どんな病院でも初診では問診票を書かなければいけない。服用している薬の欄は書けない。と言うか薬の種類が多すぎて書かない。
面倒なのでお薬手帳を出す。
線維筋痛症、うつやてんかん、抗不安薬、さらさら血の薬に漢方薬3種類、その他もろもろ。
受け付けの人は必ず急いで中に入る。
院内はなんか変なのが来たぞ!
と言わんばかりにそわそわする。
こちらに越して来て転院した歯科医院もそうだ。
個人医院だが男で年配の院長と若い女性の医師が2人の病院だ。
当然の事のように担当は院長になる。
若い医師で何かあったりしたら困ると思っての事なのだろう。
院長は「途中で何か気分が悪くなる様な事があったら直ぐにおっしゃって下さい」といいながら治療をしてくれる。
若くて何も解らない医師が担当になる事は決してない。
有難い事だ。
病に診断されるまでにドクターショッピングを繰り返し、疑われたり、気のせいだとか言われ続けたあの頃に比べたら多少物珍しいものを見る視線を感じても慣れてきている。
右の下の奥歯を抜く為にうった麻酔でいきなり左のこめかみに鋭い痛みが走った。そして左腕が激痛でこらえられず治療は中断した。
しばらくすると頭痛は治まったが抜歯は持ち越され、今日はまた同じように麻酔をしたが何もおこらず抜歯した。
本当に変な身体なのだ。

それにしても、治療をする側は大変なご苦労だと思う。
この病もある程度医学に携わっている医師や看護師にもある程度理解されつつあるように思える。

しかも、どこに行っても院長に診てもらえる。
先日じんましんで行った皮膚科の院長は「よく病名がついたね。良かったね。こっちは田舎でまだまだ遅れている」
とおっしゃっられた。

そうだ。
病名がもらえたわたしは案外ラッキーでこの病名のおかげでどこの病院でも院長にまわされる。

いい事だとしておかなければいけないのだと思える様になった。
わたしは強くなったのかもしれない。