スポーツジムに通い出して30年以上になる。その間スタジオやマシンを利用したこともあるが、今はもっぱら泳ぐだけである。ジムを利用するのは現役中は仕事を終えた夜間だったが、リタイアしてからは昼間である。その昼間のジムは中高年ばかりである。

高齢者は行くトコがないからその昔は病院が集いの場であり、ゲームセンターがその役割を果たしたこともあった。それが今はスポーツジムが彼らのサロンになったのではないか。昔はジムに高齢者などいなかったのに…

転勤に伴いジムも何ヶ所かを転々とした。30年前, ハーバーランドに新規オープンしたジムに通っていた時は若い姉ちゃんが多く(キレイなジムに通うのが一種のファッションだった)、行くのが楽しみだった。それが今は様変わりしておばちゃんがはびこり、目の保養なんかにならないから、わき目も振らずひたすら泳いで、さっさと切り上げている。

長年通っていたら泳ぐのがすっかり生活の一部になり、通うことに義務感が働く。行かないと落ち着かない。だからといって通うのが楽しいワケでなく、いやいや出かける日も多い。辞めたらいいのに,と言われるかもしれないが、健康と体力を維持するのは辛く苦しいもので継続が求められる。

週に1日だけジムが定休日で閉まるが、そんな日は苦役免除みたいな気分で嬉しい。水泳仲間にそんな話をしていたら彼もそうだと言うから、義務感で来ている人も少なくないようだ。

現状は中高齢者が多いが、中には80歳になろうかという人もいる。そんな人を目にするとあの歳までやるべしと思わされ、目指す存在として励まされる。

今のジムにこんなのはおらん

ジム通いの効用