夕暮れの公園は静かだった。
ブランコが風に揺れ、誰もいない砂場には、小さな足跡だけが残っている。
僕はベンチに座り、一通の手紙を握りしめていた。
「あなたは悪くない。どうか幸せになって。」
たったそれだけの言葉なのに、胸が締めつけられた。
「どうして……。」
何度も会いたいと思った。
謝りたいことも、伝えたいことも山ほどあった。
でも、その人はもう二度と会えない。
気づけば涙が止まらなくなっていた。
「ごめん……ごめん……。」
誰もいない公園に、僕の泣き声だけが響く。
子どもたちの笑い声が聞こえていたはずの場所で、僕は声を上げて泣いた。
空は少しずつ暗くなり、街灯が灯る。
涙でぼやけた景色の中、風が優しく頬をなでた。
まるで「前を向いて生きて」と言われているようだった。
僕は涙をぬぐい、ゆっくり立ち上がる。
悲しみは消えない。
それでも、大切な人が願ってくれた未来を、今度こそ歩いていこう。
そう心に誓い、公園をあとにした。