実家住まいだったとき、金縛りにあったことがあります。
暑くも寒くもない、心地よい時季でした。
夜中目を覚まそうとしたら、キーーーーーンと耳鳴りが。
普段の耳鳴りとはまったく異なる、大きな音でした。
息苦しさを感じました。
寝返りをうとうにも、身体が動きません。
頭にぐわんぐわんと響く耳鳴り、息苦しさ、硬直した身体。
目もあけることができません。
怖くて、怖くて、「キャーーーーーー!」と叫びました。
暫くすると、身体がふっと軽くなり、目をあけることができました。
部屋に置いていた化粧台の三面鏡が、地震でもないのにカタカタと揺れていました。
仰向けで寝ている私の手は胸の上で組まれていて、じとっとした汗をかいていました。
あれほど大声で叫んだから家族は驚いているはずと思ったのですが、隣室にいる家族は皆静かに寝ている様子。
大声で叫んでいたつもりだったのですが、叫べていなかったようです。
それ以降、仰向けで眠ることはできても、決して胸の上で手を組んでは寝ないようにしています。
あれが何だったのかはわかりかねますが、もう二度と、怖い思いをしたくないので。。
