能力?必死さ?② | ご意見番の熱血指導

能力?必死さ?②

こんばんは




W杯最終予選も始まり、好スタートを切った日本。

前回までは初戦となると硬さから毎回苦戦していたのですが




現在は海外リーグでもまれている選手達がスタメンの大半を占めている事もあり

完勝でしたね。立ち上がり早々、セットプレーからの流れでチャンスをつかみましたが




得点ならず・・・・が、その時相手GKアルハブシがボールを抑えた瞬間、香川選手が取った行動が

全速力でDFラインに戻る姿でした。全くクローズアップされませんでしたが、こういったプレーが大事なのです。




思えば、私が大学4年の時、豪華メンバーで構成された関学大は大学日本一も夢ではありませんでした。

ところが、チームとしての規律・戦術・自己犠牲が乏しくメンバー個々の能力の高さは全く結果には

結びつきませんでした。




反対に関学大卒業後、神戸FCに戻った私を待ち受けていたのは、関学大の選手より

遥かに劣るメンバーと力を合わせての戦いでした。




関西社会人1部にはJリーグ入りを目指しているチームもあり、日頃集まって練習出来ない

神戸FCにとっては非常に厳しい戦いである事は間違いありません。




ただ、始まってみるとボール際は激しくいきますし、ゴール前での守備も全員が体を

投げ出して守ってくれました。下手な選手は自分が下手だという事を認識している為




誰よりも走る事を厭わないのです。この姿勢にはびっくりさせられました。平日仕事で疲れている

はずなのに、週末の試合は死ぬ程走り、体を張るのです。必死さがすごいのです。




以前も書きましたが、戦術は完全リトリート(自陣に引いてブロックを形成)のカウンターアタックを徹底。

規律・戦術・自己犠牲を全面に出した戦いは、それがまた、面白いように結果が出るのです。




能力の低さを必死に戦う事でカバーできる事を、神戸FCのチームメイトは証明してくれました。

能力が高いだけでは、勝てませんし成長はないという事を実感させられました。




第一線を退いてから、のじぎく兵庫国体で完全に引退するまでの1年半が一番楽しかったですね。