昨年まで私は、左足の激痛(変形性股関節症)に耐えながら、原付バイクで通院したり、買い物に行っていました。
折り畳める杖をバイクに積んで、病院やスーパーでは杖をついていました。
その時には既に、股関節の手術はする方向で検査等が始まっていたくらい悪化していました。
でも、私には原付バイクしか移動手段がありませんでした。
12月のある日、病院の駐車場でバイクを駐輪場に停めようとして、原付を支えきれずに倒れました。
手足に結構な怪我をして(骨は以上無し)、左に倒れたので一層股関節や足が痛くなりました。
整形外科の医師から「その足でバイクに乗るのは無謀だよ。今度大きな怪我をしたら、手術出来なくなる可能性もあるよ、もう乗らないでね。」と言われ、それ以降は原付は封印しています。
そして私は自力で自宅から出られなくなり、通院も買い物もゴリに頼らざるを得ませんでした。
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ゴリは何もかもすぐに忘れてしまうので、私の提案でGoogleカレンダーを共有し、そこに私は “通院予定” を、ゴリは “重要な会議などて出勤が必須の日や出張で留守の日” を書き込んでもらいました。
検査日をずらしたり、変更したり、退院日もこれのお陰様で調整出来ました。
でも、私が退院してからゴリはGoogleカレンダーを余り見ないようになりました。
どうも「意外に元気そう」みたいに思っているのを、多々感じています。元気じゃないのに。
7日金曜日は、外科の診察日です。
私は前回の診察が終わった時点で、次の予定(7日)をGoogleカレンダーに入れました。
「金曜日に病院終わったら、その後はどうする?」「金曜日のお昼はどうする?」「この手足を診てもらいたいね。」などの会話もここ数日は何度もしていました。
一昨年の夜、ゴリはテレビに夢中で、いつものようにいい加減な返事しかしなかったので
私「金曜日は病院だという事はわかってるよね?」
ゴリ「うん、わかってるよ。」で終わりました。
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ゆうべのこと。
私「金曜日のS先生の診察の後は、どうするの?休みじゃないよね。テレワーク?」
ゴリ「えっ?!金曜日病院?」
私「Googleカレンダーにも入れてあるし、ゆうべもあなたにちゃんと確認したし、今まで何度も言ったよ。」
ゴリ「Googleカレンダーは見てなかった。金曜日はダメなんだよ。別の日にして。」
私「S先生は、木曜日が手術前の新患のみ、金曜日は再診のみで、他の日は手術や化学療法センターだから私は金曜日しか行けないよ。Googleカレンダー見たらあなたは14日もダメみたいだから、21日にしろってことだよね?私は7日にタクシーで行く事にするよ。」
私は怒っているわけでも、嫌味でも何でもなく、“血液検査の結果が悪いわけでも無いのに、2週間も抗がん剤を空ける” のが嫌なのです。とても不安なのです。
それにこの痛くて辛い「手足症候群」を早く診てもらいたい。
ゴリは怒り出して「じゃあ会社行くのやめるよ。それでいいでしよ!タクシーで行く必要無いから!!」と言いました。
こういう事は病院に限らず初めてではないのですが、今までは私が諦めたり予定をずらして来ました。
このゴリの態度に、私は言いたい事を言いました。
私「そうやって、“会社に行かなければいいんだろ!” って、ただ脅してるだけ。すごく卑怯だと思うし、そう言えば私が病院へ行くのを21日に変更すると思ってるでしょ。
あなたにはたくさん助けてもらっているし、本当にありがたいと思います。でも、相談するでもなく、一方的に押し付けられたり、脅されたり、そういうやり方は今後は拒否します。」
ゴリ「ごめん。」
私「何に対しての “ごめん”? いつも “ごめん” で済ませるよね。 意味のない言葉で誤魔化すのはもう無理だと思って。」
ゴリは黙り込んだので、私は寝室へ行きました。
私はメンタルがとても弱いので、こういう時には昔からお腹をこわします。
ゆうべも酷くて何度もトイレに行き、リビングで眠れずに過ごしました。
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今朝になって。
起きて自分の朝食の準備をしていると、
ゴリ「俺、間違ってた!金曜日は病院の後すぐに会社行けば大丈夫だから、いいよ。」
私「何が “いいよ” なの?すぐに会社に行かなければいけないなら、朝から行ってください。
私は調剤薬局で薬を受け取りたいので、自分で何とかします。」
(薬は抗がん剤以外に一包化してもらうものがあり、即受け取る事は無理です)
ゴリ「薬かー!薬のこと忘れてた!」
私にとって大切な事を「忘れてた」「見てなかった」「聞いてなかった」と平気で言われるのは、とても虚しいです。悲しいです。
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ゴリは今日は、テレワークで図書館で仕事をしています。
図書館のサイレントルームが仕事が捗るそうです。
私は原付に乗れないどころか、外では車椅子移動、家の中では “手足症候群” が酷くて杖をついて痛みに耐えて歩き、家事をしている。
がんなのに、診察予約日に行けず抗がん剤も飲めない。
タクシー代は自分で出すと言ってもダメだと言われる。
こんな扱いしかされない事が、ただただ悲しくて虚しい。
患者さんや、ご家族のブログを読む事が出来ます
私もとても参考にさせていただきました