離婚訴訟中に命の危険にさらされる事件がおき

弁護士さんと相談して、幼い子どもと2人で遠い地のシェルターに行くことになりました。

 

移動の新幹線の中で、頭痛と恐怖でぐったりしている私をよそに

子どもは遊びたくて仕方ありません。

 

半分ずつしようと思っていた駅弁を子どもがほとんど食べて

退屈して騒ぎ出したころに、

前の席のおばちゃんが折り紙で鶴を折って

子どもの相手をずっとしてくれたのです。

 

私は感謝の気持ちをたくさん伝えたいのに憔悴しきって声も出せず、

ただ心の中で手を合わせていました。

 

ようやくシェルターがある駅につくと、駅中にマクドナルドがありました。

子どもはまっしぐらに入っていき

「テリヤキバーガーください!」と大きな声でオーダーします。

それに答えるマクドナルドの店員さんの独特のイントネーションになじめず、

私は何回か聞きなおしながら、

「マクドナルドにもこういうマニュアルはないんだな」と思ったのを覚えています。

 

次の日、子どもと近くの公園に行きました。

そこには遊具の電車があり

私たちは中に入って、買ってきた甘いパンを食べました。

 

 

やがて子どもはブランコで遊びだします。

けれども私は、

「ここから出たら目の前に夫がいるかもしれない」と思うと怖くて震えがとまらず

ずっと電車から出られませんでした。

 

今は毎朝ワンちゃんの散歩で公園に行き

この電車を見るのですが

時々電車の中の昔の私に話かけます。

「大丈夫だよ」と・・