映画「マトリックス」では、人間は生まれたときから脳に電極を繋がれ、“人工知能が作り出した仮想現実”をそれと気づかず生きており、主人公ネオはレッドピルを選び、この仮想現実から抜け出してマシンと闘う救世主となる。このSF的世界観が、実は我々人類にとっても「現実」かも知れないと、本気で考えている人たちがいる。この世界は仮想現実だと唱える説を、欧米では「シミュレーション仮説」と呼び、オックスフォード大学のニック・ボストロム教授や、起業家イーロン・マスクといった世界的な権威者たちが肯定的な立場をとっているそうだ。

 

 なぜ「シミュレーション仮説」(この世界は仮想現実という説)が信じられているのか。

 1つ目には、量子力学の実験で、光の粒子の動きは、人に見られるまで定まらないということが証明されている。これは、RPGゲームで、プレイヤーのキャラクターがバーチャル世界を移動する時に、移動する前は真っ白で何もない空間の場所に、キャラクターが移動すると初めて道路、街、車、通行人などが現れる、コンピューターに負荷がかからない原理でデザインされている仮想プログラムに似ている。

 2つ目に、「量子のもつれ」理論がある。例えば、地球にいる太郎は、火星から来た友人のトムに、別れ際に、自分が持っている粒子と瓜二つの「量子もつれ(お互いが逆むきにスピンする)関係」にある粒子を、箱に入れてお土産に渡したとする。火星に帰ったトムが、箱を空けて粒子が下向きスピンであることを確認すると、光の速度を超えて一瞬で地球にいる太郎の粒子が上向きスピンになる、という理論が量子力学で証明されている。しかし、物理世界は光の速度が最速であるというアインシュタインの説が崩されてしまい、結局、量子力学の謎はまだ解明されていない。ところが、この世界が仮想現実だとすれば、量子もつれ状態の光の粒子は、あらかじめ粒子がスピンするプログラムが連動して作動するよう設定されている、という説明がつく。つまり、地球の太郎と火星のトムが、それぞれRPGゲームのキャラクターだとすれば、トムが下向きスピンの粒子を持つことをプレイヤーが見た瞬間に、自動的に地球の太郎は上向きスピンの粒子を持つというゲームプログラムが働くので、物理的な距離も伝達速度も関係なくなる。

 

 他にも説があるようだが、主な理由はこの2つだ。ところで、この宇宙に非数学的なものが存在する場合、物理学は破綻するはずだが、今のところ破綻していない。つまり、少なくともこの「3次元」世界はすべて数式で記述できてしまうのだ。

 この宇宙は、我々人類を含めた宇宙の魂たちが、魂の体験をする場所として作り上げた世界だ。そして、実はこの宇宙は、銀河や惑星等、すべて高次元宇宙人によって人工的に創造された世界なのだ。とすると、この世界は人工的にプログラムされた世界ということなのだろうか?我々は、高次元宇宙人というプログラマーによって、仮想世界に住む村人Aなどの役割を与えられているということだろうか?

 

 もし仮想現実だとすると、この世界を作り上げたプログラマーは、プログラムのバグや、システムのウィルス感染があれば、それを放っておくはずがない。応急処置的にウィルスソフトでウィルスを駆除するだろうし、定期的にゲーム機のアップグレードも必要だろう。ゲームソフトに改良が必要であればソフトのアップデートも必要だ。

 現在、高次元宇宙人は、地球上の闇の勢力というウィルスの親分を除去し、ウィルスに感染された子分たちも不要なジャンクとしてゴミ箱に入れている最中だ(更生余地のある一部の子分たちについては、再教育しているそうだ)。ゲームソフト「地球」については、前回、「ノアの箱舟」というゲームデータの「初期化」を行なったが、根本のバグが修復されていないためウィルスが再発してしまった。そこで、今回は「アセンション」というありがたいツールを使って地球というゲームソフトを「アップデート」していると言っていい。この宇宙というゲーム機は、製造初期に「初期異常」というプログラムのバグがあり、これはまだ修復されていない。よってウィルスがまた別の場所で再発する可能性があるが、少なくとも地球というゲームソフトは、アップデート後はセキュリティが万全になるらしい。

 

 とはいえ、この宇宙全体が人工的な創造物とは思うが、仮想現実だけの世界ではないと感じる。なぜなら、この世界のすべての物質はエネルギー体であり、このエネルギーが作用してすべての出来事が起こるからだ。それにここは、ある者には見えて、ある者には見えない世界があるように、魂あるいはエネルギーのレベルにより異なる周波数の次元や時間軸のフィールドが何層も重なり合う、ミルフィーユのような多次元世界だ。仮想現実よりも、もっと厚みのある世界なのではないかと思う。ただ、この世界のうち、3次元世界だけを取り上げるなら、まさにマトリックスのような仮想現実なのだと思う。3次元世界に閉じ込められた我々は、3次元世界しか見えず、3次元以外の並行世界や外側の世界があることに気づかずに、毎日を過ごしている。もし仮想現実にAI知能を持つキャラクターを住まわせたら、自分のいる世界以外のことは絶対にわからないだろう。だから、我々は、この3次元を出るために、レッドピルを飲む必要があるのだ。

 

 宇宙は、これまで何回アップグレードがあったのだろうか。地球には、これ以前にいくつの地球があったのだろうか。この世界が何回目であるにせよ、ここには確かに宇宙の法則があり、ワンネスに戻るまで繰り返し無限に魂のアップグレードを求められる場所だ。まずは3次元世界に収監されている間にこびりついてしまった負のエネルギー(感情)をそぎ落とし、クリアなエネルギーと肉体で2020年を無事に乗り越え、魂をアップグレードさせたいものだ。

 

参考:「この世界が仮想現実であることを示す証明式」https://youtu.be/Ftpz8mQiYnQ

 

(期限つきのタスクがあるから、しばらく日記は休もう。。。( ›´ω`‹ ) )