罪定量刑主義を無視してるぞ!(;`O´)o | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

罪定量刑主義を無視してるぞ!(;`O´)o



これが自由というものか(1954) / 榎本健一 + 歌詞

http://youtu.be/NCc2EgOvhwk
これが自由というものか(1954)
三木鶏郎 作詞・作曲
歌 : 榎本健一

知らない間に実験で
知らない間にモルモット
知らない間にピカドンで
知らない間に水爆病
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが平和というものか
あちら任せの平和論

知らない間に値上げして
知らない間にMSA
知らない間に教育法
知らない間に機密法
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが自由というものか
あちら任せの自由論

知らない間に金上げて
知らない間に金取って
知らない間に税金で
知らない間に自衛隊
これは呆れた驚いた
何が何だかわからない
これが政治というものか
お上任せの政治論

トリロー娯楽版 -三木鶏郎と仲間たち- (CD) より


$私にとって人間的なもので無縁なものはない


$私にとって人間的なもので無縁なものはない

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罪刑法定主義 - Wikipedia
ある行為を犯罪として処罰するためには立法府が制定する法令(議会制定法を中心とする法体系)において、犯罪とされる行為の内容、及びそれに対して科される刑罰を予め、明確に規定しておかなければならないとする原則のことをいう。


罪刑法定主義の観点からこの法律は実行が不可能だ/清水勉弁護士(日弁連秘密保全法制対策本部事務局長)会見

http://youtu.be/NXj59S6XEV4


$私にとって人間的なもので無縁なものはない-秘密保全法
(マンガ・村水泰)


【秘密保護法】 
全国14か所で反対集会 83歳男性「戦争になるかもしれない」
(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008248
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入場制限がかけられ中に入れなかった人々は、身を乗り出すようにして国会議員の演説を聞いた。=21日午後6時過ぎ、日比谷野音 写真:島崎ろでぃ=

 特定秘密保護法案は みんなの党、日本維新の会が賛成に回ったことで急速に法案成立の可能性が高まってきた。「軍国主義者」を自ら任じて恥じることのない安倍晋三首相の薄ら笑いが目に浮かぶ。

 「子どもを戦争に行かせたくない」「日本を再び戦前・戦中の暗い時代に戻してはいけない」…危機感を募らせる人々がきょう、全国14ヵ所で、秘密保護法案に反対する集会・デモを行った。

 日比谷野音での集会は午後6時30分からの開会だったが、6時を少し回った頃には超満員となり、入場制限がかけられた。会場の外も人で埋め尽くされた。
 
 主催者(STOP!「秘密保護法」大集会実行委員会)発表によると、参加者の数は1万人だが、それでは効かなかったのではないだろうか。内も外も立錐の余地がないのである。日比谷の森には背筋が寒くなるような殺気がみなぎっていた。

 「再び戦争と暗黒政治を許すな」と書いたゼッケンをつけ野音の入り口に立っているのは「治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟」の人たちだ。

 メンバーの一人である70代の女性(都内)の父親は、昭和初期、反戦を唱えて治安維持法違反で逮捕され、9年間も獄中にいた。「治安維持法を復活させてはいけない」。女性は唇を結んだ。

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会場の日比谷野音は通路まで参加者で埋め尽くされ、移動が困難な状態だった。=写真:島崎ろでぃ=

 きょうの集会のために大阪門真市から足を運んだ男性(83才)は、同級生の中に志願兵となる友人が少なくなかった、という―

 「この法律が通ったら先輩たちが死んだ先の戦争が繰り返される。法案が通ってしまうかもしれない。戦争になるかもしれない。けれども権力者のすることを指をくわえて見過ごすわけにはいかない」。喉頭ガンを患いスムーズに発声することができない彼は、声を絞り出すようにして話してくれた。

 戦争を知らない世代も危機感で一杯だ。きょうは年若い参加者が目立った。

 「こんな法案が通ったら皆が委縮して本当に怖い世の中になる。止められないかもしれないが、止めなくてはと思い来た」。30代の女性(イラストレーター)は一気にまくし立てた。

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請願を受け付ける野党議員たち。=参院面会所 写真:島崎ろでぃ=

 参加者たちは2手に分かれてデモ行進した。銀座パレードと国会への請願デモだ。衆院と参院の議員面会所では、法案に反対する野党議員たちが待ち構えた。与党にすり寄った みんなの党と日本維新の会の姿はなかった。

 「秘密保護法案反対」「国民の知る権利を奪うな」……国会議員とデモ隊が一体となったシュプレヒコールが、暗闇の国会議事堂に吸い込まれて行った。

 《文・田中龍作 / 諏訪都》


$私にとって人間的なもので無縁なものはない-秘密保全法
(マンガ・村水泰)


【秘密保護法案】 
『ブロガー処罰 政府否定せず』 ~ネット言論の弾圧が現実に~
(暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~)
http://blog.goo.ne.jp/tarutaru22/e/8da985572431182f1e2bd280e6ab8e4f
既にご存知の方も多いかと思うが、11月14日に行なわれた「衆院国家安全保障特別委員会」にて、内閣官房審議官の鈴木良之が「秘密保護法案の解釈上、新聞・出版等の関係者以外の者が、何万人も来場者があるブログにて時事評論をすることは処罰対象となる」と明言した。

即ち、報道関連や雑誌の記者以外の小市民がネット上で「特定秘密」にあたる内容を書き立てることは、公権力による言論弾圧を受けるということである。

以下に同内容を報じた「しんぶん赤旗」記事(11/15)の切り抜き画像と同記事の書き起こしを記したが、これをご覧いただければお解りのように、今や国家権力はここまで”むき出し”に国民に対する思想弾圧・言論統制を行なうことを明言しているのである。

このトンでも発言については、以下の「衆議院インターネット審議中継」の動画(※3時間00分経過辺り)でも確認できるので是非ともご確認いただきたいが、これまで本ブログにて指摘してきた「秘密保護法案」の本質が国民の思想弾圧・言論統制にあることを如実に表す内容である。

この俄かに信じ難いやり取りを確認した後、数日間、その後の動きを注視していたが、驚いたことにこの「ブロガー処罰」発言は何ら問題にされることなく完全にスルーとされ、「秘密保護法案」と言えば、あくまで”法案成立ありき”の空気感の中、連日のように「第三者機関の設置」「慎重な議論」との論調一辺倒の状況である。

それにしても、防衛省の鈴木良之が示した処罰の条件が「不特定多数の人が閲覧可能」「客観的事実を事実として継続的に知らせる内容」「『出版又は報道の業務に従事する者』に該当しないブロガー」ということになると、これまで「ネット言論」をリードしてきた著名ブログは軒並みアウトということであり、本ブログも限りなくアウトということであろう。

この「ブロガー処罰」発言に関して、”沈黙”が意味する所は非常に危険なシグナルであると判断される故、本ブログの更新を暫し停止し、今後についてどうするのかを見極めたいと思う次第である。

「ブログ更新停止」となると、これまでご支援いただいた皆様から様々なご意見があるであろうが、ここまで書き綴ってきた”重み”については自分自身が一番強く認識しているつもりである故、何卒ご理解をいただければ幸甚である。

いよいよ暗黒面の帳(とばり)が舞い降りたことを痛感する次第である。


$私にとって人間的なもので無縁なものはない-ブロガー処罰 政府否定せず

◆ブロガー処罰 政府否定せず
 2013.11.15 しんぶん赤旗(※書き起こし)

ブログ(簡易ホームページ)で時事評論などをする人(ブロガー)が「秘密保護法案」の対象となり処罰される可能性について、内閣官房の鈴木良之審議官は14日の衆院国家安全保障特別委員会で「個別具体的な状況での判断が必要で一義的に答えることは困難だ」と述べ、否定しませんでした。公明・国重徹氏への答弁。

鈴木審議官は「ブログが不特定多数の人が閲覧でき、客観的事実を事実として知らせることを内容とし、ブログに(記事を)掲載している者が継続的に行ってるような場合には、(秘密保護法案の)『出版又は報道の業務に従事する者』に該当する場合がある」と述べました。

行政機関が特定のブロガーを「出版又は報道の業務に従事する者」に該当しないと判断とした場合、処罰対象となることが明らかになりました。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=43212&media_type=fp

◇衆議院インターネット審議中継

・開会日 : 2013年11月14日 (木)

・会議名 : 国家安全特別委員会 (7時間11分)

・質疑者 : 國重徹(公明党)


H25.11.14 衆議院 国家安全特別委員会(特定秘密保護法案)

http://youtu.be/b68-5D-lAy4?t=2h41m25s



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特定秘密保護法が成立すれば、東京都大田区、大阪府東大阪市の工場で働く人たちも罰せられる時代が来る
(板垣英憲)
http://blogos.com/article/74212/
◆大日本帝国時代、全体が「軍事機密」化されていた軍都・広島県呉市の海軍工廠で「戦艦大和」を建造していたころ、帝国陸軍兵士が、海軍工廠が見える山手中腹で、何気なく呉港の方を見ていた。すると、突然、海軍憲兵隊がやってきて、「お前、何を見ておるのか。スパイか」と怒鳴られ、思いっきり拳骨で頬を殴られ、その勢いで吹き飛ばされたという話を聞かされた。その陸軍兵士とは、私の上から2番目の伯母の夫、おじさんである。

 呉海軍工廠は、休山・三峰山の麓にあり、船台に巨大な鉄の櫓を建て、周りにムシロをかぶせて、その中で、何が建造されているかを見えなくして、戦艦大和を建造していた。中腹の道路には、人間の背の高さよりも高いコンクリートの塀が延々と造られ、呉港の方を見えなくしていた。呉海軍工廠全体が、「軍事機密」だった証拠である。おじさんは、たまたま、高いコンクリートの塀が途切れたところから、呉港を眺めていたのであろう。幸い、殴られて、こっぴどく注意をされただけで、逮捕されずに済んだらしい。この話を大東亜戦争が終わって、20年近くも経ているとき、親類縁者の集まりのときに、苦々しく披露していた。

 母の兄、つまり伯父さんは、帝国陸軍兵士だったのに、突然、徴用先の栃木県内の軍需工場に呉市から召集令状が届き、「軍事機密」のため行き先も告げられず、海軍兵士として呉駅から出征、広島市宇品から輸送船に乗せられて出発した。半年後、「南シナ海方面で戦死」という戦死公報が届けられたという。

◆参院国家安全保障特別委員会が11日20日開かれ、このなかで、共産党の仁比聡平参院議員が、質問に立ち、「国家機密、秘密」を守る義務を課せられるのが、閣僚や国家公務員のみに止まらず、防衛産業をはじめとする国家事業にからむ一般国民(事業者)にまで及ぶのではないかという疑念を含めて、極めて重要な質問をした。以下の通りである。

 仁比聡平委員 何が秘密かということを指定するのは、行政機関が保有している情報の中から行政機関の長が定めるんでしょ?国民はわからないんですよ。これは秘密には当たらないだろうなぁと思っていても、それが秘密であるという場合、そうかもしれないなと思っていたら、行為が認められるというのが日本の刑罰法規です。そのもとで、こんな広範な処罰規定をつくるなら恣意的乱用を許すことになるんですよ。ね。まして一件でも、現実に立件される、適用される、その萎縮効果というのは、極めて重大なものになるではありませんか。そうした深刻な教訓に立って人権保障を徹底したのが我々の憲法です。この重罰の対象とされる秘密を取り扱う者も、公務員だけではありません。法案は、秘密を取り扱う者には、「秘密取り扱いの適正」も行うとしていますが、それは家族、父母、子、兄弟姉妹、配偶者の父母、子、兄弟姉妹、同居人の氏名、生年月日、国籍、住所に始まって、犯罪懲戒の経歴、薬物の影響、精神疾患、果ては飲酒の節度とか、借金などの信用状態まで、プライバシーを根こそぎ調べ上げるものになっているわけです。総理、その対象には、公務員の他、たとえば国からの事業の発注を受け、特定秘密の提供を受けた民間企業やその下請けで働く労働者、派遣労働者も含まれますね。

 森雅子・国務大臣(特定秘密保護法案担当相) 事実関係だけ申し上げます。今の仁比委員が飲酒についての節度や精神疾患などのプライバシーに関する条項も調査の対象に入るというご指摘がございましたが、これはですね、取扱者本人だけでございます。家族等については、住所等のここに限定されている事項に限ります。そして今ご質問の、下請け企業の従業員やこれらの企業に派遣される派遣労働者も、特定秘密を取り扱うような業務を行うことが見込まれることとなったときには「適正評価」の対象となります。

 仁比聡平参院議員 結局、入るわけですよ。広く労働者が、その対象とされるということを私申し上げている。武器の開発だとか製造の発注を受けた軍需産業、あるいはその関連企業は、その典型です。例えば、大田区とか東大阪市のようにそこで作られるバルブ一本、これひとつなかったら、ロケットも飛ばないような高い技術を持っている町工場で働く人たちも対象にされ得るでしょう。基地建設に関わる建設労働者だって、そうではありませんか?いやでもそうした適性評価に同意をしてプライバシーをさらけ出すか、断って仕事を奪われるか。そうした理不尽な二者択一を迫られることになるのではありませんか!

◆このやりとりで、最も注目しなければならないのは、「大田区とか東大阪市のようにそこで作られるバルブ一本、これひとつなかったら、ロケットも飛ばないような高い技術を持っている待ち工場で働く人たちも対象にされ得るでしょう」というところである。

 特定秘密を漏らして罰せられる対象は、「武器の開発だとか製造の発注を受けた軍需産業、あるいはその関連企業」というだけでも、その規模は、下請け、孫請け、曾孫請けまで含めた「ピラミッド構造」を見れば、極めて大きい。つまり、三菱重工業や川崎重工業、日立製作所、IHI、富士通といった軍需産業に関係している企業群のすべてが、罰則の対象になっているということだ。関係者の大半が、この認識を持っていないのが、実に情けない。

 そればかりではない。防衛省の周りには、関連団体が、ウンカの如く群がっている。このなかには、「軍事技術に関わる翻訳業務」に関わっている団体も含まれている。これらの技術情報は、「軍事機密」に属するものも少なくない。この翻訳文は、「敵性国家」に高く売れる。ノドから手の出るほどの「宝の山」であるからだ。現実問題、これらを中国に売ろうとした団体が存在した。

 安倍晋三首相、森雅子・特別秘密保護法案担当相はじめ、与野党議員たちは、これらのことをどこまで真剣に捉えているのか、極めて疑わしい。仁比聡平参院議員が大事な質問をしている最中、後ろで、あくびをしていた参院議員が何人もいた。事の重大性を少しも理解していない輩なのだ。

以下略

H25.11.20 参議院 国家安全保障に関する特別委員会

http://youtu.be/du0Vn7Arfmg?t=1h28m58s


$私にとって人間的なもので無縁なものはない-特定秘密保護法
(マンガ・村水泰)


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あなたも罪に?秘密保護法案 知らぬ間に…の怖さ
(東京新聞)こちら特報部
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013112202000144.html
国家の機密を漏らした公務員らを厳罰に処する特定秘密保護法案。自衛官や外交官らが対象と思われがちだが、それだけではない。一般市民も処罰対象になる危険をはらんでいる。それなのに、与野党の修正協議ではほとんど議論されていない。あなたも罪に問われるかもしれないと想定される事例を紹介する。(荒井六貴、出田阿生)

話し合いだけで処罰 【共謀・扇動・教唆】 

脱原発を目指す市民団体がミーティングを開いた。メンバーの一人がふと、「再処理工場のプルトニウムは、どこにどれだけ保管されているんだろう」と疑問を口にした。すると別のメンバーが「じゃあ現地で聞いてみては」と気軽に応じた。実際に再処理工場で働いている労働者に聞いてみたが「よく分からない」と言われ、その件はそのまま終わった。ところが数日後に団体の事務所は家宅捜索され、会議に出席していたメンバーが逮捕された。

法案には、秘密を漏らしたり、入手したりしなくても、それについて話し合っただけで処罰される「共謀罪」の規定がある。自由法曹団の森孝博弁護士は「現行の刑法にも『共謀共同正犯』の規定があり、犯罪の計画や相談に加わると処罰されることがある。ただし、犯罪が実行されることが条件だ」と解説する。

ところが、法案では、実際に目的を達成しなくても、「共謀」とみなされ、一緒にやろうという呼びかけを大勢にすれば「扇動」に当たるとされている。実際に情報を聞き出そうとした行為は、回答が得られなくても、秘密の漏えいをそそのかした「教唆」に問われる。

さらに、共謀した者が自首すれば刑を軽減、免除する規定もあり、仮に1人が密告すれば、残りだけが処罰される可能性もある。森弁護士は「特定秘密が何なのか、違法とされる漏えいや取得が実際にどんなやり方を指すのか、すべてがあいまい。恣意(しい)的に運用すればあらゆる口実で罪に問われかねない」と批判する。

「注意義務」がカギに 【誤って漏えい】

Aさんは専門学校を卒業後、IT会社でコンピュータープログラマーの派遣社員として勤務。膨大な量の名前を打ち込む作業や、ソフトづくりに携わった。当時の上司は「これは、市民活動家のリストらしいよ。警察署のシステムの一部になるんだ」と説明していた。
Aさんはその後、転職を繰り返し10年後に食品会社の正社員になった。同僚のBさんやCさんと社員食堂で、昼ご飯を食べていたときに、以前の仕事のことが話題に。Aさんが、ソフト作りについて話すと、Bさんは興味を示した。Bさんはブログで、その内容を発信した。その直後、Bさんの自宅に、警察官数人がやってきて、特定秘密保護法違反(漏えい)の疑いでBさんを逮捕。Aさんや上司も漏えいの疑いで逮捕された。Cさんも取り調べを受けた。

特定秘密は「防衛」 「外交」 「特定有害活動」 「テロ」の分野で指定されることになっているが、具体的に何が特定秘密に指定されているのかは明かされない。

本田伊孝弁護士は「地雷をどこで踏むか分からない。誤って漏えいしてしまったとしても、罪に問われる恐れがある」と解説する。政府は、「特定秘密と認識していなければ、罪に当たらない」と説明するが、梓澤和幸弁護士は「Aさんの場合は、一般的な注意があれば、上司の話で特定秘密であると認識できたと判断されてしまう。指定された秘密自体を知らなくても、罪に問われることになる。Cさんのように、秘密の対象事実を知っただけの人も、捜査の対象だ。軽い気持ちでブログで発信したBさんも、摘発されることになる」と指摘する。

基地監視活動に大打撃 【管理を害する行為】 

沖縄県東村高江で進められているヘリパッド(ヘリコプターの離着陸帯)工事現場の近くでは、反対する住民らが24時間体制で座り込みを続けている。敷地の外から双眼鏡を使って監視していたメンバーが不審な人影を発見した。
国の特別天然記念物ノグチゲラの繁殖期は工事を中断するはずなのに、作業が再開されているようなのだ。工事を担当する沖縄防衛局に「約束違反だ」と抗議すると、なんと逮捕されてしまった。

法案では、23条で「特定秘密を保有する者の管理を害する行為により取得した者」を処罰するという規定がある。もし、基地にあるものすべてを特定秘密に指定してしまえば、こうした監視活動も違反とされる恐れがあるのだ。実際に、住民らはヘリパッドの工事状況を監視している。

反対派住民の伊佐真次さん(51)は抗議活動が「通行妨害」だとして、国から訴えられた。国による住民運動の弾圧がますます強まると考えている。ヘリパッドはオスプレイが離着陸する見通し。伊佐さんは「住民の命にかかわる問題。どんな種類のヘリが訓練するのか、飛行経路はどうなるのかと聞いたが、国は『運用上の問題』と明かさなかった。今でさえ秘密にしているのに、秘密保護法が成立すれば、どうなることか」と話す。

琉球大の阿部小涼教授は「沖縄では、基地増設のために米軍や自衛隊が土地を収用しようとするのを根強い住民運動で阻止してきた歴史がある。こうした運動が、秘密保護法で根絶やしにされる」と危ぶむ。

身辺調査拡大 懸念も 【家族・友人まで】

重機メーカーに勤務する技術者Dさんは、警察に納入する車両を設計することになった。設計図は特定秘密。Dさんは秘密を取り扱うための適性評価を受け、犯罪歴や経済状況、家族構成などの調査票を提出した。
2カ月後、結果は「不合格」。理由は示されず、Dさんは不審に思っていた。正月の親族の集まりで、いとこのEさんが「警察の事情聴取を受けた」と告白。Eさんは、若い中国人女性が接待するパブに何度も通っていたというのだ。Dさんは、「これが不合格の原因なのでは」と推測した。会社は、Dさんを技術職から外し、総務部門に配転させた。Dさんは不満を訴えたが、会社側は「適性から判断した」と説明するだけだった。

特定秘密を取り扱うことのできる人は、官民を問わず適性評価を受けなければならない。本人の同意を得るとするが、実際には断れない人が大半だ。犯罪歴のほか、薬物の使用や飲酒の程度、精神疾患、経済状況などが調べられる。調査は家族にも及び、配偶者、父母、子ども、兄弟姉妹のほか、同居人も対象だ。友人、知人も対象となる可能性がある。

山崎徹弁護士は「調査事項に関連があるという理由で、調査対象がどんどん広がるかもしれない。人に知られたくない市民のプライバシーの領域にも踏み込まれる」と懸念する。

国は公務員に対する秘密取扱者の適格性確認制度を実施している。自衛隊では、定期的に家族や友人、加入しているサークルなどを申告させる身辺調査がある。自宅を点検されることもあるという。ある男性自衛官は「秘密保護法案が成立すれば、もっと厳しくなるのではないか」と話す。

[デスクメモ」
この法律は、一般市民が通報することもできる。「大きな借金をしているらしい」 「外国人らしき人と密会している」。何が秘密か知らされていないから、ちょっとしたことでも密告するかもしれない。戦時中を思わせる思想統制、監視社会だ。今からでも遅くはない。声を上げて廃案にすべきだ。(国)

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
$私にとって人間的なもので無縁なものはない

$私にとって人間的なもので無縁なものはない-秘密保全法
(マンガ・村水泰)


政府はこの穴だらけの秘密保護法案を本気で可決する気なのか

http://youtu.be/R49E5mKDPEc
ニュース・コメンタリー (2013年11月16日)
政府はこの穴だらけの秘密保護法案を本気で可決する気なのか
 秘密保護法案の国会での審議が始まり、お茶濁し程度の修正の後、自公与党は早ければ来週中にも衆院での採決に持ち込む予定だという。しかし、内容を詳しく検証すればするほど、この法案ができ損ないの法案であることが明らかになってきている。明らかに国会審議も国民的な議論も不十分なのだ。
 国民の知る権利に対するあからさまな挑戦である点や、政府による濫用の余地が大いに残されている点などが問題であることは今更指摘するまでもない。それに加えて、過去の最高裁の判例に真っ向から抗う内容を含んでいることや、罪刑法定主義上明らかな矛盾点を含むなど、そもそも法律としての基本的な条件を満たしていない。
 法案を担当する森消費者担当大臣は、法案に問題があれば可決後に修正をするなどという意味不明な発言をして失笑を買っている。一旦法制化されてしまえば、いかなる欠陥も可視化されない危険性を含んでいるからこそ、多くの人が懸念を表明していることが理解できないのだろうか。
 濫用のリスクが大きい上に、法律として基本的な欠陥を抱えたこの法案を、与党は本気で通す気なのか。それはどのような帰結をもたらすことになるのか。ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が議論した。



これが自由と言うものか / 愛川欽也 + 歌詞

http://youtu.be/qlifuD625IM
これが自由と言うものか / 愛川欽也

三木トリロー作詞・作曲
高田 弘 編曲