以前の記事で乃木坂のメンバーを二人登場させる、としていましたが、四人全員登場させることとしました。
詳しくはあとがきを呼んでいただければと思います。

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渡邉said

敵であるはずの国の幹部が、私達を助けた。

驚くのも無理はない。

だが…

齋藤「副隊長…今のは_」

渡邉「齋藤」

齋藤「は、はい」

渡邉「今目にしたことは、忘れろ」

齋藤「はっ!?」

渡邉「織田も、ねるもだ、いいな」

教えるわけにはいかない。

織田「し、しかし!」

長濱「分かった、でも」

ねるも忘れろなんて理不尽だと思っているに違いない。

それでも信じてくれるのは、

長濱「危険なことにはならんよね?」

渡邉「むしろ、安心に近づくよ」

信頼する同期だから、かな?

渡邉「そろそろ出発しよう…」

…分かってる。

これが、傷を負わせることだけを目的とした攻撃ではなかったことなんて_




???

司令官室で自分の席に座っている私の目の前を忙しなく歩き回っている一人の女性。

橋本「七瀬、少し落ち着きなさい」

西野「いや、でも…」

橋本「麻衣と飛鳥を動かしたんだから、大丈夫だよ」

西野「分かってるけど…」

この子は、乃木国国王の一人娘で、私の友人の七瀬。

敵国である欅国とひらがな国の衝突の報告を聞いてから早数時間。

こんなにも七瀬に落ち着きがないのは、十中八九この国の治安を心配しているからではない。

心配は欅国のある人物に向けられている。


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数時間前。

今日の業務を手早に済ませ、コーヒーを飲んで落ち着いていたとき。

コンコンッ

橋本『はーい』

齋藤『失礼します』

橋本『お、飛鳥』

この子は、私の妹の飛鳥。

敬語を使っているということは何らかの業務であるということ。

私も背筋を伸ばして業務的な姿勢をとる。

齋藤『急ぎの報告です、数分程前に欅国方向数十キロ先で大規模な爆発があったと』

橋本『領土内で?』

齋藤『はい、ひらがな国の人員の目撃証言があり、恐らくは欅国とひらがな国の衝突かと思われます』

橋本『そう…』

最近のひらがな国と関係から考えて、ひらがな国が乃木国に牙を剥くとは考えにくい。

となれば、こっちに恩を売るために何らかの目的で侵入していた欅国を潰そうとしている…

橋本『隠密班に、欅国の侵入の目的調査依頼を』

齋藤『いや、あの…』

いつもならすぐに業務に取りかかるはずの飛鳥が狼狽えている。

橋本『どうしたの?』

これは…なにかいつもと違うな。

齋藤『爆発は手榴弾を使ったもののようで …その、恐らく欅国側は少人数で、ひらがな国が少人数に対して手榴弾を使うって考えると…』

口ベタだけど必死に自分の言葉で伝えようとしている。

伝わりにくいけど、誰よりも重要なことを言っている。

橋本『!!…そうか』

欅国の中でも相当の手練れ。

齋藤『もちろん絶対とは言えないけど…』

橋本『可能性は捨てきれないわけか…その人物が




            理佐だという可能性が…』




齋藤『…』

思わず天を仰ぐ。

普通なら調査をして、欅国に責任を問うところ。

だが、理佐が直接関わっているのなら話は別だ。

橋本『…飛鳥』

齋藤『はい』

橋本『七瀬と麻衣呼んできて』

齋藤『…了解』

橋本『あと、理佐だという確認が取れ次第欅国に行ってもらうから飛鳥も準備してきて』

齋藤『…はい』

敬礼をして出ていった飛鳥はきっと、平常心ではいられていない。

それはきっと、これから来る七瀬と、麻衣一緒だ。

そして、私も。

私達と理佐は敵。

でもその前に、個人的な感情でしかない約束で結ばれている。

だがそれを知っているのはごく僅か。

なぜならそれは。

乃木国と欅国の、ある出来事に関わった者達しか知らないトップシークレットだから。










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いつも読んでくださってありがとうございます!
    長らくお待たせいたしました。
不具合が完全に直ったというわけではありませんが、投稿できたのでよしとしています。(勝手に)
アドバイスくださった方々ありがとうございました!
コメントの返信はもう少しお待ちいただければと思います。
    欅坂メンバーのみバージョンもそろそろ投稿予定です。

( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
    冒頭でもありました通り、元々乃木坂メンバーをアンケートの四人全員を登場させることといたしました。
理由としましては、考えていたストーリーが思ったよりも複雑化したことです。
それに伴い、場面を削るよりは人物を増やした方が分かりやすいのではないか、との結論に至りました。
場面を削った場合、前回張った伏線が無駄になってしまう可能性が高かったため、このようになりました。
急な変更に申し訳なく思っています。
( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆

それでは、次回も是非読んでください!
これからもよろしくお願いします!