先日から行っている歯科医院で昨日親知らずを抜いた。
前歯だけだと思っていたのに「親知らずも今日やっちゃいましょう」
まぁどきどきしてその日を待つよりいいか!
という訳で抜いた。
麻酔を射ったらまた前回のようなひどい頭痛がおきるのか?
私は案外そういう事を観察するようになってきている。
下の親知らずは大きいらしく何度も色々な箇所に射っている様だ。
頭の中は抜歯の事よりも頭痛を確認している。
麻酔が効いてくるまでの少しの間診察の椅子でぼーっとしていたが頭痛は起きない。
抜歯は少しの痛みでほどなく終わった。

待ち合い室に戻ると突然やってきた。
頭を締め付けられるような前回と同じ鋭い痛みだ。

異変を察知した受付の人が先生を呼びに行ってきたようだ。
今度は両足が苦しい。真っ直ぐに伸ばしていられない。
何故だがわからないが壁に付けて上げていなくてはどうしようもない。背中は焼けるように熱い。
頭を両手で押さえつけ、何がなんだかわからない。

20分ぐらいだった様だ。
医師や看護師達もあわてていた。
あわや救急車騒ぎになりかねなかった。

身体はぐったりと疲れ、抜歯の痛み等とは比べものにならないくらいの痛みだった。

近頃はこの病にも慣れたというのはおかしな表現だが、上手くコントロール出来ているつもりでいた。

ふと、今ここにいる医師や看護師や患者は何も解ってはいないのだろうと思った。
こんな田舎の小さな病院など何も解ってはいない。
どうせお前らなんか何も解らないだろうという私の気持ちが全てを円滑に進められないのだろう。

逃げる様に病院を出た。

明日の午前中に消毒にくるように。最初からお願いしてるがお薬手帳を必ず持ってくるようにとの事だった。

という訳で、
先程、しかたなくお薬手帳を出して消毒に行ってきた。
医師は空いた口がふさがらないほどびっくりしたらしく
「これ全部のんでいるの?」

だから、持っていきたくないのだ。

東京の主治医からは他に何かの病院で処方される薬があっても服用していけないものはない。もしも心配なら直ぐに電話するように指示されている。
奇妙な者を見る目を感じたのは久しぶりだった。
慣れていたつもりでいた。

主治医に会いたい。
会って今回の事を全部吐き出したい。

次の診察は来月の5日。
あと少しの辛抱だ。
涙が止まらない。