平手said

平手「くっ…」

齋藤「ちょ、どうした?」

二人セゾンの大サビで足の痛みに耐えられなくなった。

平手「いや、なんでも_」

守屋「やっぱりさっき捻ったんでしょ」

平手「…」

守屋「だからさっき_」

渡邉「茜、説教は後、とりあえず冷やしにいくよ」

「ほら、乗って」と目の前に腰を下ろした理佐。

平手「いや、歩け_」

齋藤「はい乗せるよー」

平手「ちょっ…」

強制的に、ふーちゃんとあかねんが両脇から抱えて理佐の背中に。

齋藤「じゃあ理佐よろしくー」

渡邉「はーい」

理佐は呑気な声で返事しながら医務室に向かった。



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十分前

平手『っ!』

菅井『!!』

守屋『てち!?』

平手『いやっ…なんでもっ…ない…』

今日五回目のサイマジョフルバージョンの通し練習。

思わず近くにいたゆっかーの肩に寄りかかってしまった。

菅井『大丈夫?どうしたの?』

守屋『捻った?』

平手『いや、なんとも…』

守屋『フラついたとか_』 

平手『いや違う!断じて!』

守屋『ならいんだけど…』

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これは、やらかした。

捻るような振りじゃなかったのに。

平手「えっ…病院?」

渡邉「よし行こう」

平手「ちょっと…待っ」

理佐に運ばれて着いた救護室。

そこで「結構腫れてるし、今大事な時期だろうから病院に行った方がいい」何て言われて。

思いっきり抱き上げられた。

平手「やだ!」

渡邉「ライブまでもう少しじゃん、早めに治しておかなきゃ」

平手「病院じゃなくて!」

渡邉「え?」

平手「歩けるー!」

渡邉「ああ、体勢の話…ジタバタしない!」



渡邉said

医師「一応固定しておきましょうか」

平手「…はい」

渡邉「お願いします」

医師「あと、二・三日は安静にね」

平手「え…」

渡邉「分かりました」

てちが目を見開いているところに「しっかり治しましょうね!」なんて笑いかける先生。

それを見て「嫌だ」とは言えなくなっていた。



会計を済ませてマネージャーさんの車に向かう。

渡邉「二・三日なら余裕で間に合うよ」

平手「でも…」

来る時はギャーギャー言っていたのが嘘のようにおぶわれている。

渡邉「今は治すのが先決、ね?」

平手「んー…」

まだ納得がいっていないのか、私の首に腕を回しながら顔を埋めた。

マネージャー「あ!理佐こっち!」

渡邉「すみません、お待たせしました、てち一回降り…寝てる」

マネージャー「あら」

平手「んー…」

マネージャーさんがてちを降ろそうとすると私の首に巻きつけている腕に力を込めた。

マネージャー「これは、降りる気無いね」

渡邉「ちょっとだけだから、ね?」

平手「もー…」

渡邉「もーじゃない、車に乗るだけだからちょっと降りて」



マネージャー「手強かったね(笑)」

渡邉「まったくです(笑)」

結局一度降りて、私が座席に座った瞬間器用に片足で飛び乗ってきた。

危ないだなんだと注意している私を尻目に、私の膝を枕にして寝てしまった。

マネージャー「三日間、平手のことよろしくね」

渡邉「多分大丈夫ですよ、無茶しちゃいけないってことは麻婆豆腐で無茶したあの人が教えてくれるでしょうから」







 
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いつも読んでくださってありがとうございます!
    大変遅くなりましたが(そして短いですが)、この小説でCPリクエストは終了になります。
そして次回から以前募集していたリクエストの投稿になります。
それでは、次回も是非読んでください!
これからもよろしくお願いします!