この病に罹患してからの薬の量には驚かされる。毎回薬剤師からまでも「お腹いっぱいになりますね」などと言われるくらいだ。
しかしあれこれと服用していくうちに線維筋痛症ベテランの私は必要なものだけしか服用してはいない。もちろん主治医には内緒だ。
薬は変わったり増えたりすると全て調べるようになった。
その中でも私にはあの恐ろしい三環系抗うつ剤が処方されている。
痛みには確かに効く。なにせ痛みをつかさどる脳に働き痛みを感じなくさせるからだ。
私達の痛みは鎮痛剤や麻酔薬などでは治まらない。ようするに脳をごまかすのだ。痛みを伝達する脳がやられていると思っている。
だからといってこわばりやしびれは何なんだという事になる訳だが。そのあたりがまだまだ解明されていないのだろう。
同じ病でも色々な治療方、処方される薬も違っていると思う。がしかしこの病には抗うつ剤が有効である。それは確かなようだ。
抗うつ剤でも今はSSRI.SNRIといった比較的新しく副作用の少ないものから昔からある私に処方されているような三環系抗うつ剤と種類はさまざまなようだ。
「先生もしかして薬のせいで甘いものが食べたくなるんですか?」
「皆さんそう言いますね」
やっぱりそうだったんだ!
私はどいつが私をそうさせるのか調べあげた。
こいつだ!三環系抗うつ剤!
痛い時は即効効く!
が、


一晩にしてアルフォート一袋、いやあれば二袋軽くいってしまう。あのブルーのでか袋のやつだ。
ご飯も何も欲しくない!
ただひたすらアルフォートをお腹いっぱい食べる。

恐るべし三環系抗うつ剤。