志田said

ベットに横になってる理佐。

と、そのベットに腰かける私。

ボーッとどこ見てるかわからない理佐の後頭部を撫でる。

志田「いつから?」

渡邉「…わかんない、最近?」

体調を崩したのは今日昨日の話ではないということか。

志田「なんで休まなかったの」

渡邉「熱無かったし、ただ怠いって理由で休むわけにいかないでしょ」

志田「まあ確かに」

その疲労の積み重ねがこれだ。

こんな状態になるまで自分の体調の悪さに気がつかないほど理佐は鈍くない。

恐らくは自分の意思だ。

熱がない以上、休みたいなんて言えなかったんだろう。

志田「西野さんにお礼言っておきなよ?」

渡邉「うん…」

疲労で言うことを聞かない身体に鞭打って撮影に挑んだ理佐の異変に気づいてくれたのは、西野さんだった。

知り合いの欅のスタッフさんに連絡してくれて、迎えが来るまで介抱してくれたと。

病院にも付き添ってくれて、スタッフに呼び出された私が着くまで待っていてくれた。

西野『幸い撮影は全部終わっていて、次に持ち越しになった訳ではないから心配しなくていいよ、お大事にね』

と言って帰っていった。

…可愛かったな。

撮影の迷惑にはならなかったと言っても、倒れたことで少なからず周りが動かざるを得ない状況を作ってしまったことに凹んでいる。

志田「西野さんに色々もらったけど、食べる?」

渡邉「…何?」

志田「おにぎりと、お茶と、ゼリーもあるよ」

病院の売店の袋。

理佐が検査を受けているときに買ってきてくれたんだろう。

渡邉「もう少ししたら食べる…」

志田「じゃここ置いとくね」

渡邉「うん…」

午後はレッスンだから、後から復習できるし。

明日と明後日はグループとしての収録だから、誰かに代わってもらえばいい。

そんなこんなで三日分の休息日が確保された。

そういえば、友香と茜がスタッフさんに「ほら見ろ」と言わんばかりの剣幕で詰め寄ってたな。

前から理佐を休ませてほしいという要望がメンバーから揚がってた。

『渡邉が大丈夫と言っているから大丈夫だ』何て言ってたあの人は、上の人から厳しいお叱りがあったらしい。

志田「…何してんの」

渡邉「…別に」

私が着ているパーカーを弄っている。

渡邉「んー…」

かと思ったら、私の腰に腕を巻き付けて脇腹に顔を埋めてきた。

志田「どうしたのー」

渡邉「…おやすみ」

志田「えっ」

理佐は、私の太ももを枕にし、私の腰に腕を回し、脇腹に顔を埋めたまま眠りについた。



志田「…寝た?」

渡邉「…」

志田「寝たのか、早いなー」

渡邉「…」

志田「良くなったら焼肉行こう…奢る」

渡邉「…約束ね」

志田「えっ…」

独り言のつもりだった…









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いつも読んでくださってありがとうございます!
    久々のもなりさ小説です。
最近はてちりさか欅軍か、説明ばかりでしたね。
申し訳ないです。
もなりさは、私が欅ファンになるきっかけになったCPで、見る度に「いい!」ってなります。
てちりさももなりさの次に好きなCPです。
なんせてちと理佐の絡みが少なかったですから、少し寂しさを感じながら、絡んでくれるのを今か今かと待ち構えていたのを覚えています。
少し語ってしまいました。
AKBから始まり、欅日向とこんなアイドルが好きになるとは思ってなかったな、としみじみ思います。
それでは、次回も是非読んでください!
これからもよろしくお願いします!