ターゲット:仕事帰りのサラリーマン。娘と上手くコミュニケーションがとれない。娘からは嫌われてる。でも娘が大好き。
目的:愛のキューピット。
変装:花の移動販売車、売り子はスギちゃん似の男性似。
時刻:18時30分~21時30分
場所:郊外の駅前から郊外の家まで。
品名:「入試応援花」あるいは「挿入花」
付属品:サラ手書きのメッセージカード。
禁句:「頑張って」あるいは「たまにはいいだろ」
仕事を終えたサラは疲れきっていた。
{なかなか仕事がうまくいかない。ふぅ、これから先どうすればいいんだ?}
ため息をつきながら改札を出る。
降りてゆく階段の先には、いつものコンビニが待っていた。
{ん?なんにゃ?}
コンビニの横に停めてある青い車が気になった、
{たこ焼き屋?}
近づいてみると、車の横に看板。
<告白しません花>
手書きでそう書いてあった。
少し武骨で不器用そうな、そんな文字。
テーブルには小さい、ちいさい花。が並んでる。
白くて儚い。
オスギと目が合った。
そこはかとなく妻に似てるような似てないような。
オスギ「うふ」
サラ「、、、うぅ」
オスギ「好きだー!」
サラ「えっ、え」
オスギ「って、唐突に相手から告られたらドン引きアフレイドでしょ?」
サラ「ぅ、」
オスギ「300円!!」
サラ「へっ?」
オスギ「だ・か・ら・・・今夜、勇気を出して初めての告白よ!」
サラ「わっ、」
サラはびっくりしていた。
手にはいつものビールじゃなく、儚い花。を持っている自分自身に。
勇気の取扱い説明書を読みながら歩く。
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お嬢様には<応援してるわよ>
奥様には<今夜、初めて出会った頃のように行儀良く貴女を抱きたいわ>
さあ、オスギはどっち?
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たった三行の取説。
{危険な香りがプンスカするぜ}
{ワイルドだぜ}
サラは薄気味悪く、声を出して笑った。
いつもの徒歩9分の道のりが3分にも30分にも感じられた。
気づけば家の前だた。
{ふっ}
やるしかねぇか。。
そっと玄関を開けると娘の靴があった。
{今日に限って、もう帰ってきてるのか?}
{ただいま}
なんて、独り言さ。誰も返事なんてしてくんねぇくんねぇ。
{はいはい、ゆうれいゆうれい、柳じゃねぇよ}
ムス、自室の戸を開ける。
{げっ、なんだこれ}
床には、ちっちぇ花。
その下に紙。
<応援してる>
{ん? なんだこれ}
{汚ったねぇ字だな}
{まさか、あのうすらはげが置いてったのか}
ムス、しゃがむ。
{ふん、なんのつもりだよ}
白い花を見つめる。
ミクロな花びらをつついてみた。
{・・・・・}
{あいつ、あたしが妊娠してるってこと知ってたんだ・・}