仙川から新宿へ戻り、いよいよ聖地新宿ピカデリーへ。現地に到着したのは、大体夜の8時過ぎでしょうか。ここ数年で、ヤマト2199全章と「追憶の航海」「星巡る方舟」をここで観た私は、「ポイントカードつくってもいいんじゃね?」というくらいこの劇場がなじみの劇場になってしまいました。ロビーには、既にヤマトファンと思しき皆様が詰めかけて、あちこちで話の花を咲かせていました。なぜわかるかというと、「例の」コスモファルコン隊のフライトジャケットや、国連宇宙海軍のマークが入ったTシャツ等々、結構「その筋の方」とはっきりわかる外観の方が居られたからです。また、名前は存じ上げなくとも、毎回、この手のイベントでお顔を拝見する人もいます。わかるんですよね。
私も、友人と合流・再会しつつ、開場を待ちます。

そして、いよいよ開場。

私は、後方の真ん中あたりに席を確保していました。

21時に予定通り、宮川彬良さん、氷川竜介さん、小林治さん登壇。
宮川彬良さんからは「2012年の大阪市音楽団(ブラスバンド)を中心に据えたコンサートは素晴らしいものだったが、いつかは、劇中の音楽を録音したスタッフによる演奏をファンに目の前で聞かせたい」という気持ちがあり、それが叶ったのが2015年の舞浜でのコンサートであるという話。劇中の音楽を眼前で聞くというのはファンの究極の夢の一つであり、大いにうなづきながらお話を伺いました。
また、2012年のコンサートでは、さまざまなトーク(MC)を交えての演奏で楽しませていただいたのですが、2015年のコンサートでは、最後のアンコールの場面までほとんどMCは封印。その理由はなぜか、ということを小林さんが宮川さんに尋ねました。私も2015年のコンサートは、大いに満足しつつも、「12年の時みたいにいろいろしゃべってほしかったな」と思っていた部分もあるので、ぜひ知りたかったところです。宮川さん曰く「12年の時はブラスバンドだから、演奏者たちが、息を整える時間が必要。演奏は15分くらいが限界で、合間を自分のトークで持たせる必要があった」とのこと。「2015年は音楽で勝負!」という気持ちの表現かと勝手に誤解してましたが、それ以外にもこのように明確な理由があったとは知りませんでした。
ちなみにBlu-rayに収録されている映像は、ブラスバンド出身のカメラマンによるもの。譜面が読める人が、楽器の出番を計算に入れながら、映像を構築しているとのことでした。
さて、トークはいったん終わり、いよいよ2015年コンサートがスクリーンに映されることに。「上映後もう一回登壇します」と云いながら、登壇者の方々が舞台からいなくなって、上映開始。
場内が徐々に暗くなり、目の前にスクリーンが映し出されます。
・・・。
・・・。
・・・。
「あれ?」
5分くらい経過したでしょうか…。
画面は何も映らないままです。
「いや、もしかして、自分は寝てしまっていて、今起きたら全部が終わっていたとか?」とまず自分を疑ってみたり。
・・・違うようです。
私には、この長い沈黙の裏側で、スタッフの方々が走り回っている姿が目に浮かぶようでした。世界は違いますが、働く世代の人間として、舞台裏の心拍数を察したりも致しました。
普通、こういうことが起きると、誰かが「どうなってるんだ!」とか叫びだしたり、失敗を嘲笑する声が聞こえてきたりするものですが、そんなことをいうヤマトファンは一人もいませんでした。
映像なしのヤマトと云えば77年の劇場版ヤマトはオープニングが映像なしでささきいさおさんの主題歌が流れるというもの。そんなこともあったじゃないか、と思いながら、映像を待ちました。「動かないじゃないか」とわめこうものなら、「うろたえるな!」と沖田艦長にどやされるというものです。
やがて、ビーンっという大きなノイズがスピーカーから流れ、驚かされた後、数秒後に、無事にコンサートの映像が流れ始めました。
実際に、コンサートに行った(しかも、3回公演全部参加した。)自分にとって、映画館で見るコンサートがどれだけの驚きや感動を与えてくれるかは未知数でした。正直、そんなに期待はしていませんでした。しかし、最初に、演奏より先に「拍手」の音をスピーカーから聞いたとき、その包み込むような音の空間に、自宅の5.1CHでは体感できない広がりを感じました。本当に、あの時のあの場の雰囲気を、映画館の暗闇の中で感じることになろうとは。新鮮に驚きました。もちろん、演奏も。また、大画面で映し出される映像には、コンサートの客でも絶対に見ることができなかったもの。つまり、演奏中の宮川彬良さんの表情が映し出されていました。何と生き生きとし、水を得た魚の如き姿であることか。指揮棒を振ることがまさにマイライフ、楽しくてたまらない、人生の甲斐今まさにこれであるという笑みがこぼれていました。演奏される方々の緊張感や誇りに満ちた表情もありました。
後で司会の小林治さんが言われたように、「また、劇場でコンサート映像観るのアリだな」と思いました。
来る前に、ひそかに悩んでいたことがあります。
それは、コンサートの映像に対し、拍手したりするものなのだろうか、ということ。しかし、始まってみると、画面と音に惹きこまれて、曲が終わるたびに拍手したくなるのを抑える自分がいました。
また、このコンサートでは、最後アンコールの場面で、観客全員が全員起立してオーケストラの演奏をバックに(贅沢ですよね、これ以上の贅沢ありますか)、「銀河航路」「真っ赤なスカーフ」「宇宙戦艦ヤマト」を歌うというところがあります。このフィルムコンサートでも、映像に向かって同じことをするのかということ。相手は生のライブ映像ではなく、過去の記録映像なのに…。もし廻りがノリノリで、自分はそのノリについていけなかったらどうしよう、と思っていました。
これに関しては、その部分が上映されなかったため、検証できませんでしたが、きっと歌っていたと思います。自然に…。
そして・・・上映時間は約40分ほどだったでしょうか。あっという間に終わったのでした。
再び、宮川彬良さん、氷川竜介さん、小林治さん登壇。
いろいろな話がありましたが、印象的だったのは、小林さんが「指揮する背中が宮川泰先生にそっくり」といい、宮川彬良さんが、照れたように微笑したところ。
そして、氷川竜介さんが、秘蔵のテープを公開。中身は、最初のヤマトの音楽の録音現場の音。宮川泰さんの掛け声とともに、演奏がスタートします。かかった曲は、いわゆる「美しい大海を渡る」と、もう一つは、明確な曲名がないのだが、古代と島が森雪と佐渡先生に冷凍睡眠室に案内されるシーン等に使用されたハモンドオルガンが印象的な8ビートの曲です。宮川泰さんの掛け声「ワン・ツー・・・」に続いて演奏が始まります。この声が「彬良さんの声じゃないですよね」と小林治さんが言われるように、今の彬良さんの声にそっくり。泰さんのコンサートで声は何度か拝聴していたので認識していたつもりですが、改めて「似てるなあ!」と驚きました。彬良さんは、何とも言えない表情で笑顔でした。この表情を観られてよかったと私は思いました。余談ですが、「美しい大海を渡る」は11月3日に、NHK-FMで放映された宮川彬良さんゲストの「今日は一日ブラバン三昧」に私がリクエストした曲とたまたま同じでした。(番組ではメールを採用していただきました。)
トークショーの終盤、宮川彬良さんがピアニカを取り出して、「宇宙戦艦ヤマト」を演奏。
会場内、静かにその音に聞き入ります。心に沁みる演奏。
「これをもって挨拶とさせていただきます」と宮川さん。
我々観客も、それ以上の挨拶はないと感じていました。
音楽は、想いを伝えます。
時を越えて、宮川泰さんと宮川彬良さんがつくりあげたヤマトの音楽。
携わる人たちの熱き情熱、誇り。知恵。
「万難を排して行けて良かった」…心からそう思えるひとときでありました。
このイベントを企画・実施されたすべての関係者の皆様に感謝いたします。
ここから先は、完全な余談というか蛇足。
会場では、物販はなかったのですが、Blu-rayの予約が受け付けられ、会場限定の絵葉書が付くことがアナウンスされました。もちろん、Blu-rayの発売決定と同時に予約入れていた私ですが、場の雰囲気というのは恐ろしいものです。絵葉書欲しさに「なぜか」もう一枚、Blu-rayの予約をしてしまいました。

あほですね^^;
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
私も、友人と合流・再会しつつ、開場を待ちます。

そして、いよいよ開場。

私は、後方の真ん中あたりに席を確保していました。

21時に予定通り、宮川彬良さん、氷川竜介さん、小林治さん登壇。
宮川彬良さんからは「2012年の大阪市音楽団(ブラスバンド)を中心に据えたコンサートは素晴らしいものだったが、いつかは、劇中の音楽を録音したスタッフによる演奏をファンに目の前で聞かせたい」という気持ちがあり、それが叶ったのが2015年の舞浜でのコンサートであるという話。劇中の音楽を眼前で聞くというのはファンの究極の夢の一つであり、大いにうなづきながらお話を伺いました。
また、2012年のコンサートでは、さまざまなトーク(MC)を交えての演奏で楽しませていただいたのですが、2015年のコンサートでは、最後のアンコールの場面までほとんどMCは封印。その理由はなぜか、ということを小林さんが宮川さんに尋ねました。私も2015年のコンサートは、大いに満足しつつも、「12年の時みたいにいろいろしゃべってほしかったな」と思っていた部分もあるので、ぜひ知りたかったところです。宮川さん曰く「12年の時はブラスバンドだから、演奏者たちが、息を整える時間が必要。演奏は15分くらいが限界で、合間を自分のトークで持たせる必要があった」とのこと。「2015年は音楽で勝負!」という気持ちの表現かと勝手に誤解してましたが、それ以外にもこのように明確な理由があったとは知りませんでした。
ちなみにBlu-rayに収録されている映像は、ブラスバンド出身のカメラマンによるもの。譜面が読める人が、楽器の出番を計算に入れながら、映像を構築しているとのことでした。
さて、トークはいったん終わり、いよいよ2015年コンサートがスクリーンに映されることに。「上映後もう一回登壇します」と云いながら、登壇者の方々が舞台からいなくなって、上映開始。
場内が徐々に暗くなり、目の前にスクリーンが映し出されます。
・・・。
・・・。
・・・。
「あれ?」
5分くらい経過したでしょうか…。
画面は何も映らないままです。
「いや、もしかして、自分は寝てしまっていて、今起きたら全部が終わっていたとか?」とまず自分を疑ってみたり。
・・・違うようです。
私には、この長い沈黙の裏側で、スタッフの方々が走り回っている姿が目に浮かぶようでした。世界は違いますが、働く世代の人間として、舞台裏の心拍数を察したりも致しました。
普通、こういうことが起きると、誰かが「どうなってるんだ!」とか叫びだしたり、失敗を嘲笑する声が聞こえてきたりするものですが、そんなことをいうヤマトファンは一人もいませんでした。
映像なしのヤマトと云えば77年の劇場版ヤマトはオープニングが映像なしでささきいさおさんの主題歌が流れるというもの。そんなこともあったじゃないか、と思いながら、映像を待ちました。「動かないじゃないか」とわめこうものなら、「うろたえるな!」と沖田艦長にどやされるというものです。
やがて、ビーンっという大きなノイズがスピーカーから流れ、驚かされた後、数秒後に、無事にコンサートの映像が流れ始めました。
実際に、コンサートに行った(しかも、3回公演全部参加した。)自分にとって、映画館で見るコンサートがどれだけの驚きや感動を与えてくれるかは未知数でした。正直、そんなに期待はしていませんでした。しかし、最初に、演奏より先に「拍手」の音をスピーカーから聞いたとき、その包み込むような音の空間に、自宅の5.1CHでは体感できない広がりを感じました。本当に、あの時のあの場の雰囲気を、映画館の暗闇の中で感じることになろうとは。新鮮に驚きました。もちろん、演奏も。また、大画面で映し出される映像には、コンサートの客でも絶対に見ることができなかったもの。つまり、演奏中の宮川彬良さんの表情が映し出されていました。何と生き生きとし、水を得た魚の如き姿であることか。指揮棒を振ることがまさにマイライフ、楽しくてたまらない、人生の甲斐今まさにこれであるという笑みがこぼれていました。演奏される方々の緊張感や誇りに満ちた表情もありました。
後で司会の小林治さんが言われたように、「また、劇場でコンサート映像観るのアリだな」と思いました。
来る前に、ひそかに悩んでいたことがあります。
それは、コンサートの映像に対し、拍手したりするものなのだろうか、ということ。しかし、始まってみると、画面と音に惹きこまれて、曲が終わるたびに拍手したくなるのを抑える自分がいました。
また、このコンサートでは、最後アンコールの場面で、観客全員が全員起立してオーケストラの演奏をバックに(贅沢ですよね、これ以上の贅沢ありますか)、「銀河航路」「真っ赤なスカーフ」「宇宙戦艦ヤマト」を歌うというところがあります。このフィルムコンサートでも、映像に向かって同じことをするのかということ。相手は生のライブ映像ではなく、過去の記録映像なのに…。もし廻りがノリノリで、自分はそのノリについていけなかったらどうしよう、と思っていました。
これに関しては、その部分が上映されなかったため、検証できませんでしたが、きっと歌っていたと思います。自然に…。
そして・・・上映時間は約40分ほどだったでしょうか。あっという間に終わったのでした。
再び、宮川彬良さん、氷川竜介さん、小林治さん登壇。
いろいろな話がありましたが、印象的だったのは、小林さんが「指揮する背中が宮川泰先生にそっくり」といい、宮川彬良さんが、照れたように微笑したところ。
そして、氷川竜介さんが、秘蔵のテープを公開。中身は、最初のヤマトの音楽の録音現場の音。宮川泰さんの掛け声とともに、演奏がスタートします。かかった曲は、いわゆる「美しい大海を渡る」と、もう一つは、明確な曲名がないのだが、古代と島が森雪と佐渡先生に冷凍睡眠室に案内されるシーン等に使用されたハモンドオルガンが印象的な8ビートの曲です。宮川泰さんの掛け声「ワン・ツー・・・」に続いて演奏が始まります。この声が「彬良さんの声じゃないですよね」と小林治さんが言われるように、今の彬良さんの声にそっくり。泰さんのコンサートで声は何度か拝聴していたので認識していたつもりですが、改めて「似てるなあ!」と驚きました。彬良さんは、何とも言えない表情で笑顔でした。この表情を観られてよかったと私は思いました。余談ですが、「美しい大海を渡る」は11月3日に、NHK-FMで放映された宮川彬良さんゲストの「今日は一日ブラバン三昧」に私がリクエストした曲とたまたま同じでした。(番組ではメールを採用していただきました。)
トークショーの終盤、宮川彬良さんがピアニカを取り出して、「宇宙戦艦ヤマト」を演奏。
会場内、静かにその音に聞き入ります。心に沁みる演奏。
「これをもって挨拶とさせていただきます」と宮川さん。
我々観客も、それ以上の挨拶はないと感じていました。
音楽は、想いを伝えます。
時を越えて、宮川泰さんと宮川彬良さんがつくりあげたヤマトの音楽。
携わる人たちの熱き情熱、誇り。知恵。
「万難を排して行けて良かった」…心からそう思えるひとときでありました。
このイベントを企画・実施されたすべての関係者の皆様に感謝いたします。
ここから先は、完全な余談というか蛇足。
会場では、物販はなかったのですが、Blu-rayの予約が受け付けられ、会場限定の絵葉書が付くことがアナウンスされました。もちろん、Blu-rayの発売決定と同時に予約入れていた私ですが、場の雰囲気というのは恐ろしいものです。絵葉書欲しさに「なぜか」もう一枚、Blu-rayの予約をしてしまいました。

あほですね^^;
長文にお付き合いいただきありがとうございました。