潤翔妄想です。

BLです。裏はありません。

ご理解のある方、それでもいいよという方のみどうぞ。



S   said



今日、潤とは俺の家で会うことになっている。

珍しく俺の方が先に終わり、もう家に着いたよとLINEを送れば、すぐに既読がついた。


「俺も今、終わった。これから行くね。」


返信を見て、途端に待ち遠しくなる。

少しは部屋を片さなくてはと、服を洗濯機に持っていったり、書類をまとめたりしていれば、待ち人の到着を告げるインターフォンが鳴った。

潤は合鍵を持っているのだが、なぜか俺が家にいると、インターフォンを鳴らす。


「ただいまー」


極上の笑顔に思わず見惚れる。


「お、おかえり」




「翔さん、そんなに見られると恥ずかしいんだけど」


手を洗って、上着を脱いで、アクセサリーを外していく潤。普通の事をしているだけなのに、全部がカッコイイと思うのは、俺がかけてるフィルターのせいか?いや、マジでカッコイイ。そんなことを思いながらずっと、目で追っていたら言われてしまった。

顔が熱くなるのがわかる。


「あ、あのさ、何で合鍵使わないの?」


赤くなっているであろう顔を誤魔化すように聞いてみた。


「うん?翔さんだって使わないじゃん?」

「そう…だけど」

「それは何で?」

「いや…その…っていうか、俺が聞いたんだけど!」

「多分ね…翔さんと同じ理由だと思うよ。」

「お、なじ?」


俺が合鍵を使わないのは…

当然、俺が先に潤の家に着けば合鍵を使う。

潤がいるとわかっている時は、あえて使わない。それが俺の家であっても。

それは…


「翔さん、わかった?」

「……」


自信が持てずに黙っていたら、ふわっと優しく抱きしめられた。


「やっぱさ、愛しい人に出迎えてもらいたいでしょ?」


潤の言葉に驚いて、顔をあげた。

やばい、嬉しくて涙でそう。


「翔さん?違うの?」


何も言わない俺に、潤の顔が少しだけ曇る。


「ち、違わない!」


俺は潤の首に腕を回し、キスをした。

俺からキスを仕掛けたのに、あっという間に潤に主導権を握られてしまう。でもそれも悪くない。





唇を離し、見上げればそこにはやはり、極上の笑顔があった。



❤️櫻桃💜