ストロンチウム90とは(’◇’) | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

ストロンチウム90とは(’◇’)

横浜でストロンチウム90が検出されましたが、そもそもストロンチウム90って何なの?

放射性物質便覧(再掲)
http://grnba.com/iiyama/img99/radioactivity.html

放射性物質便覧によると
半減期は28.78年、主な崩壊と崩壊後生成元素はβ崩壊(陰電子崩壊) → イットリウム90(Y)

放射線エネルギーは崩壊時に 0.546MeV のβ線を放射する。

主な生成方法は人工的に生成される代表的な放射性元素。
天然でも、ウラン238の自発核分裂によって生じるが生成量は少ない。
原子炉内での核分裂によって、定常的に生成される。
大気圏内核実験でも大量に放出されるため、過去に地球規模で拡散した経緯を持つ。
また、大気中に放出されたストロンチウムは放射性降下物として地表に堆積する。
なお、ストロンチウム90は、不活性ガスのクリプトンやキセノンの半減期の短い放射性同位体の原子崩壊から二次生成されるために、放出・拡散の可能性が非常に高い。
また、ストロンチウムは揮発性化合物をつくりにくく、通常の原子力施設の運転で外部漏洩することは殆ど無いが、重大事故での炉心破損による放出リスクは計り知れない。

性質はストロンチウムは化学的にカルシウムと似た性質を持つ。化合物は水に溶け易いものが多い。
また、ストロンチウム90はβ崩壊により放射性元素であるイットリウム90を生成するため、安定同位元素に推移するまでに、2回の原子崩壊を行う。
ストロンチウム90がβ崩壊した際の放射線エネルギー量はそれほど大きくないが、二次生成されるイットリウム90は強力なβ線を放射する。

身体への影響は必須元素のカルシウムに化学的に似た性質を持つため、一部の成分は速やかに排出されるが、多くは骨の無機質部分に取り込まれ、長期間にわたって残留する。
そのため、内部被爆が大きな問題となる。
体内に摂取した場合には、結果として、2段階で炸裂する爆弾が骨に埋め込まれたことを意味する。

対策は半減期も長く、非常に厄介な放射線物質。勿論、最凶クラスに位置付けられる。
できるだけ体内摂取しないように注意を払うしかない…。
主な体内摂取経路は、牧草→牛→乳製品、土壌→野菜・穀物、大気→野菜表面、海水→魚介類等が挙げられる。

だそうです。

核分裂反応
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核崩壊
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よくわかる原子力
放射線の種類とエネルギー より
http://www.nuketext.org/radioactivity.html#energy
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 アルファ線
 アルファ線はヘリウムの裸の原子核で、2個の陽子と2個の中性子からなり、+2の荷電を持っています。組織を通過するときにその通り道にある原子の電子を跳ねとばし(電離し)、そのたびに自らはエネルギーを失ってゆきます。アルファ線が組織内で飛べる距離(飛程距離)はせいぜい30から40ミクロンです。これは細胞にすると3個から4個を通過するにすぎません。天然の不安定な原子核から出るアルファ線は500万eV(5MeV 注1)前後のエネルギーを持っています。アルファ線はその軌跡にその持つエネルギーすべてを与えてしまうわけですから、破壊力も大きいといえます。従ってアルファ線を出す放射能が一旦体の中に入ってしまうと組織にとっては非常に有害になります。どの教材にも決まってアルファ線は紙一枚で止まると書いてあります。これはその通りですが、紙で遮蔽出来るのは体の外にある場合のことです。体内では細胞に直接アルファ線が当たります。

ベータ線
 ベータ線は不安定な原子核から出る高速で運動する電子で百万eVの単位で表せるエネルギーを持ちます。電子の質量はアルファ線の1/7,360です。従ってもし同じエネルギーを持っていれば、アルファ線よりもはるかに速いスピードで運動します。その飛程距離は電子がはじめに持っていたエネルギーの大きさにより異なりますが、アルファ線よりもずっと長く、エネルギーが大きいとミリメートルの単位を飛びます。ベータ線もその通り道にある原子核の周りを回っている電子をはじき飛ばし電離を起こします。

ガンマ線
 ガンマ線はウラン元素などの不安定な原子核が壊れるときに放出されます。原子核から出るガンマ線には数百万eV(注1)のエネルギーを持つものもあります。これに比較し、普通のX線発生装置から出るX線のエネルギーは50keVから250keVです。もしエネルギーが同じならばX線とガンマ線が生物に与える影響は同じです。

中性子線
 中性子線も原子核が崩壊するときに出る高エネルギーの放射線です。質量は陽子と同じですが、名前が示すように中性で電荷を持たないために強い透過力をもちます。中性子線は人体にはいると人体を構成する物質の原子核と衝突し、衝突を繰り返しながらエネルギーを失ってゆきます。衝突の相手は中性子と質量がほぼ等しい水素原子核(陽子)であることが多く、衝突された陽子は高速で動き出し、周囲の原子を電離しながらエネルギーを失ってゆきます。そのため中性子線が生体に及ぼす影響はX線やガンマ線よりも大きいのです。

注1)電子のエネルギー、エレクトロンボルト(eV)
真空管の中で電子が得るエネルギーは、陰極と陽極の間の電圧に比例します。もし1個の電子が10ボルト(10V)の電位差のある所を移動すれば、電子の得るエネルギーは10エレクトロンボルト(10eV)です。
注2)電子のエネルギーとX線エネルギーの関係
X線管に50kVの電圧がかかっている場合に、電子が得るエネルギーは50keVで、発生するX線の最大エネルギーは光子1個当たり50keVです。

The Live Chart of Nuclides – IAEA
http://www-nds.iaea.org/relnsd/vcharthtml/VChartHTML.html



横浜でストロンチウム検出 100キロ圏外では初 (朝日新聞)
http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY201110110626.html

横浜マンションから“猛毒”ストロンチウム!迫る放射能汚染の恐怖 (zakzak) 福島市内の2倍以上も検出
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20111012/dms1110121129006-n1.htm

港北区内の堆積物にストロンチウム、専門の分析機関に検査依頼/横浜
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111012-00000000-kana-l14

横浜市港北区マンション屋上の堆積物の放射能測定、同位体研究所による検査報告書です。
私にとって人間的なもので無縁なものはない

私にとって人間的なもので無縁なものはない

ストロンチウム90: 195 ベクレル/キロ
セシウム134: 29,775 ベクレル/キロ
セシウム137: 33,659 ベクレル/キロ
セシウム合計: 63,434 ベクレル/キロ

同位体研究所
http://www.radio-isotope.jp/index.html

[MAXIMUM ALERT] Persistent Long Half Life Radiation Detected In Saint Louis
http://pissinontheroses.blogspot.com/2011/10/maximum-alert-persistent-long-half-life.html
プルトニウム239になるネプツニウム239は米国ミズーリ州セントルイスでも検出されていた。


[福島原発] 事故から7カ月 本当はどうなっているのか (日刊ゲンダイ)
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-3971.html
今後も残る「水素爆発」の可能性と絶望的な年内「冷温停止」

事故から7カ月経った福島原発は今、どうなっているのか。東京電力はきのう(10日)、水素爆発の恐れが指摘されていた1号機の原子炉格納容器につながる配管を切断した撮影画像を公開した。
東電によると、作業は配管内に窒素を注入して水素を除去し、火花の出ない機械を使って切断したという。ひとまず「再爆発」という最悪のケースは免れたが、水素はなぜ配管内にたまったのか。
「2通りの発生源が考えられます。ひとつは、3月の水素爆発の原因と同様に、燃料棒を覆っていたジルコニウムと水が反応して出来た水素が残っていたこと。もうひとつは、冷却のために注水している水が放射線を浴びて酸素と水素に分解された可能性です。後者の場合、今後も水素が配管などにたまり続ける恐れがあり、爆発の警戒が必要です」(科学ジャーナリスト)

東電や経産省原子力安全保安院は年内にも、原子炉圧力容器底の温度を100度以下にする「冷温停止」を実現させる意向を示している。だが、汚染水の除去作業は思うように進まず、さらに「水素爆発」の可能性アリとなれば、コトはそう簡単ではない。元原子炉設計技師の後藤政志氏はこう言う。
「本来の『冷温停止』というのは、圧力容器、格納容器ともに健全な状態でなされるもので、容器に穴が開いた状態で“停止”も何もありません。今後も温度圧力が上がれば放射性物質は今以上に漏れてくるし、循環装置に不具合が出る可能性は否定できない。地下水に放射性物質が流れている可能性もある。つまり、今いわれている“冷温停止”は見せかけに過ぎないのです」
それなのに、政府は原発から20キロ圏内の警戒区域の指定解除に意欲的というから、本当に狂っている。




年1ミリシーベルト超す汚染、8都県で国土の3%
http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY201110110128.html
「東京電力福島第一原発の事故で放出された放射性物質による被曝(ひばく)線量が年1ミリシーベルト以上の地域は、8都県で約1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)に及ぶことが朝日新聞社の集計で分かった。環境省は10日に国の責任による除染地域を年1ミリシーベルト以上とする基本方針案を決めた。同省は当初、年5ミリシーベルト以上を基準とし、範囲を福島県内約1800平方キロとしてきたが、7倍に膨らむ計算だ。」

7カ月ぶりに保育園再開 南相馬市の旧避難準備区域
http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101101000267.html
「東京電力福島第1原発事故に伴う緊急時避難準備区域の指定解除を受け、休園していた福島県南相馬市の原町聖愛保育園など五つの私立保育園と幼稚園が11日、7カ月ぶりに再開した。5園は夏ごろから、遊具や園庭などを除染するなど受け入れ態勢を整えてきた。
原町聖愛保育園は午前7時ごろ再開。子ども連れの保護者が次々と現れ、園児の遊ぶ声が園内に響いた。次男(2)を生後4カ月から通わせている地元の看護師高田由佳さん(43)は「放射線量が心配だけど、除染もしているし、行き慣れた保育園が再開してうれしい」と喜んだ。」

7カ月ぶりに再開の南相馬市保育園でインタビューに答える子供の目のクマが『子供にしては深い』との声(日々雑感)
http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/48433385.html

<原発避難区域>初の学校再開 いわき・久之浜地区の3校(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111011-00000004-mai-soci

福島 子どもの甲状腺検査開始
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111009/index.html

子どもの健康観察 長期間必要
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111009/1430_health.html

20111011 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

http://youtu.be/5dF1laO4ANY



なぜ警告を続けるのか 京大原子炉実験所・"異端"の研究者たち

http://youtu.be/DiNYWN5j07Y