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ちょうど3年と少し前、東日本復興支援として花キューピットや確かJAL等が協賛するわりと大きな花の催しがあった。
プリザーブドフラワー部門入賞の為、デザインから材料選び、制作と必死だった。
寝ようとしてもあれやこれやとその事だけが頭に浮かび上がって眠れない。かと思えば夜中でもひらめいた事は直ぐにやらなければ収まりがつかない。第一次選考の写真提出の期限ぎりぎりの朝まで。約3ヶ月の間へとへとだった。
この病が発症してからは一度もプリザーブドフラワーは触ろうという気にならない。
花びら一つ一つを開いたり、ばらしてくっつけたり。考えただけでも頭が拒絶する。
ましてや午後にならないとまともに動かす事の出来なくなった指ではやろうという気にもならない。
生花は真逆だ。
生きているからだ。
だらだらと考える暇もなければ1度ハサミを入れたら後戻りはできない。
挿す場所を決めたらさくさくと作業を進めていくしかない。
今のわたしにはこっちの方が合っているし楽チンだ。
プリザーブドフラワーは5年前までは花屋に卸したり、生徒さんに教えたりしていたはずなのだが今はやる気さえおきない。
その点
生花は潔い。
例え失敗したとしても後戻りはできない。
それに気がついたわたしは花屋でバイトをしている。長い時間は無理だが趣味と実益を兼ね備えた最高の仕事だと思う。
この辺りは14日にお墓参りをする地域もあるので10日からの仏花の品出しから今日までは本当に忙しく足も肩も悲鳴をあげている。この痛みの質は線維筋痛症の痛みだ。
だけどまた明日、
「素敵なアレンジありがとう」の言葉が待っていると思えば痛みが少し和らぐような気がする。