少女キネマ 或は瞑想王と屋根裏姫の物語 / 一 肇 | こんな私でごめんあそばせ

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少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (単行本)/KADOKAWA/角川書店
¥1,728
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表紙もタイトルもレトロな本です

これは書店の平積みで気になって購入した一冊


大正ロマン的な文章に慣れるまで、

少々まごつくけどこの文章のリズムにのってしまえばもう一気読みです


東京の大学に進学した高校の親友の突然の死を突きつけられ、

彼のいた大学に二年遅れて入った十倉
映画に取り憑かれて撮影中に校舎の屋上から転落した才条が

残した未完成の短編を巡って展開する、

ボロ下宿に集う住人と何故か天井裏に住む少女の奇想天外なストーリー

主人公十倉の暴走する妄想と天井裏少女さちの淡い関係、

それぞれの現実が絡み合ってずっと爽やか飲料を含んでいる気持ちになります