九紫火星(きゅうしかせい)のあなたは、
南の高い空に位置する「太陽そのもの」。
あらゆるものを照らし、
明らかにし、そして
温める光を持っています。
しかし同時に、
その太陽は「離(り)」という易卦を
象徴します。
離れることでこそ、
新たなものと結びつく
――それが九紫火星の真髄です。
光の裏には影があるように、
外の明るさの内側には
繊細な想いと静かな情熱が息づいています。
九紫火星の本質 ― 南中の太陽に宿る力
九紫火星の場所は南。
それは天の頂点、
すべてを見渡す
「俯瞰の場所」です。
五行では「火」
――成長の先に生まれる“光”のようです。
あなたの季節は夏、そして
時刻は午前11時〜午後1時。
太陽が最も強く輝く時間です。
色は赤と紫。
炎の赤、そして高貴な紫。
形は華やかで、デザイン性があり、
どこか「高そう」に見える品格をまといます。
味は苦味――ブラックコーヒーやゴーヤ、ピーマンなど、
「苦味の後の深さ」が九紫の象徴です。
数は「2」と「7」。
この2つは、離合集散や再生を示すキーナンバーです。
「離(り)」の知恵 ― 離れてこそ結ばれる
九紫火星の易卦は「離」。
離は“離れる”と“くっつく”を
同時に内包します。
何かを手放したとき、
別の何かが自然と近づいてくる。
「悪を離し、善がつく」。
これが九紫の生きる倫理です。
人生の中で何かを手放すとき、
それは終わりではなく始まり。
離れることを恐れない人ほど、
九紫の光は美しく輝きます。
「丙ひのえ」「丁ひのと」
― 陽と陰が交わるとき
九紫火星がもつ十二支
火には「丙(陽)」と
「丁(陰)」があります。
「丙」は宣言の炎。
自分の言葉で世界が
動き始める瞬間です。
陽が極まれば陰が生ず
――宣言した瞬間に、
その枠が“カチッ”とはまり始めます。
だからこそ、言葉は丁寧に、明確に。
「丁」は点で打ち付けるような力。
細かく順序立てて進める時期。
旧と新が交差し、次の時代をつくる火です。
この両輪を上手に回すと、
九紫火星の知恵と情報力が冴え渡ります。
「離(り)」の知恵 ― 離れてこそ結ばれる
九紫火星の易卦は「離」。
離は“離れる”と
“くっつく”を同時に内包します。
何かを手放したとき、
別の何かが自然と近づいてくる。
「悪を離し、善がつく」。これが九紫の生きる倫理です。
人生の中で何かを手放すとき、
それは終わりではなく始まり。
離れることを恐れない人ほど、九紫の光は美しく輝きます。
午の力 ― 逆らう勇気が新しい道を開く
十二支の「午(うま)」は、
陰陽の切り替え点。
正午を過ぎれば、
陽の極から陰が生まれます。
つまり、「逆らう力」こそ午の本質。
何に逆らう?・・・
常識に逆らい、
新しい流れをつくる人。
九紫火星はまさにその象徴です。
反抗は破壊のためではなく、
“守るための逆らい”。
九紫火星の正義感は
時に時代を変えるほどの力になります。
トランプさん!?
明るさと知恵 ― 「三明」と聞く力
九紫火星の「明るさ」は
三つの層にあります。
明朗な心(明るく前向き)
瞳の輝き(存在の光)
頭脳明晰(情報の光)
これらが整うと、
直感力が冴え渡り、
人には見えない未来を見抜くことができます。
そして九紫の強みは
「聞く力」。
人の話を丁寧に聞くことで、
真実や知恵を掴みます。
情報を集めるには、
まず「話させる」こと。
受け取り上手になると運が開け、
感謝と一礼がさらなる幸運を呼び込みます。
南の方位と心の安定
南は「明るさ」と「頭脳」の象意。
勉強や仕事は南向きが吉。
太陽の出ている時間に集中すると
効率が上がります。
ただし、南に寝室があると
「頭の回転」が過剰になり
考えすぎる傾向に。
南の部屋は照明を落とし、
静かな色調でバランスを取りましょう。
“燃えすぎない工夫”
が九紫火星の心を守ります。
師匠を持つこと ― 尊の教え
南は「尊(とうと)」の方位。
神社仏閣、学問、そして師匠
の象意があります。
九紫火星の人は、
自分の信じる道を突き抜ける才能がある一方で、
頭を下げることが苦手な面も。
だからこそ、
「尊敬できる師」を持つことが開運の鍵。
謙虚に学び続けるほど、
九紫の輝きは本物になります。
目標と1%の可能性
九紫火星の人は、
「1%の可能性」に賭けられる人。
他の人が「無理」と言うことでも、
直感で「いける」と見抜く力があります。
目標は高く、遠くに掲げてください。
太陽のように、
地平線の先を照らすつもりで。
「成功は皿の上に乗って差し出されている。
あとは自分がそれに乗るだけ。」
それが、九紫火星が持つ
天からのメッセージ”です。
適職と資産形成 ― 火の知恵を生かす
九紫火星は
「情報」「知恵」「美」「デザイン」の星。
適職は、教育・研究・デザイン・美容・出版・
マスコミ・法律・コンサルティングなど。
光を扱う仕事、人を導く仕事に向きます。
資産形成では「高運期」に
コツコツと積み上げること。
火の勢いで一気に燃やさず、
土の力を借りて“じっくり温める”のが
成功のコツです。
最後に ― 輝くために生まれたあなたへ
九紫火星のあなたは、
「輝くために生まれてきた星」。
だからこそ、光と影の両方を
抱いて生きるのです。
隠すのではなく、取り除く。
知ってる・やってる・わかってる
――その言葉の奥に、まだ知らない世界があります。
あなたが本当に光り輝くのは、
他の誰かを照らすとき。
太陽のように、惜しみなく光を放ち、
離れても、またつながる――
それが、九紫火星の人生の美しさです。
