1月7日からの大雪で、東京都内10cm程の積雪になったとか。
雪国では、降りはじめの10㎝は、
「ああっ、雪降り始めたね!」
位の感覚になるのでしょうか。
翌日には消えてしまうであろう積雪なら、
あまり気にしないかもしれませんし、
自宅回りも歩くスペース確保するだけで、
本格的な除雪はしないかもしれません。
除雪し端っこに積み上げてしまうと溶け難くなってしまいますから。
大型重機での除雪にも、「出動基準」というのが有るんですよ。
車 道
*降雪状況や気象情報から判断し、
翌朝7時までに10cm以上の積雪 が予想される時
*連続降雪により10cm程度の降雪が予想され、道路交通確保が必要
な時
歩 道
*歩道上に20cm以上の積雪が予想される時
『この程度で大雪かよ(笑)』
雪国マウントと言われた記事を読みました。
確かに関東圏では、10cmの積雪は『大雪』です。
5cmも積もれば、交通機関のマヒが始まりますし、
道路凍結すれば、橋も渡れなくなっちゃいますよね。
私の生まれ育ちは関東圏です。
大雪は1月後半から2月前半に降る事が多かったと記憶しています。
雪国の方達がマウントするマウントする気持ちも分からなくは無いんです。
雪国では、備え方が違うのですよ。
天気予報でも「関東にも大雪」を伝えていたのに、
皆さん甘く考え過ぎななんです。
雪国では冬期に入ったら降雪時だけでなく、
道路凍結しやすくなるとタイヤ履き替えの目安です。
早い所では11月中、遅くても12月クリスマスの頃迄にです。
そして履物も冬バージョン!!
積雪が少ない頃は、
防水加工の有るスノトレやブーツ、等を履く様になります。
水がしみ難くなるので、足元が濡れる心配がなくなります。
積雪が増えてくると、長靴や、雪山用の防水靴を履く様になります。
玄関開けたら、腰までの積雪なんて事も有りますからね。
そして、圧雪や日陰の雪は最早『雪』ではなく、『氷』ですから。
滑らない様に滑り止め加工のしてある履物は必須です。
濡れているだけだと思っていたら、凍っていたなんて事も有りますから。
慣れているはずの雪国の方でも、
滑り止めの有る履物でも、滑る時は滑るのです。
歩行者だけではなく、
スタットレスタイヤを履いた車も凍結した路面では、
ゆっくり走ろうとも関係なく、滑る時は滑ります。
凍結した路面で滑るという事は、
車を制御出来なくなるという事です。
走る事も、止まる事も、方向を制御する事も。
急発進、急ブレーキでは、
なおさら車の制御が効かなくなちゃうんです。
いくらアクセルをふかしても、スリップして前には進まず、
滑りだした車体は急ブレーキをかけても滑って止まりません。
以上の事を踏まえての『雪国マウント』だと私は思うのです。
『マウント』というより『注意喚起』だと思って頂きたいかなぁ~。
報道にも問題は有るかと思います。
『マウント』というより、
『注意喚起』とか『アドバイス』だと伝えて欲しい所です。
そして車の雪への備え。
タイヤチェーンも、
「布製タイヤチェーン」や、
海外製ですが、
天然樹脂が原料の「スプレー式タイヤチェーン」も有るそうです。
影像お借りしました。
こういう情報を伝えていただきたいですね。
これからが雪本番の季節です。
「大雪」とあおる様な報道ばかりでなく、
「大雪の備え方」をしっかり伝えていただきたいと思います。