脳性麻痺という病態について
ざっと話はしたけど、
今回はその身体的な特徴の
筋緊張について。
トマさんは左右の手足で
筋緊張の強さが違う。
それは脳が大きく左右に分かれていて
左右の脳と手足(内蔵含め)が繋がっていて
脳の損傷箇所に由来するから。
損傷箇所と損傷度合い。
トマは低酸素脳症で脳が損傷してるので
大脳皮質が全体的に
損傷を受けている。
脳は手足(だけじゃないけど)を
動かすために司令を出すんだけど
その司令がうまく伝わらなくて
トマの場合は筋肉が
うまく伸び縮みしないので
左右で差がある身体麻痺が生じている。
特に左の手足(体幹も含めて)が
筋緊張が強いので
右と比べると左の筋肉が固く
うまく曲げ伸ばせないから
姿勢自体も曲がりつつある。
子どもの骨って
生まれた時は柔らかいっていうけど
大人とは違って
骨の数もたくさん。
寝返り、起き上がり、座位、立位って
発達と共に、姿勢を変えると共に
自分の体重を支えるために
骨をくっ付け合わせて
骨を強くしていく。
トマの場合は寝返りは出来てない、
首すわりもまだ…
ということで
自分の体重を支えるだけの
骨の発達や筋肉の伸び縮みが
できてないので
そのうちボトックスをして
筋肉を緩めて関節が硬くなるのを防いだり
関節が変なところでくっつかないように
骨切り術とか内転筋腱を切ったり
そういう対症療法になってくる。
脳って大事だよね。
トマは先天的だけど
後天的になりうるし
色んな疾患から
そういうのに繋がったりするから
気をつけて
大事にして欲しい。
人生楽しく過ごすためにね。