ブカレスト・オペラ座の 5月開催分チケットを入手したので、ついでにオン シーズンのオペラやバレエも観たいと考えた。これらの公演が盛んなのは NYやウィーン、ミラノなどで、それに続くのがパリやロンドンである。どこも名が通っていて人気があるだけに、チケットは手に入れにくく また料金も高い。
昔, 正月休みにドレスデンへ旅行した際、そこの劇場では 毎晩オペラが上演されていた。機会があればぜひ観に来たいと思ったが、同地へは二度も観光旅行しているので 観劇のためだけに再訪するのは大層で、実現には至っていない。
それなら他に適当なとこはないか と探して見つけたのが リガ(ラトビア)である。ロシアを軸とする旧共産主義国は 今回のルーマニアを含め、概してオペラやバレエが充実している。ラトビア国立歌劇場の12月の上演スケジュールを見ると、連日なじみの演目が並んでいる。
12月某日 バヤデール、翌日 トラビアータ、翌々日 ナッツクラッカー となっていて、料金も10ユーロから50ユーロと手頃なことから、その辺りの日程で行こうかと考えた。12月の公演なのに今の時期(4月)にして、すでに半分くらいの席が予約で埋まっている。
そして劇場前にはケンピンスキーホテルがあるので、ここに投宿したら劇場通いも便利だ。よし,これで行こう と嫁さんにプランを提案したら 2,3の懸念を示された。
先ずは、正月に行ったウィーンの寒さを忘れたのか? ウイーンが北緯48度に対し、リガはさらに北の北緯57度に位置する。どれほどクソ寒いことか。それから ロンドンやパリの冬は昼間の時間が極端に短い。朝は8時でもまだ暗いし、午後も4時か5時には日没になる。それ以上に昼の短いリガで(日長が7時間を切る)、いったいいつ観光するねん? と ・・
そう言われると確かにそのとおりで、そのため折角の夢ある旅行プランもプロローグから一挙にエピローグになだれ込んだ。
日本とヨーロッパの緯度 (日本はずいぶん南に位置する)