れてくださる方々に感謝の気持ちを送っていました。
この時、以外に冷静になれていた自分がいました。
そして、出棺。たくさんの人に見送っていただきながら火葬場へ向かいました。
火葬場へついて、最期のお別れをし、扉が閉まったとき、父の友人が
『さよなら。』
って大声で叫びました。
もう泣かないって思っていたのにまた涙がこみ上げてきました。
その後、骨になった父と対面。
以外にもしっかりと骨が残っていて、父の強さを感じました。
とにかくとにかく、たくさんの人に支えられ、励まされたお葬式。
今日ほど人に感謝した日はありませんでした。