今日のお父さんは、なんだか穏やかです。



久しぶりにひげもそってもらったみたいでスッキリしてました。



夜、肝臓癌のドラマをしてたんだけど、それを見ながら今日は久しぶりによく話しをしました。



今、トイレは尿器を使っています。



おしっこの色が黒っぽいのをみるたびにお父さんは落ち込んでるみたいで、



こんな体になって情けないって泣いていました。



最近のお父さんはよく涙を流します。



自分で動くことがままならなくなって、立ち上がることも、起き上がることも難しくなって、情けないって・・・。



今、機能している肺の音もあまりよくないらしくって、てにも力が入らず、タバコを持っては落とし、持っては落とし・・・。



こんな状態でもタバコを吸いたいっていうんだけど、ほとんど吸えてなくって形だけ、雰囲気だけを味わってる感じです。




眠ってる時のお父さんは、必死に息をしてるって感じに見えます。



精一杯の力を使って、必死に生きようとしている。



人は、物が食べられなくなって、エネルギーを外から得ることが出来なくなると、自分の体の脂肪や筋肉を燃やしてエネルギーに換えるそうです。



妹のお腹の赤ちゃんの出産予定は11月。



あと2ヶ月。



お父さんはきっと赤ちゃんに会えるまで頑張ろうって思ってる。



赤ちゃんには会うことは絶望的だった数ヶ月前から考えると、今は少し期待がある。



もしかしたら、会えるんじゃないかって。



けれど、あまり、ここにこだわらずに毎日を過ごして生きたいなって思う。



あまり周りが騒ぎすぎると、お父さんにとってもきっと負担になっちゃうだろうから。



なるようになる。



昔から父はこういってた。



会うべき人には必ず出会えるし、縁がなければ出会わない。



その時がやってこなければ分からない。