渡邉said
昼。
敵国との国境はあと少し。
ここで昼食をとることにした。
長濱「理佐が任務付くの、久し振りじゃない?」
渡邉「まあね、大佐で今日空いてるの私しかいなくてね」
いつもは二等兵から中佐階級の隊員が三、四人付く諜報部員の警護の任務。
私も少佐の頃から参加していたけど、副隊長になってからは任務に出ることが少なくなっていった。
今日はたまたま皆他の任務や有給なんかで空いている人がおらず、急遽私になった。
私と中佐の二人。
長濱「こちらの人ははじめましてかな?」
渡邉「そうだね、織田、挨拶して」
織田「はじめまして!土生教官の班に所属しています!織田です!よろしくお願いします!」
長濱「おお、元気いいね、私は長濱でこっちが齋藤です、よろしく」
織田「今日一日よろしくお願いします!」
ちょっと苦笑してる齋藤はペコリと頭を下げるだけ。
長濱「中佐階級?」
織田「はい!」
長濱「じゃ、ふーちゃんと一緒じゃん」
齋藤「知ってます、前に一回休憩スペースに「頼も~!」って言って入ってきた変じ…いえ、方ですね」
渡邉「それ、私の班にいた時の話だよね」
齋藤「そうですね」
長濱「そういえば、今日二人なんだね」
渡邉「てちからは中佐で暇だったのが織田しかいなかったって言われた」
長濱「あ~」
織田「自分、何故中佐階級になれたのか不思議で仕方ありません」
渡邉「それは友香のおかげだな」
長濱「じゃあ、元々はゆっかーの班だったんだ」
渡邉「土生ちゃんから「友香のスタイルと似てるようで似てないからやりにくい」って言われた」
長濱「あー、ゆっかーと一緒に戦ったことがある人はそう思うかも」
織田「ありがとうございます!」
渡邉「褒めてない」
原田said
志田「ハンバーグ、シーザーサラダ、エビフライ、フライドポテト、ドリンクバー」
守屋「愛佳頼みすぎ、葵は?」
原田「…」
メニューのドリンクバーを指差す。
最近食欲が湧かない。
と言っても先週末くらいから。
今日が水曜日だから、五、六日くらいかな?
守屋「えっとー、じゃあカルボナーラを追加と、あとドリンクバーを三つにしてください」
注文が終わるとさっさと戻っていった店員。
新人かな?
守屋「葵の分は私が払うね、愛佳は自分で」
志田「えー」
守屋「じゃあ私たちのドリン_」
志田「あー!分かった!分かったよ!」
仕事終わりのファミレス。
私とあかねん、愛佳で別れて座ってる。
あとからてちも来るらしい。
守屋「最近、眠れない?」
原田「…うん」
守屋「思い出しちゃう?」
原田「うーん…」
守屋「分かんない?」
原田「うん…」
守屋「そっか…」
店員「失礼します、お先にドリンクバー三つです」
志田「ありがとうございます」
守屋「愛佳、私たちの分も行ってきて」
志田「え」
守屋「お願い」
志田「…分かった、何がいい?」
守屋「私はアイスコーヒー、葵は?」
原田「…炭酸…」
志田「オッケー」
志田said
カランカラン
志田「お!てち!こっちー」
平手「おまたせー」
守屋「遅かったね」
平手「書類整理に手間取っちゃった、いつも理佐に任せてたやつもあるからいつもの倍」
守屋「明日と明後日手伝いに行こっか?」
平手「え、マジ?やったー」
てちが来てからも葵の表情は暗いまま。
守屋「理佐が任務に出るって久しぶりだよね」
平手「正式な任務はそうだね」
この前の後援はすごい助かった。
やっぱ理佐は最強だな。
守屋「葵」
原田「ん?」
守屋「理佐が戻ってくるまで、私の部屋に泊まって?」
原田「そんな_」
守屋「私が心配なの、理佐から葵のことお願いって言われてるし」
その話は私も聞いた。
過呼吸を起こして倒れたこと。
でも本人は自覚してないこと。
原田「でも…」
志田「私も行っていい?」
平手「私も行きたい!」
志田「じゃお泊まり会だな!」
原田「…」
志田「…おせっかいかもしれないけど、私たちも心配なの、葵のことが」
そんなこんなで渋る葵を説得して帰って来た。
茜の部屋に。
私とてちはトランプをして、葵と茜はそれを見て笑っている。
志田「また負けたー!」
平手「愛佳弱ーい」
まさかまさかの五戦全敗。
こんなにトランプ弱かったっけ?
志田「もうやめよ」
平手「そうだね、飽きた」
守屋「ふぁ…」
志田「もう寝る?」
守屋「寝よっか」
平手「おやすみー!」
志田「グエッ!やめろ!」
仰向けになっていた私の上にダイブしてきやがった。
てちの肘が溝尾にヒット。
平手「ごめんごめん」
そんなことをしてる間に葵と茜は向かい合って寝ていた。
できるだけ足音をたてないように電気を消した。
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いつも読んでくださってありがとうございます!
勝手に昨日投稿したつもりでいました。
申し訳ないです。
まだまだ強化月間は続きます!
それでは、次回も是非読んでください!
これからもよろしくお願いします!