「小中学生のころ、小説家になりたかったんだよね

以前そのように話したことがあるのをカレは覚えてくれていたようで、
山田詠美著『私のことだま漂流記』(講談社、2022.11)
を紹介してくれた本
「"小説を書きたい人にもおすすめ"って何かの記事で書いてあったから、面白いかも」
お父さん




初めて「売文」を試みた文学少女時代、挫折を噛み締めた学生漫画家時代、高揚とどん底の新宿・六本木時代、作家デビュー前夜の横田基地時代、誹謗中傷に傷ついたデビュー後、直木賞受賞、敬愛する人々との出会い、結婚と離婚、そして……
積み重なった記憶の結晶は、やがて言葉として紡がれる。「小説家という生き物」の魂の航海をたどる本格自伝小説。
私は、この自伝めいた話を書き進めながら、自分の「根」と「葉」にさまざまな影響を及ぼした言霊の正体を探っていこうと思う。
――山田詠美

(『私のことだま漂流記』(山田詠美) 講談社BOOK倶楽部」より一部抜粋)


いまは小説家を志しているわけではなく小説を書きたいわけでもないが、小説家になりたかった時期があったことは事実ニコ
興味があったので、カレに勧められたまま読んでみた照れ


著者・山田詠美さんは、
文藝賞を受賞した当時、女王様専門のSMクラブでアルバイトをしていた(207頁)
との一文からしてその片鱗がわかるように、波乱の半生を過ごしてきた作家さんであるびっくり

そのような女性が書く文章はとても面白く、自らを
「小説家」という生き物なのである。霊長類ヒト科、みたいにカテゴライズをした場合の「小説家」なのである(263頁)
と紹介しているお願い

それならば、私は何にカテゴライズされるのか?凝視
考えてみたけれど、何ひとつ浮かばなかった無気力
かなしい‥‥真顔

カレが紹介してくれたとおり、同書には「小説家を志すきみへ」といった章があり、その一節に
作家を志すならば、何を措いても怠ってはならないことが二つある。よく読み、よく書くことである。(275-276頁)
とある気づき

よく書く、ということについて鉛筆
当ブログでほとほとくだらない文章を殆ど毎日書いている爆笑
「どうして毎日毎日ブログを書いているんだろう?」と感じることがあるが、
書くだけでなく書かせてもらう喜び。そして、読ませるのではなく、読んでもらうことの幸せ(230頁)
――これに通ずるものがある気がするニコニコ
これらに加えて、読ませてもらうことの幸せも感じているが照れ


カレに勧められて読んだ作品ではあるが、「私がこれから小説を書くか?」というと、書かない無気力 その前に、書けない凝視
子どものころの夢は、夢のままでおしまい照れ
それでいい爆笑

子供の時のなりたい職業