潤翔妄想です。
BLです。裏はありません。
ご理解のある方、それでもいいよと言う方のみどうぞ。
J said
それからの俺たちの関係はというと、特に変わりなかった。翔さんにいたっては、すぐにいつものワーカーホリックに戻り、忙しそうに飛び回っていた。
俺の告白は、本気には取られなかったのだろう。
慰めのひとつと取られたのかもしれない。
そりゃ、そうか。
男からの告白を本気にしろっていう方が無理があるよな。
雨の中を走る車。
窓に写る自分に、少しは強くなれたのだろうかと問う。
あの時、翔さんを守れなかった。
翔さんは強い人だから、守ってもらうなんてことは考えもしないだろうけど、俺は守りたかった。
ほどなくして車は自宅に到着した。
エレベーターの中で、ため息がこぼれる。
(本気…なんだけどな…)
誰かを深く愛したい。
そう思っていた。
そして今、思い浮かべるのはただ一人。
翔さんだけ。
今頃は何をしているのだろう。
打ち合わせ?収録?それとも取材?
(はは…なんだこれ…乙女か)
自分の考えに自分でつっこみながら、部屋の鍵を開けた。
ドアが閉まる音が響いたあと、静寂が訪れ、雨の音だけが聞こえる。
靴を脱ぎかけたその時、携帯の着信が鳴り響いた。
画面には「翔さん」の文字。
一気に早くなる鼓動。
俺は早る気持ちを押さえながら、通話ボタンをタップした。
❤櫻桃💜