2022年6~7月の手術から退院までの過去の事です
【手術から5~6日後】
私が移動した一番安い個室にはシャワーはありませんが、広いトイレと洗面台は室内についています。
エアコンも自分で自由自在に温度や風量を設定出来るので快適でした
私は大量の点滴のせいで、1日に20回近くトイレに行きその都度計量し、紙に書き込まなくてはいけませんでした
夜も寝ていられません。“1日に3.5~4リットルも出るなんて腎臓に負担かかるんじゃないの?”と思っていました
そして点滴が外れるまでの血圧は、毎日180~160!
毎朝主治医に「トイレに行く回数が20回もあると寝られないので、点滴を減らしてください」と訴えてもなかなか減らしてもらえず…
足の痛みはありましたが、点滴棒を持って壁やベッド伝いに動くのは出来ていました。
普通にリハビリで“病棟グルグル”が出来ないので、1時間に一度うがいに行ったり、手を洗ったり、個室内をひたすらマメに移動していました。
この日、初めて来たリハビリの“テンション高いニイチャン”(お笑いのニューヨークの屋敷にそっくり)にリハビリに連れ出され、「股関節と膝が痛いので、これ以上は歩けません」と何度も何度も訴えても許してもらえず、信じられないくらい歩かされました
私は股関節と膝の激痛で苦しみ、夜も一睡も出来ませんでした
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翌朝、様子を見に来てくれた主治医に
私「こんなに痛い事を毎日させられたら、足が使えなくなります。入院前は痛くても最低限の家事は出来ていたのに、帰って寝た切りになります」と私にしては珍しく切り出しました
医「でもここで寝てばかりじゃ、それこそ帰ってから寝た切りだよ。」
私「寝てばかりどころか、昼間は絶対にベッドに横になっていませんし、この室内を動き回っています。夜だってトイレ通いでほとんど睡眠が取れていないのに」
医「何でそんなに頑張るの?」
私「頑張ったんじゃなくて、私の身体の事を何も知らない人に無理矢理やらされただけです!」
(先生がやらせてるくせに、何言ってるの?)←心の声
医「わかった。リハビリのチーフと話してみるよ。」
何でも我慢して言えない私が、余程の痛みに耐えかねたのと、退院後に足が悪化して動けなくなる不安に押し潰されそうでした
すぐにリハビリのチーフが部屋に来て、私の話を聞いてくれました。
・リハビリは必要だけれど、無理矢理させる事ではない
・私の指導が行き届いていなかったので、私の責任です
と謝ってくれました。
その上で、私がどれだけこの個室で動いているかを聞き取り、ザッと計算して
「病棟を4~5周してるのと同じくらいなので、今後は特にリハビリはしなくても大丈夫です。何かあれば、いつでも看護師さんを通してでもいいので声掛けてください。たまにお顔を見に来ますね。」
と言ってくれて、やっと安心出来ました。
ここでの話しの途中で知ったのですが、私はリハビリ内容を主治医が細かく出しているものだと思い込んでいましたが、“リハビリテーション科”に任せていて内容はノータッチだそうです
(先生がやらせてるくせに)なんて思ってごめんなさい!!
そして素速い対応をしてくれた事に感謝すると共に、また“苦手意識”が消えていきました
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大量の点滴と経腸栄養剤が24時間入っていたせいかまだ全く空腹感もないし、食事を摂る事が怖かったので、「そろそろ食べられそう?」と聞かれても「まだ無理です」と、1日3回食事前に配られる温かいお茶と、お水のみで過ごしていました。
痺れを切らした?主治医に、
「明日検査して結果次第で食事開始ね。食べられないといつまでも退院出来ないよ。下痢が怖いんでしょ?ちゃんとフォローするから。」
と言われ、“あぁ、見抜かれている”と観念しました。
この日、大好きな看護師さんが洗髪してくれて
「“外飼いの雨に濡れたクサイ犬から、雨の日は玄関に入れてもらえる犬”に昇格したよ」と言ったら爆笑され、「面白すぎるから言いふらしていい?」と言われました