どうも〜♪
突然ですが、僕コーヒーが大好きなんですよ。
さっきも飲んでたんですが、この間どうも胃痛がするなぁと病院に行った所...
「コーヒーの飲み過ぎで胃酸が過剰に出て胃荒れしてます。薬出すのでしばらくコーヒー控えて下さい。」
と言われてしまって...(汗)
もう胃痛は良くなって普通に飲んでるんですが、空きっ腹にコーヒーを飲むのは意識して避けるようになりました(^_^;)
朝ごはんコーヒーだけって人もいると思いますが、気をつけたいですね...。
今日も更新しますToday's Music!!
今回はちょいと渋めなアルバムです。
知る人ぞ知る、「酔いどれ詩人」の異名を持つTom Waitsのファーストアルバム
このアルバムが好きな人はも〜うどっぷり。「一生に一度出逢えるかわからないほどのアルバム」と惚れ込んでいる人もいるくらい。(僕もその一人
もうね、素晴らしいとしか言いようのない完成度を誇るアルバムなんですよ。
想像してみてください...
- 1970年代アメリカ、真夜中 街はずれにある寂れたバー...
酒とタバコ... 人々の話す声...
静かに流れる音楽... -
こんな感じのアルバムです。ね?なかなか渋いでしょ?(笑)
夜に聴くと雰囲気たっぷりです♪
ちょっとセンチメンタルなんですけど、そこもまたグッド。
ジャケットのシンプルな感じも素敵ですね。
1973年発表/Tom Waits
『Closing Time』(クロージング・タイム)
***** List *****
1 . Ol' 55
2 . I Hope That I Don't Fall In Love With You
3 . Virginia Avenue
4 . Old Shoes (& Picture Postcards)
5 . Midnight Lullaby
6 . Martha
7 . Rosie
8 . Lonely
9 . Ice Cream Man
10 . Little Trip to Heaven (On the Wings of Your Love)
11 . Grapefruit Moon
12 . Closing Time
****************
Youtubeに音源あったのでリンク載せときます!
このアルバム、何と言っても素晴らしいのは「アルバム全体の流れ」であります。
冒頭、一曲目のイントロはトムウェイツのダミ声「 One Two Three Four... 」に続きピアノスタート。このイントロ、こうして書けばなんてことないんですが聴いてみればわかるはず。異様な雰囲気を持っているんです。なんというか、琴線に触れる音の響きなんです。
そして二曲目三曲目...と続き、気がつけばアルバムが終わっているような感じ。
「アルバムを通して一つの曲である」とも言えますね。
コンセプトアルバムとはまた違うんですが、統一感があって聴きやすいです。
〜〜〜〜〜
このアルバムを知ったのは今から数年程前、ある映画がきっかけでした。
「Coffee And Cigarettes」という映画(この映画の紹介もしたいけど長くなってしまうので省略。)でトムウェイツを知りました。「味があっていい俳優さんだなぁ〜」と調べてみたところ、本業はシンガーソングライターでアルバムを出していることがわかりました。
早速ファーストを聴いてみようと買ってみたところ...
masato「こいつはすごいのに出会っちまったぜ...(汗)」
と一発で気にいり、トムウェイツのファーストから八枚目のアルバムまで揃えちゃいました(笑)
しかも紙ジャケットCD...レコードのミニチュアみたいなパッケージが素敵で、今も大切に保管しています。
〜〜〜〜〜
トムウェイツ初期のアルバムは聴きこむほどに味わい深くなっていくので、聴いていて飽きがこないですね。今まで幾度となく聴いてきましたから。
でも正直、初めてこのアルバムを聴いた時は面食らいました。
あまりにもシンプルで、ドラマチックな詩。
まるで素晴らしい映画を観終わった後のような感覚に陥りました。
詩というか、ショートストーリーの集まりのような感じ。
一曲一曲にストーリーがあって、その情景が浮かんでくるようです。
特に6曲目の「Martha」これは本当に感動的で......。(涙)
ではワンフレーズいきましょう。(和訳です)
「あの頃はバラ色の毎日だったね 詩的で世俗的で
そしてマーサ 僕には君だけ 君には僕だけだった
明日なんて日はなくて 悲しいことは全部なかったことにしてたね
そんなことは雨の日にだけ思い出せばよかったんだ」
「君の側で震えていた 静かな夜を思い出すよ...」
この歌詞だけでは伝わりにくいと思いますが、電話で話している場面なんですね。
しかも、もうお互いに年老いている二人が、長距離電話で数十年ぶりに昔の恋人の声を聴いた場面なんです。この設定だけでも素敵な映画のようですよね♪
数十年ぶりに話す昔の恋人...相手は僕のこと覚えてくれているかな...
昔の思い出が蘇り、郷愁にかられて...
そんな素敵な詩がシンプルなピアノとささやかなストリングスに乗せて歌われます。
初めて聴いた時は涙腺が緩んでしまいました...。
他にも「天国への旅(愛の翼に乗って)」「グレープフルーツムーン」など佳曲揃い。
そしてアルバムを閉める「クロージングタイム」これはジャズのインストなんですが、これがまた素晴らしいんですね。この素晴らしいアルバムの締めに言葉はいらない。そう思わせられます。
トムウェイツは日常に潜む人々の心の中の様々な感情を優しいメロディーに乗せて歌うものが多く、それはもう唯一無二。トムウェイツだけの世界観。
しかし、その世界観はこのファーストアルバムだけなんですねぇ...
セカンドからちょっとずつ作風が変わっていくんです。華やかになっていくというか、「明るくなった」印象があります。なので、いい意味で「ほの暗い」雰囲気があって「寂しさにそっと寄り添ってくれるような、優しく、少し苦いアルバム」はこのファーストだけなんです。もちろん、セカンドからも違った良さと趣が感じられるんですが、個人的にトムウェイツの最高傑作はこのファーストアルバムに尽きるんじゃないかと思います。
原点にして頂点。
シンプルなメロディーと味わい深い詩が、そっと人の心に寄り添う...。なんとも懐の深い、トム・ウェイツのファーストアルバム。
最後まで読んでくださってありがとうございます(*^ ^*)
ではまた、次の更新でお会いしましょう!!
2018.02.24 written by masato
