「私の隣で寝れば?」
母に言われ、いそいそと母の隣へ移動する。
とても久々に母の隣で眠る、そんな夢を見た
うれしいような、恥ずかしいような、くすぐったい感覚
「そこに置いといて」
隣から寝言が聞こえた
母も寝言を言うんだなぁと思ったら、昨日から泊まりに来ているカレだった。
どうやら、カレの寝言で目覚めたらしい
暫くすると、
「触らせてもらいなさい」
と、カレが寝言を言った
誰に?何を?と思うと面白くて、ふっと笑った
目覚めたカレに聞いてみると、先日一緒に行ったペンショーの夢を見ていたと言う
「神社でペンショーがあってね‥‥
萌ちゃんと一緒にいろいろ見てまわってね‥‥ふにゃふにゃ」
「さっき寝言で『触らせてもらいなさい』って言ってたんだけど、それは私に言ってたの?」
と問うと、
「笑! 何それ?」
とカレ。
それ、こっちのセリフだし
「でね、萌ちゃんがね‥‥ふにゃふにゃ」
と言いながら、また寝た
カレの寝言には、いつも笑わされる
母の隣でもカレの隣でも寝られて、幸せな夜だったのかもしれない
