学校の卒業式、卒業制作発表会、色々と全部なくなり…
今年から新社会人の僕ですが、入社式やセミナーも全部キャンセル…今研修中ですが、これからどうなっていくのか心配です…。はやくコロナ騒動が収束するのを願うしかないですね…。
暗いニュースばかりですが、自分の中では、読売育英会の業務を、周りの方の尽力もあり無事2年間やり通せたのが明るい出来事でした(*^^*)
そして、ひっさしぶりに音楽ブログ…
最近プログレから遠のいている僕ですが、今回も懲りずにプログレの名盤をツラツラと書いていきたいと思います。
最後に更新(もう一年近く前!?)したのがキング・クリムゾンの『ディシプリン』だったので、その続編とも言えるアルバムをご紹介…。
1982年発表/King Crimson
『 Beat 』(邦題 : ビート)
***** List *****
1 . Neal and Jack and Me
2 . Heart Beat
3 . Sartori In Tangier
4 . Waiting Man
5 . Neurotica
6 . Two Hands
7 . The Howler
8 . Requiem
*************
このアルバムも賛否が分かれますね〜(^_^;)
1974年の大名盤『Red』で解散したクリムゾン。80年代にメンバーを一新して再結成し、音楽的にもそれまでのメタルチックなサウンドとは全く別のベクトルの"ポップサウンド"で作り上げられた『Discipline』は、再結成の記念碑的なアルバムでした。
ただ、それまでの所謂『叙情』『刹那』的な魅力のあったクリムゾンのサウンドを期待したファンからは、再結成後の軽いポップスは受け入れがたいものがあったようです。この『Beat』も『Discipline』の流れをくむ同系統の作品です。が、ちょっぴりテイストが違っています♪
全体的に軽やかに、そして遊び心を持って作られた感じに聴こえます。
前作『Discipline』は、「繰り返すフレーズを崩さす、アドリブは削ぎ落とす」的なかなりストイックなアルバムで、聴き流すと普通のポップ・ロックに聴こえますが、ちょっと意識して聴くとありえないほど作り込まれた或る種怖い(笑)アルバムでもあります。
それに対しこの『Beat』は、前作から受け継がれたギターリフの細やかなリフはそのままに、アンサンブルにゆとりのある、聴いていて非常に心地の良いサウンドになっています。
1曲目の『Neal and Jack and Me』から、80年代クリムゾン独特のサウンド全開って感じ。
イントロのフリップとブリューのツインギターによるアンサンブルも、『Discipline』より肩の力が抜けた演奏になっている気がします。レヴィンのチャップマン・スティックの控えめなベース、抑制した演奏ながら個性抜群なブラッフォードのドラム(ブラッフォードファンには堪りません笑)。『Beat』のアルバムの魅力はこの一曲に集約されていると言っても過言ではないと思います。
そして、ブラッフォードのエレキドラム"シモンズ"が素晴らしいビートを紡ぐ名曲『Waiting Man』
どこか異国情緒のあるパーカッションのリズムと、中盤で聴けるアンサンブルのグルーブ感は、この曲でなきゃ聴けない凄みがあると思います♪
そして、このアルバムのトリを飾る『Requiem』
「規則正しく演奏する」というテーマを打ち壊すような、フリージャズに通ずるなんとも言えない曲…。
多分全編アドリブ。冬の寒空を連想するような、とてもクールなサウンドではあるんですが、かなりバチバチなインプロを繰り広げています。やっぱりブラッフォードのドラムが最高ですね…。
ちなみに、このメンバーで作られたもう一枚の作品『Three Of A Perfect Pair』は、ウ~ン。(笑)って感じです。
また次の機会に紹介したいと思います♪