フィリピンでビジネスをする。 | 50代で海外移住。少ない資産で最大限の満足を目指すデフレ投資家 吉村

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海外から見たビジネス情報、チャンスのとらえ方、これからの日本の方向、お得な海外旅行や移住生活、移住生活を実現するまでの投資戦略などについて独自の視点で情報発信したいと思います。

フィリピンでビジネスをする。

 

私自身はただ、マニラで生活をしているだけ。

 

ビジネス的なものは何もしていない。

 

ただ交流している中には、自分で飲食店を経営されている方、ホテルのマネージャーとしてずっとフィリピンで働いている方、ごく少数だがビジネスで成功されている方も見える。

 

そういう方たちのお話しと、ネットで見聞きした情報、あと自分の生活実感から、「フィリピンでビジネスをすること」について考えてみたい。

 

私のところにも、時々、ある程度 資金を持った方が「フィリピンで何かやってみたいとおもうのだけど」というお話がくる。

 

その方の目的、目標に応じてある程度、答えは決まっている。

 

基本は「リスクの割にリターンは大きくないのでお勧めしない」

 

その方が、かなりの資金があり、言えばカジノで数百万円、すってしまう代わりに、チャレンジしたいというなら、同意することもある。

 

理由1

人の管理が難しい。

多くのフィリピン人が英語を理解するとはいってもやはり違う文化の国。

日本の当たり前が、通じないことが多い。

十分のフィリピン人の当たり前を理解したうえで、上手に教育、コントロールしていくためには、日本人の側に相当なエネルギーと能力がいる。

日本流の物差しでいえば、「フィリピン人をいい加減」と表現できる場合も多い。

 

 

理由2

司法制度があってなきようなもの。

フィリピンの法律のことを一言で言って「腐っている」と表現した方もいる。

裁判官、双方の弁護士などがお金とコネクションでどうにでも左右されてしまう国。

ことに相手が日本人関係のビジネスと分かれば、こじつけのようなことで訴えてくることもある。

 

理由3

あまり知られていないが、フィリピンの労働者の力、あるいは労働基本法の力は強い。

新しく会社ができて、従業員を雇入れれば、その中にフィリピン共産党のシンパが混じり、すぐに労働組合ができてくる。

 

司法が機能していないという面がありながら、ちょっとしたことで不当解雇などで従業員や組合から訴えられてしまう。

そうすると日本人経営者の側はそれを解決するために相当な労力とお金がかかる。

 

日本で一般的になっている契約社員の形式はまだまだ一般的ではない。

(1年とか2年などの契約期間の満了後に、雇用を打ち切っても、それは解雇ではなくて、契約更新をしないことになり、違法性は全くない)

 

例えば500万円、1000万円の資金があり、家族がフィリピン人だとしても、

そのお金を「少しずつ」切り崩す生活をしていた方がずっとリスクが少なく長く生活できていける場合が多い。

 

この国で一定のビジネスを継続して、一定の収入を上げている日本人の方がいるならば、その方たちは、とても尊敬に値する方ばかりだともいえる。

 

そのビジネスをスタートするまでには、第3者が口をはさめないいろいろな事情があるのだろうが、もし同じ労力とエネルギーで日本で事業を展開されていたら、より大きな成功を得られていたかもしれない